中途半端な決算報告書を見るのって面倒ですよね。でも、株式会社白洋舍の最新決算は意外にも見どころいっぱいで面白いんです。クリーニング業界のリーディングカンパニーである白洋舍の業績を詳しく見ていきたいと思います。
企業情報
企業名: 株式会社白洋舍
証券コード: 97310
決算期: 2024年12月期
株式会社白洋舍の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社白洋舍の決算は12月31日決算で、四半期決算も行われています。2024年5月15日に2024年1月~3月期の第1四半期決算が発表されました。
主な事業
株式会社白洋舍は、クリーニング事業とレンタル事業を中心とする総合サービス企業です。クリーニングでは一般家庭向けの衣類洗濯サービスのほか、ホテルやレストラン向けのリネンサプライ、ユニフォームレンタルなどを手がけています。さらに不動産事業や物品販売事業なども展開しており、多岐にわたる事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
2024年1-3月期の売上高は93億91百万円で前年同期比1.9%増加しました。一方で、営業損失は2億90百万円となっています。業界全体の需要低下を背景に収益性の改善が課題となっているようです。
売上・利益の推移
白洋舍の直近3年間の売上高は、2023年度43,272百万円、2022年度40,491百万円、2021年度37,871百万円と堅調に推移しています。一方で、利益面では2023年度の経常利益が2,149百万円と好調でしたが、2024年1-3月期は経常損失2億63百万円と厳しい状況となっています。業績の回復に向けた取り組みが必要になっているようです。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は338億15百万円と前期末比661百万円増加しています。一方、純資産は82億14百万円と前期末比156百万円減少しており、自己資本比率は24.1%となっています。財務の健全性は高い水準を維持できています。
資産の部
資産の部では、流動資産が119億97百万円と前期末比350百万円増加しました。現金及び預金が増加したことなどが主な要因です。一方、固定資産は218億18百万円と前期末比310百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が121億68百万円と前期末比16百万円減少しました。一方、固定負債は134億32百万円と前期末比834百万円増加しています。長期借入金が増加したことなどが主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が31億31百万円と前期末比284百万円減少しています。全体としては82億14百万円となっており、財務の健全性は維持できています。
ROAとROE
ROAは前期が6.5%、ROEは前期23.3%と健全な水準で推移しています。ただし、2024年1-3月期は厳しい業績となっており、この期の数値は低位に留まっています。クリーニング事業の収益性改善などに取り組むことが課題となっています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況については、期中の四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明です。ただし、2023年度は営業活動によるキャッシュ・フローが4,034百万円のプラスと健全な水準を維持しています。今後の投資活動や財務活動によるキャッシュ・フローの推移に注目していく必要がありますね。
配当の支払額
2024年3月期の1株当たり配当金は25円となっています。前期より5円増加しており、安定した配当を実現できています。株主還元に積極的な企業姿勢が伺えます。
今後の展望
白洋舍は2024年からの新中期経営計画で「構造改革の完遂」「オペレーションの磨き上げ」「マーケティングによる収益力向上」「事業ポートフォリオの最適化」などに取り組んでいきます。業界環境の変化に対応しながら、持続的な成長を目指していく方針です。需要低迷が続くクリーニング事業の改善と、成長が期待されるレンタル事業の伸長がカギとなりそうですね。
編集部のまとめ
株式会社白洋舍の決算は、業界全体の課題でもある需要低下の影響を受けており、収益性の改善が喫緊の課題となっています。一方で、レンタル事業の成長に期待が寄せられており、事業ポートフォリオの最適化にも取り組むなど、先行きへの期待感もあります。市場環境の変化に柔軟に対応しながら、将来の飛躍を目指していくことが重要となりそうです。
株式会社白洋舍の決算日や配当についてまとめました。
株式会社白洋舍は12月31日決算で、四半期決算も行っています。直近の2024年3月期決算では1株当たり配当金が25円と、高水準の配当を実現しています。今後の業績回復と継続的な株主還元に注目していきましょう。