[エイケン工業株式会社の2024年第2四半期決算報告書が発表されました。同社は自動車用フィルターや厨房機器用バーナなどの製造・販売を手がける企業で、今回の決算では売上高が前年同期比1.4%減の35億60百万円と減少したものの、利益率の改善により営業利益は65.9%増加するなど、好調な業績を維持しています。]
企業情報
企業名: エイケン工業株式会社
証券コード: E02232
決算期: 第56期第2四半期(2023年11月1日~2024年4月30日)
エイケン工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
エイケン工業株式会社の決算日は10月31日です。第2四半期決算は4月30日に締切られ、2024年6月13日に四半期報告書が提出されています。
主な事業
エイケン工業株式会社は自動車用フィルターや厨房機器用バーナなどの製造・販売を主な事業としています。フィルター部門では国内外の自動車メーカー向けのフィルターを、燃焼機器部門では厨房機器メーカーやボイラメーカー向けのバーナや熱交換器を提供しています。また、灰皿などその他の製品も手がけています。
今期の業績と利益率は？
第2四半期累計期間の売上高は前年同期比1.4%減の35億60百万円となりましたが、商品仕入高の減少や販売価格の改定による利益率の改善により、営業利益は65.9%増の1億14百万円となりました。経常利益は44.2%増の1億22百万円、四半期純利益も9.2%増の84百万円と好調な業績を維持しています。
売上・利益の推移
エイケン工業株式会社の売上高は過去3年間概ね67~68億円台で推移しています。一方で、営業利益は第2四半期累計期間で前年同期比65.9%増と大幅に改善し、経常利益も前年同期比44.2%増となっています。利益率の向上により、着実に業績が回復してきているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
エイケン工業株式会社の四半期貸借対照表を見ると、資産合計は前事業年度末比4.3%増の73億84百万円となっています。負債合計も前事業年度末比22.2%増の16億95百万円と増加しましたが、純資産は56億89百万円を維持しており、自己資本比率は77.0%と健全な財務体質を保っています。
資産の部
流動資産は前事業年度末比4.4%増の45億84百万円となり、固定資産も4.2%増の28億円となっています。現金及び預金の増加や受取債権の増加などが主な要因です。
負債の部
流動負債は前事業年度末比27.1%増の13億97百万円と増加しました。仕入債務の増加や未払法人税等の増加などが主な要因です。固定負債も3.7%増の2億97百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は前事業年度末比0.0%減の56億89百万円となっています。利益剰余金の増加があった一方で、配当金の支払いにより減少したことが主な要因です。自己資本比率は77.0%と高水準を維持しています。
ROAとROE
エイケン工業株式会社のROA(総資産利益率)は第2四半期累計期間で1.6%となり、前年同期比0.5ポイント改善しました。また、ROE(自己資本利益率)は3.0%と、こちらも0.2ポイントの改善となっています。利益率の上昇により、収益性が高まっていることが確認できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは4億11百万円の収入となり、前年同期比273百万円の増加となりました。投資活動では1億79百万円の支出、財務活動では1億14百万円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物は前事業年度末比118百万円増加の8億88百万円となりました。
配当の支払額
エイケン工業株式会社は2024年1月の定時株主総会で、1株当たり110円の期末配当を決議しました。前期の配当額と同額を維持しており、安定した配当政策を行っています。
今後の展望
エイケン工業株式会社は、自動車用フィルターの拡販や厨房機器向けバーナの開発などに注力しており、今後も安定した業績の維持が期待されます。また、投資有価証券の取得などにより、財務体質の強化にも取り組んでいくとしています。経済環境の不確実性が高まる中、同社は着実な成長を続けていくことができると考えられます。
編集部のまとめ
エイケン工業株式会社は第2四半期決算で、売上高は前年同期比減少したものの、利益率の改善により大幅な増益となりました。自動車用フィルターや厨房機器バーナなどの主力製品の販売が好調で、今後も安定した業績が期待されます。同社は財務体質も健全に推移しており、株主還元も行っていることから、魅力的な銘柄といえるでしょう。
エイケン工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エイケン工業株式会社の決算日は10月31日で、第2四半期決算は4月30日に締切られています。直近の決算では、売上高は減少したものの、利益が大幅に増加するなど好調な業績を維持しています。また、同社は1株当たり110円の期末配当を実施しており、株主還元にも積極的な企業といえます。
