エステールホールディングス株式会社の2023年度第3四半期の決算報告がリリースされました。売上高は232億円と前年同期に比べ6.4%増加し、好調な業績となりました。持続的な成長に向けて各事業で取り組みを強化しており、今後の展望にも期待がかかっています。
企業情報
企業名: エステールホールディングス株式会社
証券コード: 78720
決算期: 3月期
エステールホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
エステールホールディングス株式会社は3月決算を行っています。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
エステールホールディングス株式会社は、宝飾品事業、眼鏡事業、食品販売・飲食店事業の3つのセグメントを展開しています。宝飾品事業が売上の約84%を占めており、同社の主要な収益源となっています。また、眼鏡事業や食品販売・飲食店事業も展開しており、バランスの取れた事業構成となっています。
今期の業績と利益率は?
エステールホールディングス株式会社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が232億円と前年同期比で6.4%の増加となりました。一方で、原価率の上昇や人件費、販促費の増加により、営業損益は1億58百万円の損失となりました。経常利益は、為替差益等により22百万円の利益となりました。
売上・利益の推移
エステールホールディングス株式会社の直近の売上高は、2022年3月期が296億円、2023年3月期第3四半期は232億円となっています。利益面では、2022年3月期の経常利益は3億14百万円でしたが、当第3四半期連結累計期間は22百万円の利益となりました。消費マインドの回復や在庫管理の強化などにより、今後の収益力向上に期待が寄せられています。
四半期連結貸借対照表について
エステールホールディングス株式会社の当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産は334億92百万円となっており、前期末に比べ3億48百万円減少しました。負債合計は204億94百万円となり、前期末比6億33百万円増加しました。純資産は129億98百万円となり、前期末比9億81百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が63億62百万円と前期末比2億87百万円減少し、受取手形及び売掛金が25億80百万円と4億24百万円増加したほか、商品及び製品などの棚卸資産が116億28百万円と2億45百万円増加しました。一方で、敷金及び保証金が24億76百万円と1億02百万円減少しました。
負債の部
負債の部では、長期借入金が71億52百万円と前期末比4億65百万円増加し、短期借入金も含めると借入金全体では108億35百万円となっています。また、賞与引当金が2億2百万円と1億95百万円減少しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が82億5百万円と前期末比9億78百万円減少しました。これは、剰余金の配当2億86百万円や親会社株主に帰属する四半期純損失6億91百万円などによるものです。
ROAとROE
ここ数年のROAとROEの推移を見ると、2022年3月期のROAは0.9%、ROEは0.7%となっています。当第3四半期連結累計期間は業績が悪化したため、ROA、ROEともに低下しているものと推測されます。今後は、収益性の改善と資産効率の向上に取り組み、ROA、ROEの向上を目指していくことが課題と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況については、現金及び現金同等物の残高は、前期末比2億87百万円減少の63億62百万円となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは1億99百万円のマイナス、投資活動によるキャッシュ・フローは2億10百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは3億21百万円のプラスとなりました。短期的な資金繰りには問題ないと思われますが、今後の設備投資等に備えてキャッシュの積み増しが重要になってくるでしょう。
配当の支払額
エステールホールディングス株式会社の配当については、2023年3月期の年間配当は27円を実施しています。直近の第3四半期末時点では、前年同期と同額の1株当たり27円の中間配当を実施しています。業績悪化の影響を受けながらも、株主還元の維持に努めていることが分かります。
今後の展望
エステールホールディングス株式会社は、新型コロナウイルス感染症の収束に伴うインバウンド需要の回復や、国内需要の回復に期待しつつ、店頭販売や通信販売の拡充、お客様ニーズに合わせた販売促進に取り組むとしています。また、社内業務の効率化や平準化にも取り組み、収益力の向上を目指しています。今後の業績回復に大いに期待がかかっています。
編集部のまとめ
エステールホールディングス株式会社の2023年度第3四半期決算では、売上高は前年同期比6.4%増の232億円となりました。一方で利益面では、原価率の上昇や人件費、販促費の増加などにより、経常利益は22百万円と大幅減少しています。また、減損損失の計上や繰延税金資産の取り崩しにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は6億91百万円となりました。
今後は、店頭販売や通信販売の拡充、お客様ニーズに合わせた販売促進に取り組むとともに、社内業務の効率化や平準化にも注力し、収益力の向上を目指していくことが期待されます。短期的な業績回復は難しい状況にあるものの、中長期的な成長に向けて着実に歩みを進めていることが伺えます。
エステールホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エステールホールディングス株式会社は3月決算を行っており、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。また、2023年3月期の年間配当は1株当たり27円を実施しており、株主還元の維持にも努めています。今後の更なる業績向上と株主還元の拡大に期待が高まっています。