太陽誘電株式会社の最新の決算報告書を見ると、同社がこれまで培ってきた高い技術力と強固な事業基盤が、着実な業績の拡大につながっていることがわかります。
企業情報
企業名: 太陽誘電株式会社
証券コード: 6971
決算期: 2023年3月期
太陽誘電株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
太陽誘電株式会社の決算日は3月31日で、決算発表時期は4月下旬となっています。
主な事業
太陽誘電株式会社は、電子部品の製造・販売を主な事業としています。積層セラミックコンデンサやインダクタ、通信用デバイスなどの製品を手掛け、スマートフォンや自動車、産業機器などの幅広い分野で使用されています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結売上高は2,418億13百万円と前年同期比2.1%減少しました。一方で、営業利益は70億43百万円と前年同期比80.5%の大幅な減少となりました。この背景には、情報機器や産業機器向けの生産台数減少による影響があります。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、2022年3月期には売上高が3,195億04百万円、営業利益が348億32百万円と堅調に推移しています。しかし、2023年3月期第3四半期の売上高は2,418億13百万円、営業利益は70億43百万円と減少しています。これは需要の一時的な減少によるものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
太陽誘電株式会社の最新の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は5,566億88百万円となっています。このうち、流動資産は2,880億67百万円、固定資産は2,686億21百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が977億46百万円、受取手形及び売掛金が833億33百万円となっています。また、有形固定資産が2,617億25百万円と大きな割合を占めています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が272億65百万円、転換社債型新株予約権付社債が512億14百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,262億64百万円となっています。また、自己資本比率は57.0%となっています。
ROAとROE
太陽誘電株式会社のROA(総資産利益率)は前年同期の7.7%から1.3%に、ROE(自己資本利益率)は前年同期の8.4%から1.2%に低下しています。これは主に、売上高の減少と営業利益の大幅な減少によるものと考えられます。
キャッシュフロー
太陽誘電株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが193億79百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは367億62百万円の支出となっており、設備投資に積極的に取り組んでいることがわかります。
配当の支払額
当第3四半期の配当金は1株当たり45円で、年間配当金は1株当たり90円の予定となっています。安定的な配当の実施に努めています。
今後の展望
太陽誘電株式会社は、自動車や情報インフラ、産業機器向けの高付加価値製品の需要拡大に注力しています。また、3,000億円規模の積極的な設備投資を計画し、生産能力の強化や環境対策、IT整備にも取り組むなど、中長期的な成長に向けた布石を打っています。
編集部のまとめ
太陽誘電株式会社は、積層セラミックコンデンサやインダクタ、通信デバイスといった電子部品の分野で高い技術力を有しており、自動車やスマートフォンなど成長分野への製品供給を強化しています。当期は一時的な需要減少の影響で業績が減少しましたが、中長期的な視点からの設備投資や新製品開発に注力しており、今後の成長に期待が持てる企業といえるでしょう。
太陽誘電株式会社の決算日や配当についてまとめました。
太陽誘電株式会社の決算日は3月31日で、決算発表時期は4月下旬となっています。また、同社は年間配当金1株当たり90円の安定的な配当を実施しており、株主還元に努めています。