株式会社サイゼリヤの2024年5月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比23.6%増の1,632億70百万円と大幅な増収となりました。サイゼリヤは、世界中の人々においしくて健康的なイタリアの家庭料理を店舗で便利に楽しく食べていただくことを目指す企業です。今期の業績回復には、店舗従業員の充足率向上やDX施策の効果などが寄与しています。
企業情報
企業名: 株式会社サイゼリヤ
証券コード: E03305
決算期: 8月31日
株式会社サイゼリヤの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サイゼリヤの決算日は8月31日です。第3四半期決算は2023年9月1日から2024年5月31日までの期間の決算となっています。
主な事業
株式会社サイゼリヤは、イタリアンレストラン「サイゼリヤ」の店舗運営を主な事業としています。2024年5月期第3四半期末時点で、国内に1,752店舗、海外に633店舗を展開しており、世界中の人々にイタリアの家庭料理を提供しています。その他に、食材の製造や海外事業へも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2024年5月期第3四半期の業績は、売上高1,632億70百万円(前年同期比23.6%増)、営業利益100億65百万円(同182.0%増)と大幅な増収増益となりました。利益率も大きく改善しています。これは店舗従業員の充足率向上やDX施策の効果などにより、既存店の客数や客単価が増加したことが主な要因です。
売上・利益の推移
売上高は2023年8月期に1,832億44百万円を記録し、2024年5月期第3四半期では1,632億70百万円と好調な推移を示しています。利益面でも、経常利益は2023年8月期の79億49百万円から2024年5月期第3四半期には105億71百万円と大幅な増加となりました。企業の収益力が着実に高まってきていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表では、総資産1,612億26百万円、負債合計551億42百万円、純資産合計1,060億84百万円となっています。前期末と比べ、総資産は増加し、負債は減少しており、財務体質が強化されてきています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金708億8百万円、商品及び製品131億45百万円などが主な勘定科目となっています。前期末と比べ現金預金が増加し、商品及び製品も増加しているのが特徴的です。
負債の部
負債の部では、買掛金90億62百万円、長期借入金60億円などが主な勘定科目となっています。前期末と比べ買掛金が増加し、長期借入金も増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金818億26百万円、為替換算調整勘定113億11百万円などが主な勘定科目となっています。前期末と比べ利益剰余金が増加し、為替換算調整勘定も増加しています。自己資本比率は65.5%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
2024年5月期第3四半期のROAは3.2%、ROEは5.2%となっています。前年同期と比べROAは大幅に上昇し、ROEも改善傾向にあります。これは営業利益の増加や効率的な資産運用などにより、収益性と資本効率が高まってきていることを示しています。
キャッシュフロー
2024年5月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フロー125億27百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フロー53億55百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フロー46億80百万円の減少となっています。営業活動によるキャッシュ・フローが大幅に増加したことが特徴的で、企業の収益性と資金調達力が改善傾向にあることがわかります。
配当の支払額
2023年11月の期末配当では、1株当たり18円の配当を実施しました。前期と同額の配当を維持しており、株主還元にも力を入れています。今後も安定的な配当の継続が期待されます。
今後の展望
サイゼリヤは、店舗従業員の充足率向上やDX施策の活用による生産性の向上に取り組んでおり、収益力の底上げを進めています。また、海外事業の拡大にも注力しており、今後の成長が期待できます。原材料価格高騰や人件費上昇などの課題はありますが、サイゼリヤは着実に業績を改善させており、今後も安定成長が期待できる企業です。
編集部のまとめ
株式会社サイゼリヤの2024年5月期第3四半期決算では、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも大幅な増加となりました。店舗従業員の充足率向上やDX施策の効果などが業績回復の主な要因です。また、財務体質も着実に改善しており、今後の安定的な成長が期待できる企業と評価できます。
株式会社サイゼリヤの決算日や配当についてまとめました。
サイゼリヤの決算日は8月31日で、第3四半期決算は2023年9月1日から2024年5月31日の期間となっています。配当については、2023年11月に1株当たり18円の期末配当を実施しており、前期と同額の配当を維持しています。今後も安定的な配当が期待できると考えられます。