株式会社アンビスホールディングスの2023年10月1日から2024年3月31日までの第2四半期決算が発表されました。同社は有料老人ホーム「医心館」の運営を主軸とした事業を展開しており、高齢化が進む日本において注目を集める企業です。今回の決算報告では、売上高が前年同期比32.9%増加し、営業利益も35.5%増加するなど、好調な業績を残すことができました。同社は今後も高齢者向けサービスの拡大を目指しており、今後の成長に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社アンビスホールディングス
証券コード: E35140
決算期: 9月30日
株式会社アンビスホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社アンビスホールディングスの決算期は9月30日です。決算発表は翌年5月に行われます。また、株主総会は12月に開催されます。
主な事業
株式会社アンビスホールディングスは、有料老人ホーム「医心館」の運営を主軸とした事業を展開しています。同社は、医療依存度の高い高齢者に対して、医療・介護・生活支援のサービスを一体的に提供することで、地域に根差した医療・ケアの提供を目指しています。また、近年では運営受託等の周辺事業にも進出するなど、事業の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は？
今期(2023年10月1日~2024年3月31日)の決算では、売上高が19,592百万円と前年同期比32.9%の増加を示しました。また、営業利益は5,334百万円と35.5%の増加となりました。同社の主力事業である有料老人ホーム「医心館」の拡大が業績に寄与しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は2022年9月期が26,523百万円、2023年3月期(第2四半期)が14,742百万円、2024年3月期(第2四半期)が19,592百万円と堅調に推移しています。一方、利益面では2022年9月期が6,310百万円、2023年3月期(第2四半期)が3,063百万円、2024年3月期(第2四半期)が3,795百万円と、増収に伴い利益も増加しています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は64,952百万円となっています。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金が10,905百万円、有形固定資産が41,603百万円となっています。新規事業所の開設に伴い、有形固定資産が大幅に増加しています。
負債の部
負債の主な内訳は、借入金が21,751百万円、リース債務が7,679百万円となっています。新規事業所の開設に伴い、借入金やリース債務が増加しています。
純資産の部
純資産は30,030百万円となっています。親会社株主に帰属する四半期純利益が3,795百万円となり、利益剰余金が堅調に積み上がっています。
ROAとROE
ROAは前期末の8.5%から当第2四半期は6.9%に低下しましたが、これは総資産が増加したためです。一方でROEは前期末の23.8%から当第2四半期は12.6%に低下しています。これは借入金増加に伴い自己資本比率が低下したことが影響しています。今後は財務体質の改善が課題となりそうです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは3,569百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは8,637百万円のマイナスとなっています。新規事業所の開設に伴う有形固定資産の取得による支出が大きく影響しています。一方で財務活動によるキャッシュ・フローは3,845百万円のプラスとなっており、借入れによる収入が寄与しています。
配当の支払額
2023年12月22日開催の定時株主総会において、1株当たり3円の期末配当が決議されました。前期と比べて1円減配となっています。今後は、新規出店投資などに備えたキャッシュ確保が課題となりそうです。
今後の展望
株式会社アンビスホールディングスは今後も有料老人ホーム「医心館」の新規出店を加速させ、事業規模の拡大を目指しています。同時に、医療機関に対する経営支援事業などの周辺事業への展開も進めるなど、事業領域の拡大を図っていきます。高齢化が進む日本において、同社の存在感はますます高まっていくことが期待されています。
編集部のまとめ
株式会社アンビスホールディングスの2023年度第2四半期決算は、売上高、営業利益ともに前年同期比で大幅な増加となりました。同社の主力事業である有料老人ホーム「医心館」の出店加速が功を奏した結果といえるでしょう。今後も高齢化の進展を背景に、同社の成長が期待されます。一方で新規出店に伴う投資負担が重荷となっており、財務体質の改善も課題となっています。株主還元面でも、配当の減額が見られるなど、今後の動向に注目が集まります。
株式会社アンビスホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は9月30日で、決算発表は翌年5月に行われます。配当については、2023年12月22日開催の定時株主総会で1株当たり3円の期末配当が決議されました。今後は、新規出店投資などに備えたキャッシュ確保が課題となりそうです。
