株式会社ユーラシア旅行社の2024年3月期第2四半期決算が発表されました。新型コロナウイルス感染拡大後初めて、出入国制限がないまま新しい連結会計年度をスタートしたことで、海外旅行売上の回復が期待されています。広告宣伝費の増加や人材採用の強化、ホームページの刷新などの施策が奏功し、営業収益は2,072百万円と前年同期比116.3%の大幅増加を記録しました。
企業情報
企業名: 株式会社ユーラシア旅行社
証券コード: E04365
決算期: 2024年9月期
株式会社ユーラシア旅行社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ユーラシア旅行社の決算日は3月31日です。決算発表は通常5月中旬に行われます。
主な事業
株式会社ユーラシア旅行社は海外旅行及びこれに関連する旅行傷害保険等のサービスを行う旅行業を営んでいます。国内外の旅行商品の企画・販売を中心に事業を展開しており、特に海外旅行が主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、営業収益2,072百万円(前年同期比116.3%増加)、営業利益5百万円(前年同期は営業損失140百万円)と大幅な増収増益となりました。このように海外旅行需要の回復を受けて収支が改善され、利益率も向上しています。
売上・利益の推移
新型コロナウイルス感染拡大の影響で2022年9月期は大幅な減収減益となりましたが、2023年9月期第2四半期から徐々に回復基調に転じています。今期第2四半期では前年同期比で営業収益が116.3%の大幅増加を果たし、営業利益も黒字化するなど確実に業績が改善している状況です。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は2,602百万円となり、前連結会計年度末比で22百万円減少しました。負債合計は908百万円と44百万円減少し、純資産は1,694百万円と22百万円増加しています。
資産の部
流動資産は2,158百万円で、前連結会計年度末比55百万円減少しました。現金及び預金が1,645百万円と25百万円増加した一方で、営業未収入金が166百万円と62百万円減少しています。
負債の部
流動負債は776百万円と48百万円減少しました。旅行前受金が600百万円と52百万円減少したことが主な要因です。固定負債は131百万円と3百万円増加しています。
純資産の部
純資産は1,694百万円と前連結会計年度末比22百万円増加しました。利益剰余金が1,194百万円と10百万円増加したことなどによります。自己資本比率は65.1%となっています。
ROAとROE
ROAは前期の△2.1%から当期2四半期累計で0.6%に、ROEは前期の△3.3%から2.4%に改善しています。これは新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に回復し、収益性と資産効率が高まってきたことを示しています。今後の業績改善に期待が高まっています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが48百万円の収入となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益14百万円の発生や、営業未収入金の減少62百万円などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは23百万円の支出となり、全体としてcash flow は順調に推移しています。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間においては、配当の支払はありませんでした。ただし、2024年5月7日開催の取締役会において、2024年3月31日を基準日とする期末配当を1株当たり5円と決議しています。今期の業績回復を受けて、株主還元に取り組んでいます。
今後の展望
今後の見通しとしては、新型コロナウイルスの影響が和らぐ中で、海外旅行需要の更なる回復が期待されています。そのためブランド力の向上やwebサイトの刷新など、積極的な営業活動を展開していく方針です。また、人材採用の強化や新たな商品開発など、中長期的な事業基盤の強化にも注力しています。株主還元については、適切な水準の配当を実施していく計画です。
編集部のまとめ
株式会社ユーラシア旅行社は、新型コロナウイルス感染拡大からの回復に向け、様々な施策を展開して業績の改善を図っています。2024年3月期第2四半期は大幅な増収増益を達成し、収益性の向上が見られました。今後も海外旅行需要の回復に期待がかかる中で、ブランド力強化やwebサイトの刷新、人材採用の拡充など、中長期的な成長につながる取り組みに注目が集まっています。株主還元についても、適切な水準の配当を行う計画であり、投資家にとっても魅力的な企業といえます。
株式会社ユーラシア旅行社の決算日や配当についてまとめました。
株式会社ユーラシア旅行社の決算日は3月31日で、通常5月中旬に決算発表が行われます。当期は2024年3月期第2四半期の業績が好調で、前年同期比116.3%の増収増益を達成しました。また、2024年5月7日開催の取締役会で、1株当たり5円の期末配当を決議しています。今後の更なる業績回復と株主還元に期待が高まっています。