芙蓉総合リース株式会社の過去最高益を更新する決算内容をご紹介します。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに前年同期を上回り、各段階利益で第3四半期の過去最高実績を更新しました。事業の好調ぶりを感じられる決算内容となっています。
企業情報
企業名: 芙蓉総合リース株式会社
証券コード: 84240
決算期: 3月期
芙蓉総合リース株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
芙蓉総合リース株式会社の決算日は3月31日です。決算発表時期は通常6月中旬頃に行われます。
主な事業
芙蓉総合リース株式会社は、リース・割賦、ファイナンス、その他の3つの事業セグメントを展開しています。主力のリース・割賦事業では、幅広い分野の設備投資に対応したファイナンスサービスを提供しています。また、ファイナンス事業ではクレジット関連サービスにも注力しており、「その他」事業では太陽光発電設備の保有・運営なども行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比2.5%減少の5,205億8千9百万円となりました。一方で、営業利益は前年同期比15.2%増加の476億7千9百万円、経常利益は前年同期比16.4%増加の546億9千1百万円と増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期比29.7%増加の398億5千5百万円と大幅な増益を達成しています。
売上・利益の推移
芙蓉総合リース株式会社は、中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」に基づき、CSV(Creating Shared Value)の実践により、社会課題の解決と企業価値の向上に取り組んでいます。その成果が現れ、営業利益、経常利益、四半期純利益はいずれも第3四半期として過去最高実績を更新しています。中期経営計画の経営目標である経常利益も7期連続で最高実績を更新するなど、業績は順調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末比6.6%増加の3兆3,581億8千8百万円となりました。営業資産残高は前連結会計年度末比8.6%増加の2兆9,374億7千9百万円となっています。
資産の部
資産の部では、リース債権及びリース投資資産が前連結会計年度末比1.2%減少の8,798億1千4百万円、営業貸付金が前連結会計年度末比8.4%増加の3,562億7千8百万円となっています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が前連結会計年度末比7.1%増加の8,885億7千3百万円、社債が前連結会計年度末比13.7%増加の3,599億9千7百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が前連結会計年度末比9.0%増加の3,457億7千2百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比1.1ポイント上昇の12.7%となっています。
ROAとROE
芙蓉総合リース株式会社のROAは2.0%、ROEは12.0%前後で推移しています。ROAは設備投資需要の増加に対応するためのリース投資の拡大などから低下傾向にありますが、ROEは安定的に高水準を維持しています。これは、着実な利益成長と適切な財務・資本政策により、株主価値の向上を実現できていることを示しています。
キャッシュフロー
当社のキャッシュフローは、リース関連の投資活動によるキャッシュ・アウトフローが大きいものの、営業活動によるキャッシュ・インフローが安定的に確保され、財務活動によるキャッシュ・インフローも確保できています。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は601億3千5百万円となっています。
配当の支払額
芙蓉総合リース株式会社は、株主還元の一環として安定的な配当の実施に努めています。当第3四半期連結累計期間の配当金は、1株当たり380円を支払っています。今後も中期経営計画に沿った財務基盤の強化と株主還元のバランスを取りながら、株主の皆様への利益還元に努めていく方針です。
今後の展望
芙蓉総合リース株式会社は、「Fuyo Shared Value 2026」の2年目となる2023年度も、CSV(Creating Shared Value)の実践により、社会課題の解決と企業価値の向上を目指してまいります。従来の事業活動に加え、DXの推進、脱炭素化への貢献、新規事業の開拓などに注力し、外部環境の変化に柔軟に対応しながら持続的な成長を目指します。
編集部のまとめ
芙蓉総合リース株式会社は、中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」に沿った取り組みの成果が徐々に現れ始めています。営業利益、経常利益、四半期純利益といった各段階利益が第3四半期の過去最高実績を更新するなど、業績は順調に推移しています。今後もDXの推進や脱炭素化への貢献などに注力し、社会課題の解決と企業価値の向上を目指していく方針です。株主還元面でも着実に配当を増やしており、事業基盤の強化と株主還元のバランスを取りながら、持続的な成長を目指す同社に注目が集まります。
芙蓉総合リース株式会社の決算日や配当についてまとめました。
芙蓉総合リース株式会社の決算日は3月31日、決算発表時期は6月中旬頃に行われます。当第3四半期連結累計期間の配当金は、1株当たり380円を支払っています。今後も財務基盤の強化と株主還元のバランスを取りながら、株主の皆様への利益還元に努めていく方針です。