田中商事株式会社の最新の四半期決算報告書が公表されました。売上高は過去最高を記録するなど、好調な業績を維持しています。建設関連市場の堅調な需要に支えられ、成長を続けています。また、保有する土地の取得による固定資産の増加などから、財務基盤も強化されていることがわかりました。今後の更なる成長に期待が高まります。
企業情報
企業名: 田中商事株式会社
証券コード: 76190
決算期: 2023年3月期
田中商事株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
田中商事株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算発表は2024年2月8日に行われました。
主な事業
田中商事株式会社は電設資材の卸売業を主な事業としています。電線、配電盤、照明器具など、建設現場で使用される電気設備関連の商品を、ゼネコンや電気工事店などに販売しています。また、関連会社の株式会社カワツウでも弱電工事など、幅広い事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は売上高30,336,480千円と過去最高を記録しました。経常利益も1,249,056千円と大幅に増加しています。この背景には、建設需要の堅調な推移や、商品の値上げによる利益率の改善などが挙げられます。
売上・利益の推移
田中商事株式会社の売上高は年々増加傾向にあり、過去3年間で25%以上の伸びを示しています。利益面でも、経常利益は前年同期比154.2%と大幅な増加となりました。建設関連市場の堅調な需要を取り込み、着実に業績を伸ばしています。
四半期連結貸借対照表について
田中商事株式会社の四半期連結貸借対照表では、総資産が29,255,707千円と前期末から1,583,481千円増加しています。この増加の主な要因は、現金及び預金の増加や、土地の取得による有形固定資産の増加などです。
資産の部
資産の部では、流動資産が16,339,667千円と前期末から966,398千円増加しており、このうち現金及び預金が4,224,207千円と大幅に増えています。また、固定資産も12,916,040千円と617,083千円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が12,601,383千円と前期末から704,484千円増加しています。これは支払手形及び買掛金の増加などが主な要因です。一方で、固定負債は2,257,212千円となっています。
純資産の部
純資産の部では、14,397,112千円と前期末から838,104千円増加しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。
ROAとROE
田中商事株式会社のROAは2023年3月期が3.2%、ROEは7.8%となっています。当第3四半期では、売上高と利益の増加により、前年同期比でROAが0.5ポイント、ROEが1.6ポイント改善されています。今後の更なる収益性向上に期待が高まります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,151,616千円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは587,159千円の支出となっており、主に有形固定資産の取得によるものです。この結果、現金及び現金同等物は1,477,592千円と前期末から増加しています。
配当の支払額
田中商事株式会社は、年2回の配当を実施しています。第2四半期配当は1株当たり20円、期末配当は1株当たり10円となっています。株主還元に積極的に取り組んでいることがわかります。
今後の展望
田中商事株式会社は、公共投資や民間設備投資の堅調な推移を背景に、引き続き建設市場での需要拡大が期待されています。また、原材料価格の動向や電線不足の影響など、注視すべき課題もありますが、積極的な営業活動と経営効率化により、さらなる業績向上が期待できます。
編集部のまとめ
田中商事株式会社の決算は、売上高、利益ともに過去最高を記録するなど、好調な業績を収めています。建設市場の需要拡大に加え、経営の効率化により収益性も向上しています。また、財務基盤の強化も進んでおり、今後の更なる成長が期待されます。一方で、原材料価格高騰や電線不足など、注視すべき課題もあるため、今後の動向にも注目が集まります。
田中商事株式会社の決算日や配当についてまとめました。
田中商事株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算は2024年2月8日に発表されました。また、年2回の配当を実施しており、中間配当は1株当たり20円、期末配当は1株当たり10円となっています。株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。