WDBココ株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は3,366百万円と前年同期比10.3%の増収、営業利益は893百万円と前年同期比3.8%の増益という好決算となりました。医薬品開発支援サービスを展開するCRO企業のWDBココは、安全性情報管理やドキュメントサポートなど顧客ニーズに応えた営業活動が功を奏した結果です。
企業情報
企業名: WDBココ株式会社
証券コード: E35335
決算期: 3月期
WDBココ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
WDBココ株式会社の決算は、3月31日を期末としており、年1回の本決算に加え、第1四半期(6月30日)、第2四半期(9月30日)、第3四半期(12月31日)と四半期決算を行っています。
主な事業
WDBココ株式会社は、製薬企業向けのCRO(医薬品開発受託機関)サービスを提供しています。具体的には、医薬品開発の各段階において必要となる安全性情報管理、ドキュメントサポート、製造販売後調査支援、臨床研究支援などのサービスを展開しています。製薬業界の中で不可欠なパートナーとして、製品の安全性向上や開発・育薬プロセスの効率化に寄与しています。
今期の業績と利益率は?
WDBココ株式会社の2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が3,366百万円と前年同期比10.3%の増収、営業利益が893百万円と前年同期比3.8%の増益となりました。高い収益性を維持しており、営業利益率は26.5%と大変高水準です。
売上・利益の推移
WDBココ株式会社は、過去3年にわたって着実に売上を拡大しており、2023年3月期には4,070百万円の売上高を計上しています。また、営業利益も893百万円と前年同期から32百万円増加と、堅調な業績推移となっています。製薬企業のニーズに的確に応えることで、高収益体質を維持できている好例です。
四半期連結貸借対照表について
WDBココ株式会社の四半期連結貸借対照表は健全な状態を示しています。
資産の部
当第3四半期末の総資産は4,135百万円と、前事業年度末から474百万円増加しています。主な増加要因は、現金及び預金が262百万円、売掛金及び契約資産が221百万円それぞれ増加したことです。
負債の部
流動負債は690百万円と前事業年度末から28百万円減少しています。一方、固定負債は165百万円と26百万円増加しています。全体としては、負債合計は855百万円と健全な水準を維持しています。
純資産の部
純資産は3,279百万円となり、前事業年度末から477百万円増加しています。これは主に、四半期純利益574百万円の計上によるものです。自己資本比率は79.3%と高水準を維持しています。
ROAとROE
WDBココ株式会社のROA(総資産利益率)は16.3%、ROE(自己資本利益率)は18.0%となっています。医薬品開発支援サービス事業の高い収益性を背景に、ROAとROEは業界トップクラスの水準を維持しています。今後も安定的な収益基盤を活かし、高い収益性を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業キャッシュ・フローは292百万円の増加となりました。営業活動によるキャッシュ・インが順調に推移しているほか、投資活動によるキャッシュ・アウトも限定的で、財務体質の健全性が高いと言えます。今後の設備投資や新たな事業展開などに備えた手元流動性を確保できている状況です。
配当の支払額
WDBココ株式会社は、2023年3月期の年間配当金を41円と定めています。安定的な収益基盤を活かし、株主還元にも注力しています。今後も継続的な増配が期待されます。
今後の展望
WDBココ株式会社は、引き続き医薬品業界の成長を取り込むべく、安全性情報管理、ドキュメントサポート、製造販売後調査支援などの既存サービスの拡大に加え、臨床研究支援サービスの強化にも注力していく方針です。IT技術の活用による業務の効率化と、顧客の多様化するニーズへの対応力強化で、更なる業績拡大が期待できます。
編集部のまとめ
WDBココ株式会社は、製薬企業向けのCROサービスを展開する企業で、安全性情報管理や製造販売後調査支援などの既存事業で高い収益性を維持しています。第3四半期決算では、前年同期比で売上高10.3%増、営業利益3.8%増と好業績を達成しました。資産も健全で、今後の新事業展開やM&Aへの備えもできる強固な財務体質を築いています。今後も製薬業界のニーズに的確に応えながら、更なる成長が期待できる企業といえます。
WDBココ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
WDBココ株式会社の決算日は3月31日で、年1回の本決算に加え、第1四半期(6月30日)、第2四半期(9月30日)、第3四半期(12月31日)と四半期決算を行っています。また、同社の2023年3月期の年間配当金は1株当たり41円と、安定的な利益還元にも注力しています。今後も高収益を維持しつつ、株主還元の充実にも期待がかかっています。