株式会社群馬銀行の決算報告書を見てみると、同行の業績は順調に推移しているようです。経常収益が15.6%増加し、経常利益も前年同期比42.2%増加と、堅調な数字が並んでいます。地元群馬県の経済が回復基調にあることが追い風となり、貸出金は前期比2,728億円の増加を記録しています。また、預金も前期比883億円増加するなど、安定的な資金調達も行えているようです。今後も地域に密着した営業展開と、リスク管理の強化に取り組んでいく方針のようなので、持続可能な成長が期待できるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社 群馬銀行
証券コード: E03554
決算期: 3月期
株式会社 群馬銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社群馬銀行の決算日は3月31日で、その決算短信は通常5月下旬に発表されます。またその後に定時株主総会が6月下旬に開催され、業績の承認や役員選任などが行われます。
主な事業
株式会社群馬銀行は、群馬県を主な営業基盤とする地方銀行です。銀行業務を中核とし、リース業務や信託業務、証券業務なども手がけています。地域密着型の金融サービスの提供を行い、群馬県の経済発展に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は好調で、経常収益は前年同期比15.6%増の1,560億円、経常利益は同42.2%増の339億円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益も同24.2%増の246億円を記録するなど、全体として高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の推移を見ると、経常収益は増加基調にあり、前期は1,765億円を達成しました。一方で経常利益は、前期は383億円と高水準でしたが、今期は339億円と若干減少しています。これは、資金調達コストの増加などが影響したためと考えられます。ただし、利益率は依然高い水準を維持しており、安定した収益基盤が築けていると言えます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産が10兆6,747億円と、前期末から124億円増加しています。これは主に、貸出金が6兆2,641億円(前期末比2,728億円増)となったことによります。一方で、有価証券が2兆1,878億円(同4,294億円減)と減少しています。負債合計は10兆1,376億円と、前期末から88億円減少しました。
資産の部
資産の部では、現金預け金が1兆9,746億円と大幅に増加しています。一方で、有価証券は前述の通り減少しました。また、貸出金も6兆2,641億円と好調な伸びを示しています。これは地域の経済活動の回復を受けて、資金需要が高まったためと考えられます。
負債の部
負債の部では、預金が8兆1,331億円と前期末から883億円増加しています。一方で、借用金が1兆1,118億円と前期末から年4,691億円減少しました。これにより、全体として負債が減少しています。
純資産の部
純資産の部は、5,371億円と前期末から213億円増加しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことなどが主な要因です。自己資本比率は54.13%と高水準を維持しており、健全な財務体質が確保されています。
ROAとROE
ROAは前期3.64%から当期3.74%に改善し、ROEも前期6.75%から当期7.39%に上昇しています。これは、収益力の向上と資産効率の改善が進んだことを示しています。今後も、地域金融機関としての強みを活かしつつ、リスク管理の高度化などにも取り組み、収益性と健全性のバランスの取れた経営を目指していくと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは2,093億円の収入となっています。これは、貸出金の増加などが主な要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは3,777億円の支出となっており、有価証券の売却などが行われたことがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは616億円の支出で、配当金の支払いなどが主な内訳となっています。全体として、現金及び現金同等物は1,916億円増加し、資金の健全性が高まっていると評価できます。
配当の支払額
株式会社群馬銀行は、株主への積極的な利益還元を行っています。当期は中間配当として1株当たり10円(うち1円は創立90周年記念配当)を実施しました。また期末配当も検討中のようで、株主還元の強化に意欲的な姿勢が窺えます。今後も、安定配当の維持と高水準の配当性向の実現を目指していくものと期待されます。
今後の展望
株式会社群馬銀行は、引き続き地域に密着した金融サービスの提供を通じて、群馬県経済の発展に寄与していく方針です。そのため、貸出金の増強や、リスク管理の強化、非金利収益の拡大などに取り組み、収益力の向上を図っていく考えです。また、DXの推進やサステナビリティへの対応にも注力し、地域社会への貢献度を高めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社群馬銀行の決算は、経常収益や経常利益が大幅に増加するなど、全体として好調な内容となっていました。地域経済の回復を背景に、貸出金が順調に伸びたことが大きな要因と考えられます。また、財務面でも健全性が高く、株主還元にも積極的な姿勢が窺えます。今後も、グループ一丸となって地域密着経営を続け、持続可能な成長を遂げていくことが期待されます。
株式会社 群馬銀行の決算日や配当についてまとめました。
株式会社群馬銀行の決算日は3月31日で、決算短信は毎年5月下旬に発表されます。また、中間配当は1株当たり10円(うち1円は創立90周年記念配当)を実施し、期末配当も検討中との事です。今後も安定配当の維持と高水準の配当性向の実現を目指していく方針のようです。