株式会社オリジンの決算報告についてご紹介します。同社は、電子機器や自動車部品など幅広い製品を手掛ける優良企業です。この度の2023年3月期第3四半期決算では、売上高は210億円と前年同期比16.2%の減少となりましたが、利益率は改善傾向にあります。生産性向上や新製品の投入により、今後の業績拡大に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社オリジン
証券コード: 65130
決算期: 2023年3月期
株式会社オリジンの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社オリジンの決算日は3月31日です。決算発表は、4月下旬と10月下旬(第2四半期)、2月中旬(第3四半期)に行われています。
主な事業
株式会社オリジンは、エレクトロニクス事業、メカトロニクス事業、ケミトロニクス事業、コンポーネント事業の4つの事業セグメントを展開しています。電子機器、自動車部品、産業機械などの製造を手掛け、幅広い顧客に製品を提供しています。
今期の業績と利益率は？
2023年3月期第3四半期の売上高は210億円と前年同期比16.2%減少しましたが、利益面では改善傾向にあります。経常損失は1億円となり、前年同期の経常利益13億円から大幅に改善しています。また、営業利益率はマイナス2.7%と厳しい状況ですが、コストダウンや生産性向上策などにより、利益率の改善に取り組んでいます。
売上・利益の推移
直近の売上高は3年前の320億円をピークに減少傾向にあります。一方、経常利益は2022年3月期に14億円まで回復しましたが、2023年3月期第3四半期はマイナス1億円となっています。通期の業績は減収減益が見込まれる中、第4四半期以降の業績回復に注目が集まっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は477億円と前期末から35億円増加しました。一方、負債は209億円と35億円増加しています。純資産は267億円と前期末から66百万円の増加となり、自己資本比率は51.0%となっています。
資産の部
現金及び預金が10,077百万円と7億円増加、電子記録債権が3,475百万円と12億円増加しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産が7,040百万円と4億円減少しています。
負債の部
長期借入金が1,985百万円と18億円増加し、電子記録債務が4,423百万円と8億円増加しています。一方で、賞与引当金が255百万円と3億円減少しています。
純資産の部
利益剰余金が11,482百万円と8億円減少、自己株式が1,549百万円と3億円増加しましたが、その他有価証券評価差額金が3,195百万円と8億円増加しています。
ROAとROE
株式会社オリジンのROA(総資産経常利益率)は、前年同期の5.5%から現在はマイナスの状況となっています。一方でROE(自己資本利益率)は前年同期の2.4%から現在マイナスの状況です。これは、経常損失の計上に加え、自己資本比率が低下していることが影響しています。今後の業績回復が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなる一方で、投資活動によるキャッシュ・フローがプラスとなっています。また、財務活動によるキャッシュ・フローも増加しています。これは、設備投資や長期借入金の増加によるものです。今後のキャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
株式会社オリジンは、2023年3月期の年間配当金を35円(中間15円、期末20円)と計画しています。この配当水準は前期の40円から5円減少しています。今後の業績回復が待たれますが、株主還元の充実にも注目が集まっています。
今後の展望
株式会社オリジンは、生産性向上や新製品の投入により、業績の回復を目指しています。特に、エレクトロニクス事業やケミトロニクス事業における成長が期待されています。一方で、中国経済の減速や半導体不足など外部環境の変化にも留意が必要です。今後の経営改革の進捗と業績の推移に注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社オリジンは、電子機器や自動車部品などの製造を手掛ける優良企業です。2023年3月期第3四半期の決算では、売上高は減少しましたが、経常利益は大幅に改善しています。今後は、生産性向上や新製品投入などで業績回復を目指します。外部環境の変化にも留意しつつ、企業価値向上に取り組むことが期待されます。
株式会社オリジンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オリジンの決算日は3月31日で、年2回(第2・第3四半期)の決算発表を行っています。2023年3月期の年間配当金は35円と計画されています。今後の業績回復と株主還元の充実に注目が集まっています。
