セガサミーホールディングスの決算報告をお読みください。この企業は、世界的に有名なゲームやおもちゃなどを手掛けている大手のエンターテインメント企業です。前期に引き続き、この決算期でも大幅な増収増益を達成しました。注目の新作ゲームの投入やグループ会社の統合など、企業価値を高める取り組みが成果を上げていると言えるでしょう。
企業情報
企業名: セガサミーホールディングス株式会社
証券コード: 64600
決算期: 2024年3月期
セガサミーホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
セガサミーホールディングス株式会社の決算期は3月期で、直近の四半期決算は2023年12月31日までの第3四半期決算となります。年度は4月から始まり、3月に決算を迎えます。
主な事業
セガサミーホールディングスは、エンタテインメントコンテンツ事業、遊技機事業、リゾート事業の3つの柱を持つ企業です。ゲームソフト、アミューズメント機器、パチンコ・パチスロ機の開発・販売、そしてリゾート施設の運営など、幅広く事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は非常に好調で、売上高349,924百万円、営業利益54,445百万円、経常利益57,296百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益35,327百万円と、いずれも前年同期比で大幅な増加を果たしました。特に遊技機事業の好調や、エンタテインメントコンテンツ事業の新作投入などが好業績につながっています。
売上・利益の推移
第19期(2022年4月1日〜2023年3月31日)は、売上高389,635百万円、経常利益49,473百万円、親会社株主に帰属する当期純利益45,938百万円と、好調な業績を収めました。今期の第3四半期累計では、売上高が前年同期比で28.7%増、営業利益が同42.4%増、経常利益が同42.7%増と、更なる業績アップを果たしています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ114,105百万円増加し、615,671百万円となりました。特に無形固定資産のうちののれんが大幅に増加しています。一方、負債合計は前連結会計年度末比で97,715百万円増加し、267,934百万円となりました。
資産の部
流動資産は前連結会計年度末比で22,506百万円増加し、376,368百万円となりました。固定資産は前連結会計年度末比で91,599百万円増加し、239,303百万円となりました。この増加の主な理由は、Rovio Entertainment Corporationを連結子会社化したことによるものです。
負債の部
流動負債は前連結会計年度末比で95,565百万円増加し、215,898百万円となりました。固定負債は前連結会計年度末比で2,150百万円増加し、52,036百万円となりました。流動負債の増加は主に短期借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産合計は前連結会計年度末比で16,389百万円増加し、347,737百万円となりました。この増加の主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益35,327百万円の計上による利益剰余金の増加です。一方で配当金の支払いや自己株式の取得により、株主資本が減少しています。
ROAとROE
セガサミーホールディングスのROA(総資産経常利益率)は前連結会計年度末の9.9%から当第3四半期連結会計期間末には9.3%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は前連結会計年度末の14.9%から当第3四半期連結会計期間末には10.4%に低下しました。これは、自己資本が増加したものの、経常利益の伸び率が資産や自己資本の伸び率を下回ったためです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間の営業キャッシュ・フローは50,400百万円の収入、投資キャッシュ・フローは90,037百万円の支出、財務キャッシュ・フローは24,746百万円の収入となりました。投資キャッシュ・フローの支出は主に、Rovio Entertainment Corporationの株式取得費用によるものです。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間において、年間39円(第1四半期末15円、第2四半期末1円、第3四半期末23円)の配当を実施しました。引き続き株主への利益還元に積極的に取り組んでいます。
今後の展望
セガサミーホールディングスは、中期経営計画「Beyond the Status Quo」の推進により、エンタテインメントコンテンツ事業のグローバル展開力強化、遊技機事業の収益基盤の維持・強化、リゾート事業の収益力向上などに取り組んでいきます。また、Rovio Entertainment Corporationの連結子会社化により、新たなグループシナジーの創出を目指していきます。
編集部のまとめ
セガサミーホールディングスの直近の決算は、売上高、利益ともに大幅な増加となり、好業績を収めています。特に遊技機事業や、ゲームタイトルの投入などがけん引役となっています。財務面でも資産が大幅に増加し、有利子負債も増加しているものの、全体としては健全な経営状態といえるでしょう。今後も同社のトランスメディア戦略の推進に注目が集まると予想されます。
セガサミーホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
セガサミーホールディングスの決算期は3月期で、直近の決算は2023年12月31日までの第3四半期決算です。配当は年間39円を実施しており、株主還元にも力を入れています。今後の業績にも期待が高まっています。