株式会社琉球銀行の2023年度第3四半期決算が発表されました。主力の銀行業務が好調に推移し、経常収益は前年同期比60億円以上増加しました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期比増加するなど、良好な決算となりました。企業の収益力が着実に高まっており、今後の成長に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社琉球銀行
証券コード: E03602
決算期: 3月期
株式会社琉球銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社琉球銀行の決算日は3月31日です。決算発表は5月と11月の年2回行われます。
主な事業
株式会社琉球銀行は、銀行業務を中心に、リース業務、クレジットカード業務、信用保証業務、IT業務などの金融サービスを提供しています。沖縄県を中心に事業を展開しており、同行グループは当行と連結子会社7社で構成されます。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の経常収益は496億円と前年同期比60億円以上増加しました。経常利益も65億円と堅調に推移しています。これにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は45億円と前年同期比増加となりました。
売上・利益の推移
銀行業務が好調に推移したことに加え、2022年12月に連結子会社化した株式会社リウコムの業績が寄与したことで、売上高は前年同期比60億円以上増加しました。利益面でも、経常利益が前年同期比2億円増加し、堅調な決算となりました。
四半期連結貸借対照表について
総資産は3兆130億円と前連結会計年度末比で294億円減少しましたが、預金等は2兆7,806億円と519億円増加しており、貸出金も1兆8,399億円と118億円増加しています。一方、有価証券は6,770億円と1,998億円増加しています。
資産の部
前連結会計年度末比で流動性資産である現金預け金が減少しましたが、貸出金やリース債権、有価証券が増加しており、着実に資産が積み上がっています。
負債の部
預金等が増加したことで、負債合計は2兆8,712億円となり、前連結会計年度末比で278億円の増加となりました。
純資産の部
純資産は1,417億円と前連結会計年度末比で36億円増加しており、自己資本比率は4.70%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは0.45%、ROEは4.53%と前年同期から若干改善しました。この背景には、経常利益の増加や資産効率の向上など、収益性の向上が寄与しています。今後も収益力の強化に取り組み、ROA、ROEの一層の向上を目指していきます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローは開示されていませんが、先述の通り、預金、貸出金、有価証券が増加するなど、資金循環が順調に行われていることがうかがえます。今後も、安定的な資金調達と効果的な運用が期待されます。
配当の支払額
2023年11月8日開催の取締役会において、2023年9月30日を基準日とする中間配当金1株18.50円を実施することが決議されました。株主の皆様への利益還元に積極的に取り組んでいます。
今後の展望
新型コロナの影響が和らぐなか、景気回復基調にあります。今後も地域密着型の金融サービスの提供や、ITを活用したサービス拡充など、顧客ニーズに合わせた事業展開を行っていくことで、さらなる業績拡大が期待できます。
編集部のまとめ
株式会社琉球銀行の2023年度第3四半期決算は、銀行業務の好調や連結子会社の業績貢献などにより、売上高、経常利益、純利益が増加する良好な内容となりました。資産・負債ともに健全な財務体質を維持しており、今後の事業展開にも期待が高まっています。株主還元も積極的に行われており、株主の皆様にとっても魅力的な銀行といえるでしょう。
株式会社琉球銀行の決算日や配当についてまとめました。
株式会社琉球銀行の決算日は3月31日で、年2回の決算発表を行っています。2023年11月には、1株18.50円の中間配当を実施しました。株主還元にも積極的な企業といえるでしょう。今後も地域に密着した金融サービスの提供に取り組み、さらなる成長が期待されます。