太平洋工業株式会社の決算報告を見てみると、順調に業績を伸ばしている様子がうかがえます。売上高は1,559億円と過去最高を記録し、営業利益も112億円と大幅に増加しています。主力の自動車関連事業が好調だったことが大きな要因のようです。
企業情報
企業名: 太平洋工業株式会社
証券コード: 72500
決算期: 2024年3月期
太平洋工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
太平洋工業株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日となっています。その後、2月中旬頃に次期通期の決算発表が行われます。
主な事業
太平洋工業株式会社は、自動車関連の部品やバルブ製品などを製造・販売する企業です。プレス・樹脂製品事業では自動車メーカー向けのボディ部品等を、バルブ製品事業ではタイヤバルブや制御機器などを手掛けています。これらの事業が同社の主力となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,559億円、営業利益112億円と大幅な増収増益となりました。利益率も前年同期比で大きく改善しており、営業利益率は7.2%と健全な水準を維持しています。自動車関連事業の好調と原価改善活動の効果が寄与しています。
売上・利益の推移
太平洋工業は近年、売上高、各利益ともに過去最高を更新しています。特に当第3四半期は、売上高が1,559億円と前年同期比8.8%の増加、営業利益が112億円と97.5%の大幅な増加と、非常に好調な業績を残しました。自動車生産の回復や新製品の売上増加などが追い風となっています。
四半期連結貸借対照表について
太平洋工業の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は前期末比227億円増の2,808億円となっています。負債は減少傾向にあり、純資産は1,573億円と大幅に増加しています。自己資本比率も55.6%と健全な水準を維持しており、財務体質は良好です。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が1,275億円と大きく増加しています。また、投資有価証券も460億円と大幅に増加しています。これは主に設備投資の積極化や株価上昇による時価評価の影響です。
負債の部
負債の部では、流動負債が570億円、固定負債が665億円となっています。有利子負債は563億円と前期末から48億円減少しており、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,023億円と大幅に積み上がっているほか、為替換算調整勘定も193億円増加しています。自己資本比率は55.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
太平洋工業のROAは、前期末の4.7%から当第3四半期では5.1%に改善しています。また、ROEも前期末の8.9%から10.0%に上昇しています。これは、利益率の改善と資本効率の向上により、収益性が高まってきていることを示しています。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュフローの詳細は開示されていませんが、事業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しているものと考えられます。また、投資活動によるキャッシュ・フローも設備投資の増加により一定の資金を要していると推測されます。財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の削減などにより良好な状況にあると見られます。
配当の支払額
太平洋工業は、年2回の配当を実施しています。第2四半期末(9月30日)に22円の中間配当を行い、期末(3月31日)にも同額の配当を予定しています。通期では年44円の配当を見込んでおり、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
太平洋工業は、自動車業界の回復基調を背景に、引き続き好業績を維持できると期待されています。新製品の売上増加や生産性の向上、さらに為替環境の改善などにより、2024年3月期の通期業績も売上高、各利益ともに過去最高を更新する見通しです。今後の成長に期待がかかっています。
編集部のまとめ
太平洋工業は自動車関連部品の強みを生かし、順調に業績を拡大してきました。直近の決算では売上高、各利益ともに過去最高を更新する好成績を残しており、確実に企業価値が高まっています。財務体質も健全で、株主還元にも力を入れるなど、今後の成長が期待される企業だと言えるでしょう。
太平洋工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
太平洋工業の決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月に実施しています。配当は年2回、中間配当が22円、期末配当も22円を予定しており、年間44円の配当を見込んでいます。財務体質が良好な同社は、今後も安定配当が期待できる企業だと言えるでしょう。