西川計測株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比16.7%増の297億39百万円と好調な業績を示しています。同社は計測制御機器や理化学機器の製造・販売を手がける企業で、ライフラインや次世代モビリティなど成長市場での受注が伸長していることが業績拡大の要因です。さらに経常利益は54.2%増の34億96百万円と大幅な増益となりました。今後も新製品の投入や海外展開の強化など、着実な利益成長が期待されます。
企業情報
企業名: 西川計測株式会社
証券コード: 75000
決算期: 2023年度第3四半期(2023年7月1日~2024年3月31日)
西川計測株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
西川計測株式会社の決算日は毎年6月30日です。第3四半期決算は2024年3月31日を基準日としています。
主な事業
西川計測株式会社は計測制御機器、理化学機器などの各種電子応用機器の製造・販売を手がける企業です。水道・電力・ガスなどのライフライン関連市場や、自動車・製造業などの民間企業向けに、センサーや制御システム、分析機器などを幅広く提供しています。特に自動車業界向けの次世代モビリティ関連機器の受注が好調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は297億39百万円と前年同期比16.7%の増収となりました。利益面では、営業利益が54.2%増の34億96百万円、経常利益が55.4%増の34億43百万円と大幅な増益を達成しています。売上高営業利益率は11.6%と高水準を維持しており、同社の収益力の高さが示されています。
売上・利益の推移
直近の売上高と利益の推移を見ると、2023年6月期は売上高が319億23百万円、経常利益が24億66百万円と前期から確実に伸長しています。今期第3四半期では、売上高が297億39百万円、経常利益が34億96百万円と大幅な増収増益を果たしています。次世代モビリティ関連やライフライン関連の需要が堅調で、同社の製品競争力が高まっていることが業績拡大に寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
西川計測株式会社は単体決算を行っているため、四半期連結貸借対照表は作成していません。従って、個別の四半期貸借対照表について分析します。
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は336億79百万円となり、前事業年度末比24.4%の増加となりました。流動資産は前事業年度末比23.2%増の256億54百万円、固定資産は同28.5%増の80億24百万円となっています。主な増加要因は、売掛金の増加や投資有価証券の増加などです。
負債の部
当第3四半期会計期間末の負債合計は158億9百万円となり、前事業年度末比33.0%の増加となりました。流動負債は前事業年度末比33.8%増の154億60百万円、固定負債は同3.6%増の3億49百万円となっています。買掛金の増加が負債の増加の主な要因です。
純資産の部
当第3四半期会計期間末の純資産合計は178億70百万円となり、前事業年度末比17.7%の増加となりました。主な増加要因は、利益剰余金の増加とその他有価証券評価差額金の増加によるものです。自己資本比率は53.1%となっています。
ROAとROE
西川計測株式会社のROAは直近3年平均で5.9%、ROEは同11.2%となっています。ROAは前期から改善傾向にあり、資産効率が高まっていることがわかります。一方でROEは堅調に推移しており、自己資本利益率が高い水準にあります。これらの指標から、同社は資産効率と収益性を両立できている優良企業だと評価できます。
キャッシュフロー
西川計測株式会社の直近の営業キャッシュフローは前年同期比7.4%増の27億72百万円となっています。投資キャッシュフローは固定資産の取得などにより14億89百万円のマイナス、財務キャッシュフローでは5億40百万円のマイナスとなっています。全体としては現金及び預金が前事業年度末比17億49百万円減少の81億40百万円となりました。営業キャッシュフローの増加基調は同社の収益力の高さを示しています。
配当の支払額
西川計測株式会社は株主還元を重視しており、2023年9月に1株当たり160円の期末配当を実施しました。これにより、年間配当は160円となっています。直近の1株当たり配当金の推移は向上傾向にあり、収益力の改善に応じた安定的な配当政策を展開しています。
今後の展望
西川計測株式会社は、中期経営計画「Strong&Expanding2025」に基づき、既存ビジネスの深耕と成長ビジネスの拡大、DXの推進、経営基盤の強化に注力しています。特に、自動車向けや住宅・ビル向けなどの成長分野での受注を積極的に取り込むことで、更なる売上と利益の拡大が期待されます。また、海外展開の強化にも着手しており、グローバル市場での事業展開も視野に入れています。引き続き、同社の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
西川計測株式会社は、ライフラインや次世代モビリティなどの成長市場での製品需要拡大により、売上高と利益が大幅に増加しています。保有する技術力と製品開発力を活かし、収益力の高い企業として業績を積み上げています。更に中期経営計画に基づいた取り組みで、今後も持続的な成長が期待できる企業といえます。配当面でも株主還元に積極的で、投資家にとって魅力的な企業と評価できるでしょう。
西川計測株式会社の決算日や配当についてまとめました。
西川計測株式会社の決算日は毎年6月30日、第3四半期決算は2024年3月31日を基準日としています。直近の2023年度第3四半期は売上高297億39百万円、経常利益34億96百万円と大幅な増収増益を達成しました。また、2023年9月に1株当たり160円の期末配当を実施するなど、株主還元にも積極的に取り組んでいる企業です。今後も成長分野での受注拡大と経営基盤の強化により、業績の更なる向上が期待されます。