WASHハウス株式会社の決算報告書を分析しました。セルフランドリー事業を主力とするこの企業は、コロナ禍の影響も徐々に回復に向かっているようです。直営店舗やフランチャイズ店舗の運営、自社の洗濯機・乾燥機の開発など、事業の裾野も広がっています。今後の業績にも期待が持てそうですね。
企業情報
企業名: WASHハウス株式会社
証券コード: 65370
決算期: 12月
WASHハウス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
WASHハウス株式会社の決算日は12月31日で、第1四半期決算は2024年5月13日に行われています。年に4回の四半期決算を実施しているのが特徴です。
主な事業
WASHハウス株式会社の主力事業はセルフランドリー事業です。洗濯機・乾燥機を設置したセルフランドリー店舗の運営を行っています。店舗は直営店とフランチャイズ店の2つの形態があり、全国に530店舗を展開しています。また、自社のオリジナル洗濯機・乾燥機の開発にも力を入れており、プラットフォームとしてのセルフランドリー事業の強化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は449百万円と前年同期比で5.9%減となりました。しかし、営業損失は35百万円と改善傾向にあります。また、経常損失は31百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は6百万円と、前年同期から大幅に改善しています。利益率については、まだ赤字ですが、徐々に回復に向かっているようです。
売上・利益の推移
WASHハウス株式会社の売上高は、2023年12月期が1,914百万円、当第1四半期は449百万円でした。経常利益は2023年12月期が26百万円の黒字でしたが、当第1四半期は31百万円の赤字となっています。売上、利益ともに前年同期比で減少しているものの、徐々に回復基調にあるようです。
四半期連結貸借対照表について
WASHハウス株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が3,987百万円となっています。前期末から141百万円減少しています。負債合計は2,220百万円で、前期末から144百万円減少しています。純資産合計は1,766百万円となっており、前期末から2百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が910百万円と前期末から102百万円減少しています。また、営業貸付金が861百万円となっており、前期末から62百万円減少しています。有形固定資産は1,149百万円となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が450百万円と前期末から50百万円減少しています。また、預り金が331百万円となっており、前期末から70百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が996百万円、資本剰余金が628百万円となっています。利益剰余金は23百万円の黒字となっており、前期末から297百万円増加しています。
ROAとROE
WASHハウス株式会社のROAは前期が0.63%でしたが、当第1四半期は△0.77%となっています。ROEは前期が△1.89%でしたが、当第1四半期は△0.34%と改善傾向にあります。この背景には、売上と収益性の改善による自己資本の増加などが影響していると考えられます。今後さらなる収益改善に期待が持てそうです。
キャッシュフロー
WASHハウス株式会社のキャッシュ・フローについては、当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明ですが、前期の連結キャッシュ・フロー計算書によれば、営業活動によるキャッシュ・フローが26百万円のプラスとなっており、財務活動によるキャッシュ・フローが△82百万円と資金が減少する中で、現金及び現金同等物は前期末比19百万円減少しています。
配当の支払額
WASHハウス株式会社は、当第1四半期連結累計期間及び前事業年度において配当を行っていません。今後の業績回復に合わせて、株主還元策としての配当実施に期待が高まっています。
今後の展望
WASHハウス株式会社は、WASHハウスアプリ広告システムによるスポンサー広告事業の拡大や、自社の洗濯機・乾燥機の開発など、「プラットフォームとしてのセルフランドリー事業」の強化に取り組んでいます。また、国内店舗展開としてFCオーナー様や新規出店用地の開発にも注力しています。今後の業績回復に期待が持てそうです。
編集部のまとめ
WASHハウス株式会社は、セルフランドリー事業を中心に展開する企業です。2023年12月期は経常利益が26百万円の黒字となり、2024年第1四半期も赤字幅が縮小するなど、徐々に業績が回復傾向にあります。プラットフォームとしてのセルフランドリー事業の強化や国内店舗展開などが功を奏してきているようです。今後の成長に注目していきたいですね。
WASHハウス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
WASHハウス株式会社の決算日は12月31日で、第1四半期決算は2024年5月13日に行われています。配当については、当第1四半期連結累計期間及び前事業年度において実施されていませんが、今後の業績回復に合わせて株主還元策としての配当実施に期待が高まっています。