株式会社中北製作所の2023年11月期第2四半期決算が発表されました。自動調節弁や遠隔操作装置などのバルブ製品の販売が好調で、売上・利益ともに増加しており、業績は順調に推移しています。今後も新製品開発やグローバル展開に注力し、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社中北製作所
証券コード: E01649
決算期: 5月31日
株式会社中北製作所の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社中北製作所の決算は、毎年6月1日から翌年5月31日までの1年間の決算期となっています。第2四半期の決算は、2023年9月1日から11月30日までの3か月間です。
主な事業
株式会社中北製作所は、バルブ及び遠隔操作装置の製造・販売を行う企業です。主力製品には、自動調節弁、バタフライ弁、遠隔操作装置などがあり、主に造船業界や発電プラントなどに納入しています。幅広い業界に対応できる製品ラインナップを持っているのが特徴です。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期は、売上高8,952百万円（前年同期比9.0%増）、経常利益890百万円（同52.4%増）、四半期純利益614百万円（同52.9%増）と、前年同期を大きく上回る好調な業績となりました。利益率も大幅に改善しており、収益性の向上が見られます。
売上・利益の推移
過去2年間の業績を見ると、売上高は8,217百万円から8,952百万円へと増加しており、経常利益も584百万円から890百万円と大幅に増加しています。足元では新型コロナの影響もおさまり、造船業界の需要回復などが追い風となり、業績が好転している状況です。
四半期連結貸借対照表について
当社は四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について単体ベースで分析します。
資産の部
当第2四半期末の 資産合計は30,634百万円と、前事業年度末に比べ1,594百万円増加しました。これは主に、有価証券が1,101百万円、棚卸資産が295百万円増加したことなどによります。
負債の部
負債合計は 6,549百万円と、前事業年度末に比べ805百万円増加しました。これは主に、仕入債務が439百万円増加したことなどによるものです。
純資産の部
純資産合計は 24,084百万円と、前事業年度末に比べ788百万円増加しました。これは主に、四半期純利益614百万円の計上と、その他有価証券評価差額金が397百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
当社のROAは前期の2.0%から2.2%へと上昇し、ROEは前期の2.5%から2.7%へと改善しています。これは、売上や利益が増加したことで、効率的な資産活用と収益性の向上が見られたためと考えられます。今後も収益力の維持・向上に努め、株主価値の最大化を目指していくことが重要です。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが726百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが1,334百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが294百万円のマイナスとなりました。現金及び現金同等物は前期末比902百万円減の4,725百万円となっています。積極的な設備投資や自己株式取得などにより、一時的に資金が減少しているものの、全体としては安定した収支状況にあると言えます。
配当の支払額
当社は、株主への還元を重視しており、2023年5月期の期末配当は1株当たり35円、2024年1月期の中間配当は1株当たり40円と、安定的な配当を実施しています。今後も業績に応じた配当政策を維持していくことが期待されます。
今後の展望
中北製作所は、造船業界や発電プラント分野での販売拡大に加え、新製品開発やグローバル展開にも注力していく方針です。国内外での市場開拓と収益力の向上によって、企業価値の持続的な向上を目指していきます。引き続き、顧客ニーズに合った高品質な製品の提供と、経営基盤の強化に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社中北製作所の2023年11月期第2四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期を大幅に上回る好業績となりました。バルブや遠隔操作装置の需要が堅調に推移し、収益力の改善が見られます。今後も新製品開発やグローバル展開などに注力し、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。株主還元面でも、安定的な配当政策を継続しており、株主の皆様にとっても魅力的な企業といえます。
株式会社中北製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社中北製作所の決算日は毎年5月31日で、年2回の配当（期末配当と中間配当）を行っています。今期は業績が好調で、期末配当35円に加え、中間配当40円を実施する予定となっています。今後も安定した収益基盤を維持し、株主への利益還元にも注力していくことが期待されます。
