株式会社アイチコーポレーションは、特装車や部品・修理事業を主軸に展開する老舗企業です。安定した利益基盤を持ち、着実に業績を伸ばしていることが特徴です。顧客ニーズに合わせたサービスや製品開発に努め、収益性の高い事業モデルを確立しています。
企業情報
企業名: 株式会社アイチコーポレーション
証券コード: 63450
決算期: 3月期
株式会社アイチコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アイチコーポレーションの決算期は3月期です。決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を実施しています。
主な事業
株式会社アイチコーポレーションは、特装車の製造・販売を主力事業としています。また、部品・修理事業や高所作業車の中古車販売、教育事業など、幅広い事業を展開しています。特に特装車事業は、電力業界や公共事業分野で高い評価を得ており、同社の収益の柱となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結経営成績は、売上高が387億28百万円と前年同期比3%の減収となりました。一方で、営業利益は41億8百万円と前年同期比15%の増益、経常利益も46億65百万円と前年同期比11%の増益となっています。売上原価の抑制や部品・修理事業の好調などにより、利益率の改善が図られています。
売上・利益の推移
過去3年の連結売上高と営業利益の推移を見ると、2022年3月期には売上高が606億78百万円、営業利益が80億16百万円と好業績を収めています。また、2023年3月期第3四半期では売上高が387億28百万円、営業利益が41億8百万円と前年同期から15%増加しています。着実な業績拡大が続いています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アイチコーポレーションの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は931億56百万円と前期末比25億39百万円減少しています。一方、純資産は791億70百万円と前期末比5億96百万円増加しており、自己資本比率も85.0%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は642億59百万円と前期末比32億93百万円減少しましたが、これは主に受取手形及び売掛金の減少によるものです。一方、固定資産は288億97百万円と前期末比7億54百万円増加しています。
負債の部
流動負債は112億26百万円と前期末比36億69百万円減少しています。これは主に支払手形及び買掛金や未払法人税等の減少によるものです。固定負債は27億59百万円と前期末比5億33百万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は791億70百万円と前期末比5億96百万円増加しています。これは主に、利益剰余金が55,154百万円と前期末比548百万円の増加によるものです。また、自己資本比率も85.0%と非常に高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社アイチコーポレーションのROA(総資産経常利益率)は5.0%、ROE(自己資本利益率)は5.8%と、ともに高水準を維持しています。これは同社の収益性の高さと、効率的な経営が評価されているといえるでしょう。今後も安定した収益基盤を活かし、より高い収益性を実現することが期待されます。
キャッシュフロー
株式会社アイチコーポレーションのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが安定的に正の値を確保しています。一方で、投資活動によるキャッシュフローがマイナスとなっているため、設備投資などによる成長への投資を行っていることがわかります。今後も収益力を活かしつつ、適切な設備投資を通じて、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
配当の支払額
株式会社アイチコーポレーションは、株主還元にも積極的に取り組んでいます。2023年3月期には1株当たり年間配当金36円を実施し、安定配当を続けています。直近の2023年10月期では1株当たり中間配当19円を支払うなど、株主への利益還元にも力を入れています。
今後の展望
株式会社アイチコーポレーションは、特装車や部品・修理事業を中心に、着実に業績を拡大してきました。原材料高騰などの影響はあるものの、製品・サービスの競争力強化やコスト管理の徹底により、引き続き収益力の向上が期待されます。今後も顧客ニーズに合わせたソリューションの提供を通じ、持続的な成長を目指していくことでしょう。
編集部のまとめ
株式会社アイチコーポレーションは、特装車や部品・修理事業を中心に安定した収益基盤を築いている企業です。特に、利益率の高い特装車事業や、メンテナンス需要の拡大による部品・修理事業の好調が、同社の業績拡大に貢献しています。また、高い自己資本比率や安定配当の実施など、財務面でも健全性が高く、今後の成長にも期待が持てる企業だと評価できます。
株式会社アイチコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アイチコーポレーションの決算期は3月期で、決算日は3月31日です。また、同社は安定配当に取り組んでおり、2023年3月期には1株当たり年間配当金36円を実施しました。直近の2023年10月期では1株当たり中間配当19円を支払うなど、株主還元にも注力しています。今後も安定した収益力を活かし、株主への利益還元を継続していくことが期待されます。