京王電鉄株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。営業収益は前年同期比16.7%増の2,940億円と大幅に増加し、営業利益は約2倍の395億円となりました。コロナ禍の影響が和らぎ、鉄道や百貨店、ホテル事業などの回復が寄与したようです。
企業情報
企業名: 京王電鉄株式会社
証券コード: 90080
決算期: 3月決算
京王電鉄株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
京王電鉄株式会社の決算期は3月決算で、年4回の四半期決算を行っています。
決算日は通常3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月の各月末日です。
主な事業
京王電鉄株式会社は、鉄道事業、流通事業、不動産事業、レジャー・サービス事業を主な事業としています。
特に鉄道事業が中核で、京王線や仙台市営地下鉄南北線、札幌市営地下鉄桑園線の運営など、首都圏を中心に事業を展開しています。
また、百貨店事業やショッピングセンター運営、ホテル事業なども手がけており、多角化された事業ポートフォリオを持っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は営業収益2,940億円(前年同期比16.7%増)、営業利益395億円(同109.7%増)と大幅に改善しました。
鉄道事業やホテル事業の回復、不動産事業の増収などが主な要因です。
この結果、営業利益率は13.4%と高い水準になっています。
売上・利益の推移
京王電鉄の売上高は前年同期比16.7%増加の2,940億円となりました。
営業利益も109.7%増加の395億円と大幅な増益となっています。
これは主に、鉄道事業やホテル事業、不動産事業の業績が回復したことによるものです。
今後も中期経営計画に沿った事業構造改革を進め、さらなる業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
京王電鉄の四半期連結貸借対照表では、総資産が1兆342億円となり、前連結会計年度末から790億円増加しています。
これは主に、株式会社サンウッドの連結子会社化に伴う増加や販売用不動産の取得によるものです。
一方で、負債も6,518億円と481億円増加しており、借入金の増加などが要因となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が2,339億円、固定資産が8,003億円となっています。
流動資産は現金や棚卸資産の増加、固定資産は有形固定資産の増加が主な要因です。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,318億円、固定負債が4,200億円となっています。
流動負債は支払手形や短期借入金の増加、固定負債は長期借入金の増加などによるものです。
純資産の部
純資産の部は3,824億円で、前連結会計年度末から309億円増加しています。
これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などによるものです。
ROAとROE
京王電鉄のROAは前期末から2.0ポイント低下の3.7%、ROEは前期末から1.4ポイント低下の6.7%となっています。
ROAが低下したのは総資産が大きく増加したためですが、ROEは親会社株主に帰属する四半期純利益の増加により改善しています。
今後は、総資産の効率的な活用と自己資本の充実により、両指標のさらなる向上が期待されます。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュフローの状況は開示されていませんが、前期は営業キャッシュフローが353億円のプラス、投資キャッシュフローが△632億円のマイナスとなっています。
有利子負債の増加により財務キャッシュフローは155億円のプラスでした。
今期も、営業活動によるキャッシュ創出力の強化と、事業投資への取り組みが続いているものと考えられます。
配当の支払額
京王電鉄は2023年6月に1株当たり20円の期末配当を実施し、11月には1株当たり22.5円の中間配当を行いました。
これにより、年間配当金は42.5円となっています。
今後も、株主還元の充実を重要な経営課題の一つと位置づけ、持続的な配当増加を目指していくと発表しています。
今後の展望
京王電鉄は「京王グループ中期3カ年経営計画」に沿って、まちづくりや移動需要の創出、事業構造改革に取り組んでいきます。
鉄道事業の安全性と利便性の向上、ホテルやショッピングセンターなどの収益性向上、さらなる不動産事業の強化などを通じて、持続的な成長を目指していきます。
また、株主還元の充実化にも力を入れており、安定的な配当増加が期待されます。
編集部のまとめ
京王電鉄は、コロナ禍の影響が和らぐなか、鉄道事業やホテル事業、不動産事業の業績が回復し、大幅な増収増益を達成しました。
今後も中期経営計画に沿って、まちづくりや移動需要の創出、事業構造改革に取り組み、更なる成長を目指していきます。
株主還元の充実化にも注力しており、安定的な配当増加が期待されます。
京王電鉄株式会社の決算日や配当についてまとめました。
京王電鉄の決算期は3月決算で、年4回の四半期決算を行っています。
直近の2023年12月期第3四半期では、営業収益2,940億円、営業利益395億円と大幅な増収増益となりました。
また、配当金は年間42.5円と安定した水準を維持しており、今後も持続的な配当増加が期待されます。