株式会社ブシロードの2023年7月1日から2024年3月31日までの第3四半期決算報告書が発表されました。売上高は前年同期比6.5%減の32,858,767千円、営業利益は前年同期比96.5%減の70,895千円と大幅に減益となりました。一方で、経常利益は前年同期比75.7%減の653,333千円と比較的健闘しました。
企業情報
企業名: 株式会社ブシロード
証券コード: E35004
決算期: 2024年6月期
株式会社ブシロードの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ブシロードの決算日は6月30日です。決算は年4回の四半期決算と年1回の本決算を行っています。
主な事業
株式会社ブシロードは、「IPディベロッパー」を基本戦略としており、アニメ、ゲーム、音楽、イベント、マーチャンダイジングなど、多角的な事業展開を行っています。主力事業はトレーディングカードゲーム(TCG)やデジタルコンテンツ、ライブエンターテイメントなどのエンターテイメント事業と、プロレスリング事業などのスポーツ事業です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期決算の業績は、売上高32,858,767千円、営業利益70,895千円、経常利益653,333千円と減収減益となりました。営業利益率は0.2%と低水準ですが、経常利益率は2.0%と一定の水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と利益の推移をみると、2022年6月期は売上高47,656,092千円、経常利益4,503,590千円と好業績でしたが、2023年6月期以降は減収減益傾向にあります。TCGやデジタルコンテンツ事業の低迷が主な要因とみられます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は47,656,092千円と前期末から1,320,247千円増加しました。一方、負債合計は25,646,714千円と1,710,176千円増加し、純資産は22,009,378千円と389,929千円減少しています。
資産の部
流動資産は36,564,483千円と前期末に比べ1,023,787千円減少しました。一方、固定資産は11,084,861千円と2,347,883千円増加しています。これは、投資有価証券や長期貸付金の増加が主な要因です。
負債の部
流動負債は15,458,357千円と697,857千円増加し、固定負債は10,188,357千円と1,012,319千円増加しました。借入金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は22,009,378千円と前期末から389,929千円減少しています。自己株式の増加が主な要因です。
ROAとROE
当第3四半期のROAは1.4%、ROEは-0.1%となっています。前年同期はROA5.8%、ROE5.9%でしたので、大幅に低下しています。収益性の悪化が反映された結果と言えます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフロー計算書は作成されていませんが、前期では営業活動によるキャッシュフローが3,614,159千円の収入、投資活動によるキャッシュフローが4,834,334千円の支出、財務活動によるキャッシュフローが4,191,034千円の収入となっています。
配当の支払額
当第3四半期には1株当たり4.5円の期末配当が支払われる予定です。前期は1株当たり9.0円の配当でしたので、大幅な減配となっています。
今後の展望
株式会社ブシロードは、引き続きIPディベロッパー戦略を推進し、TCGを中心にグローバル展開を強化していく方針です。また、プロレスリング事業の収益性も改善してきています。今後の業績回復に期待が寄せられます。
編集部のまとめ
株式会社ブシロードの第3四半期決算は減収減益となりましたが、経常利益ベースでは一定の水準を確保しています。TCGやデジタルコンテンツ事業の低迷が響いた一方で、プロレスリング事業は好調でした。今後はIPディベロッパー戦略の推進とプロレスリング事業の収益性改善に期待が集まっています。
株式会社ブシロードの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ブシロードの決算日は6月30日で、年4回の四半期決算と年1回の本決算を行っています。今期第3四半期の配当は1株当たり4.5円と前期より大幅に減少しましたが、収支の改善に向けた取り組みに期待が寄せられます。