この度、株式会社フジ(証券コード:E03118)が2023年度第3四半期の決算報告書を発表しました。売上高は5,728億円と前年同期比3.0%の増収。経常利益は89億円と31.2%の増益となり、業績は堅調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社フジ
証券コード: E03118
決算期: 2月末日
株式会社フジの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フジの決算日は2月末日です。第3四半期決算は11月30日時点で行われており、例年2月に期末決算を行っています。
主な事業
株式会社フジは、食料品スーパーマーケット、ホームセンター、衣料品店などの小売業を中心に展開しています。店舗数は国内517店舗を有し、主に愛媛県、広島県、山口県、香川県など中国・四国地方を中心に事業を展開しています。近年では、移動販売車による買物弱者支援や、デリバリーサービスなどの新規事業にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が5,728億円と前年同期比3.0%の増収となりました。営業利益は72億円と36.0%の増益、経常利益は89億円と31.2%の増益となっています。主力の食料品事業が好調に推移したことに加え、移動販売車の拡大や店舗活性化などの取り組みが功を奏した結果と言えるでしょう。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去3年間で5,578億円→5,779億円→5,728億円と推移しており、堅調に推移しています。利益面では、営業利益は53億円→53億円→72億円と増加傾向にあります。また、経常利益は68億円→68億円→89億円と大幅に増加しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は4,328億円となっています。前期末と比べ14億円の増加となっています。負債合計は2,207億円で前期末から11億円の減少。純資産合計は2,120億円となり、26億円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、受取手形及び売掛金が24億円増加し、商品も35億円増加しています。一方で、マイナポイント事業などにより、流動資産のその他が24億円減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が74億円増加した一方で、短期借入金が49億円、長期借入金が35億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が24億円増加したことにより、純資産合計が2,120億円となりました。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の1.6%から当期1.3%へ若干の低下となりました。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の3.1%から2.4%と低下しています。これは前年の投資有価証券売却益の影響によるものと考えられます。今後は、収益力の向上とバランスシートの最適化に取り組むことが重要と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当期のキャッシュフローについては、四半期連結キャッシュフロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。ただし、営業活動によるキャッシュフローは堅調に推移しているものと推察されます。今後は、この営業キャッシュフローを活用し、設備投資や配当などの財務活動に充当していくことが期待されます。
配当の支払額
株式会社フジは、年2回の期末配当と中間配当を実施しています。当期の中間配当金は1株当たり15円と前期から変わらず、年間配当予想も30円を維持する方針です。配当性向は51.2%となっており、株主還元にも力を入れていると評価できます。
今後の展望
今後の展望としては、店舗の新規出店や既存店の活性化による収益力の向上、ならびにグループ会社との事業シナジーを活かした収益基盤の強化が期待されます。また、デジタル化の推進やESG経営の強化にも取り組み、持続可能な成長を目指していく方針です。中長期的には、統合新会社の設立によりさらなる企業価値の向上を目指していくと述べられています。
編集部のまとめ
株式会社フジの2023年度第3四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益が前年同期比で増加しており、業績は堅調に推移しているといえます。食料品事業の好調に加え、新規事業の拡大や既存店の活性化など、同社の取り組みが成果に繋がっているようです。今後は、さらなるデジタル化の推進やESG経営の強化、そして統合新会社の設立により、更なる成長が期待できると考えられます。
株式会社フジの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フジの決算日は2月末日で、通期決算は例年2月に行われています。また、年2回の配当(中間配当と期末配当)を実施しており、当期の中間配当は1株当たり15円と前期と変わらず、年間配当予想も30円を維持する方針です。株主還元にも力を入れているといえるでしょう。