兼松エンジニアリング株式会社の第53期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
スポンサーリンク

弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

兼松エンジニアリング株式会社の最新の四半期決算報告書が公開されました。高知県に本社を置く同社は、環境整備機器を主力製品とする企業です。今回の決算では、増収増益という良好な業績を確認することができました。経営者をはじめとした全従業員の努力が実を結んでいることが分かりますね。

スポンサーリンク

企業情報

企業名: 兼松エンジニアリング株式会社
証券コード: 64020
決算期: 2023年3月期

兼松エンジニアリング株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

兼松エンジニアリングの決算期は3月期です。今回の四半期報告書は、2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期会計期間(2023年10月1日から2023年12月31日まで)及び第3四半期累計期間(2023年4月1日から2023年12月31日まで)のものとなります。

主な事業

兼松エンジニアリングは、主に強力吸引作業車、高圧洗浄車、粉粒体吸引・圧送車などの環境整備機器を製造・販売しています。これらの製品は主に地方自治体やインフラ会社、産業現場などに納入されており、街の清掃やゴミ収集、工場の環境維持に貢献しています。同社は創業以来、地域の環境保全に尽力し続けている老舗メーカーといえるでしょう。

今期の業績と利益率は?

今期の第3四半期累計期間では、売上高9,029百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益551百万円(同4.5%減)、経常利益566百万円(同4.9%減)、四半期純利益388百万円(同2.9%減)と、増収ながらも増益には至らない結果となりました。部材高騰の影響や基幹システムの償却負担、従業員への株式報酬費用の計上などが要因とみられます。

売上・利益の推移

過去3年の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は緩やかな増加傾向にあり、2023年3月期は過去最高の113億円を記録しました。一方、経常利益は2022年3月期の6.7億円をピークに減少に転じており、今期も5.6億円と前年同期比で減益となっています。今後は原価改善や生産性向上などに取り組み、さらなる増益を目指していくことが期待されます

四半期連結貸借対照表について

2023年12月31日時点の総資産は142億円と、前事業年度末に比べ5億円増加しました。これは主に、棚卸資産の増加によるものです。一方、負債は78億円と、前事業年度末に比べ3億円の増加となりました。支払手形及び買掛金の増加が主な要因です。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が25億円、受取手形及び売掛金が22億円、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)が36億円となっています。前事業年度末に比べ、棚卸資産が大幅に増加しており、生産活動の活発化が伺えます。

負債の部

負債の部では、支払手形及び買掛金が47億円と大きな割合を占めています。前事業年度末に比べ、支払手形及び買掛金が11億円増加しており、仕入れが増加していることがうかがえます。

純資産のpart

純資産の部は、64億円となっています。前事業年度末から1億円増加しており、内部留保の蓄積が進んでいることがわかります。自己資本比率は44.9%と、健全な財務体質を維持しています。

ROAとROE

ROA(総資産経常利益率)は4.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.1%となっています。前年同期と比べ、ROAはほぼ横ばいながらもROEは低下しています。これは、増益が達成できなかったことや株式報酬費用の増加などが影響しているものと考えられます。今後は収益力の向上と株主還元の両立に注力していくことが求められるでしょう。

キャッシュフロー

第3四半期累計期間のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが358百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが△201百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△11百万円となっており、全体としては145百万円の増加となりました。収支の状況は良好な水準を維持できているといえるでしょう。

配当の支払額

2023年6月の定時株主総会で決議された配当金は、1株当たり55円となっています。前年同期と同額の配当を継続しており、株主還元に対する姿勢が変わっていないことがわかります。今後も安定的な配当を維持していくことが期待されます。

今後の展望

兼松エンジニアリングは、環境整備分野での高い技術力と製品開発力を活かし、更なる成長を目指していると考えられます。近年、脱炭素化やサステナビリティを重視する傾向が強まっており、同社の製品が社会的需要に合致していくことが予想されます。今期の業績は一時的な減益要因もありましたが、中長期的には収益力の向上とESG経営の推進で、企業価値の向上が期待できるでしょう。

編集部のまとめ

兼松エンジニアリングの決算は、増収ながら減益となりました。しかし、環境整備機器事業を中心に着実な業績を残しており、長期的な視点から見れば健全な企業と評価できるでしょう。製品需要の拡大やコスト管理の改善など、今後の成長に期待が高まっています。安定した株主還元も注目されるところです。

兼松エンジニアリング株式会社の決算日や配当についてまとめました。

兼松エンジニアリングの決算期は3月期で、今回の四半期報告書は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の内容でした。配当金は1株当たり55円と前年と同額を維持しており、株主重視の姿勢が継続されています。今後も環境事業における高い技術力を活かし、収益力の向上と株主還元の両立を目指していくことが期待されます。

タイトルとURLをコピーしました