オプトエレクトロニクス社の直近の決算報告がスポットライトに登場!同社の業績と財務状況を詳しく見ていきましょう。全体として減収減益となっています。一方で、事業の柱に変化はなく、製品ラインナップの強みを発揮し続けています。このたびの決算内容をご紹介しますので、同社の今後の動向にご注目ください。
企業情報
企業名: 株式会社オプトエレクトロニクス
証券コード: 6640
決算期: 11月
株式会社オプトエレクトロニクスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社オプトエレクトロニクスの決算日は11月30日です。第1四半期決算は2月末、第2四半期決算は5月末、第3四半期決算は8月末、本決算は11月末に発表されます。
主な事業
株式会社オプトエレクトロニクスは、バーコードリーダーやイメージスキャナなどの各種オプト入力デバイスや、それらを組み込んだ端末、そしてそれらを制御するシステムソフトウェアの開発・製造・販売を主な事業としています。産業用・業務用機器分野を中心に、小売、流通、物流などの幅広い業界に製品を提供しています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の経営成績は、売上高1,562百万円（前年同期比8.5%減）、営業損失73百万円（前年同期は89百万円の営業利益）、経常損失159百万円（前年同期は32百万円の経常利益）、親会社株主に帰属する四半期純損失183百万円（前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益2百万円）となりました。
売上高は減収となり、経常損益、四半期純損益も赤字になっています。この背景には、製造業全体の設備投資需要の低迷に加え、取引先および同社の製品在庫の調整の影響があります。
売上・利益の推移
同社の売上高は2022年11月期に68.78億円を記録しましたが、第1四半期では15.63億円と減収となっています。一方で、営業利益は2022年11月期に▲4.91億円となり、当第1四半期は▲0.73億円となっています。連結業績は全体としては減収減益の状況です。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の資産合計は149.63億円となり、前期末と比べて6.00億円減少しました。負債合計は96.65億円で、前期末から3.32億円減少しています。純資産は52.98億円で、前期末から2.68億円減少しました。
資産の部
流動資産は122.59億円で、前期末から5.89億円減少しました。現金及び預金が55.26億円と、前期末から5.71億円減少しています。一方で、商品及び製品が28.55億円と、前期末から2.03億円増加しています。固定資産は24.04億円で、前期末から0.11億円減少しています。
負債の部
流動負債は44.64億円で、前期末から3.67億円減少しました。支払手形及び買掛金が4.68億円と前期末から1.84億円減少しています。固定負債は52.01億円で、前期末から0.34億円増加しています。
純資産の部
純資産は52.98億円と、前期末から2.68億円減少しました。利益剰余金が33.56億円と、前期末から1.83億円減少しています。
ROAとROE
同社のROA（総資産利益率）は2022年11月期に▲5.24%となっています。また、ROE（自己資本利益率）は▲15.72%と低い水準にあります。この背景には、販売価格の適正化に取り組む一方で、原材料価格の高止まりや為替の影響で収益性が悪化していることがあります。今後の業績回復に向けた取り組みが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期では、営業活動によるキャッシュ・フローは▲1.22億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは▲0.33億円、財務活動によるキャッシュ・フローは▲0.16億円となっています。全体としては現金及び現金同等物が前期末から5.71億円減少しています。事業活動に必要な資金確保に課題が残されています。
配当の支払額
直近の配当実績はありません。同社は成長投資に資金を充てることが最優先されているため、配当は控えめな傾向にあります。今後の業績回復と株主還元策の充実に期待が寄せられています。
今後の展望
オプトエレクトロニクス社は、産業用・業務用デバイスの開発・製造・販売を事業の柱としており、引き続き強みを発揮できる体制を築いています。直近は製品在庫調整の影響で業績が悪化していますが、設備投資需要の回復とともに収益力の改善が期待されます。デジタル化の進展に合わせてラインナップの強化にも注力しており、同社の存在感は高まっていくと考えられます。
編集部のまとめ
オプトエレクトロニクス社の決算内容をご紹介しました。当第1四半期は減収減益の厳しい状況でしたが、同社の事業基盤は健全に維持されています。デジタル化の流れに合わせた製品開発力などが強みとなっており、今後の業績回復に期待が高まっています。同社の今後の動向にご注目ください。
株式会社オプトエレクトロニクスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オプトエレクトロニクスの決算期は11月で、第1四半期は毎年2月末に発表されます。同社の業績は減収減益となっていますが、事業の基盤は堅固に維持されており、今後の収益改善に期待が持てます。一方で、配当実績は直近ありませんが、今後の業績動向次第で株主還元策の充実が期待されます。
