株式会社MS-Japanの2023年度第3四半期決算が発表されました。同社は「人材紹介事業」を中心に展開する企業で、この度の決算は高業績を維持しています。売上高は前年同期比5.4%増の3,377,499千円、経常利益は前年同期比3.1%減の1,502,306千円となりました。業績は堅調に推移しており、企業は着実に成長を遂げています。
企業情報
企業名: 株式会社MS-Japan
証券コード: 32801
決算期: 3月
株式会社MS-Japanの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社MS-Japanの決算期は3月31日です。年度は4月1日から翌年3月31日までの1年間となっており、第3四半期は2023年10月1日から12月31日までの期間です。
主な事業
株式会社MS-Japanは主に人材紹介事業を手掛ける企業です。「MS Agent」というサービスを提供し、企業と求職者のマッチングを行っています。また、企業向けメディア「Manegy(マネジー)」の運営や、ダイレクトリクルーティングサービス「DRM」の提供などにも注力しています。管理部門や士業向けのサービスが強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は、売上高が3,377,499千円となり前年同期比5.4%増と好調に推移しています。一方、経常利益は1,502,306千円と前年同期比3.1%減少しましたが、依然として高い収益性を維持しています。売上高に対する経常利益の比率である経常利益率は44.5%と非常に高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社MS-Japanの売上高は過去3年間増加を続けており、2023年3月期は4,293,413千円となりました。一方で、経常利益は2022年3月期の1,785,255千円をピークに減少傾向にあり、2023年度第3四半期は1,502,306千円となっています。売上は堅調に推移しているものの、人件費や広告宣伝費の増加などにより、利益率は若干下がっている状況です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社MS-Japanの2023年12月末の四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計は10,784,296千円となっています。前期末比では490,549千円減少しています。主な要因は、現金及び預金の減少と投資有価証券の減少によるものです。一方で、負債は512,322千円と前期末比255,007千円減少しており、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が7,695,014千円と大きな割合を占めています。一方で、売掛金は229,173千円、有価証券が500,000千円となっています。固定資産は2,279,124千円で、主な内訳は投資有価証券1,852,326千円となっています。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が159,457千円、賞与引当金が48,450千円となっています。総負債は512,322千円と健全な水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が587,203千円、資本剰余金が1,233,141千円、利益剰余金が8,127,790千円となっています。自己資本比率は95.1%と極めて高い水準です。
ROAとROE
株式会社MS-Japanの自己資本利益率(ROE)は過去3年間10%前後で推移しており、非常に高い水準を維持しています。一方で総資産利益率(ROA)は11%前後となっており、企業の収益力が高いことがわかります。両指標ともに業界トップクラスの水準にあり、高収益体質が継続していることがうかがえます。
キャッシュフロー
株式会社MS-Japanのキャッシュ・フローは良好に推移しています。営業活動によるキャッシュ・フローは2023年度第3四半期で1,253,651千円の収入となっており、安定した収益基盤を持っていることが分かります。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは446,000千円の支出となっています。これは主に有価証券の取得によるものです。財務活動では1,224,809千円の支出となっており、これは配当金の支払いが主な要因です。全体としてキャッシュ・ポジションは良好に推移しています。
配当の支払額
株式会社MS-Japanは、2023年6月27日開催の定時株主総会において1株当たり49円の配当を実施しました。これは前期から1円増加したものです。この結果、総額で1,224,809千円の配当を支払いました。安定的な業績を背景に、株主還元を着実に実施していることがわかります。
今後の展望
株式会社MS-Japanは、人材紹介事業を中心に拡大を続けています。さらに、メディア事業やダイレクトリクルーティングサービスの強化にも注力しています。特に2024年2月には、オーストラリアの人材紹介会社を子会社化する予定で、海外展開の足がかりとなることが期待されます。今後も安定した収益基盤と高い収益性を維持しながら、更なる成長を遂げていくことが見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社MS-Japanの2023年度第3四半期決算は、売上高が前年同期比5.4%増加と好調に推移しています。経常利益は若干減少したものの、依然として高い収益性を維持しており、健全な財務体質を持っています。また、海外展開の強化などにより、今後の更なる成長が期待されます。同社は管理部門や士業向けのサービスで強みを発揮しており、引き続き注目が集まる企業といえるでしょう。
株式会社MS-Japanの決算日や配当についてまとめました。
株式会社MS-Japanの決算期は3月31日で、第3四半期は2023年10月1日から12月31日までの期間となっています。また、同社は2023年6月27日開催の定時株主総会で1株当たり49円の配当を実施し、合計1,224,809千円の配当を支払いました。決算、配当ともに安定した経営が続いていることがわかります。