株式会社ベネッセホールディングスの2023年度第3四半期決算が発表されました。国内教育事業や介護・保育事業、大学・社会人事業など、さまざまな事業を展開するベネッセグループの業績をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社ベネッセホールディングス
証券コード: 97830
決算期: 2023年3月31日
株式会社ベネッセホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ベネッセホールディングスは、3月31日を決算期末としており、毎年4月から3月までが会計年度となっています。
今回発表された決算は、2023年度第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績となります。
主な事業
株式会社ベネッセホールディングスは、教育、介護・保育、大学・社会人向けサービスなどを中心に事業を展開しています。
国内教育事業では「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」などの通信教育事業を、介護・保育事業では高齢者向けホームなどを運営しています。
また、大学・社会人事業では留学支援やキャリア形成支援などのサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は減収減益となりました。
売上高は3,072億46百万円、営業利益は204億52百万円、経常利益は164億2百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は100億86百万円となっています。
国内外の「こどもちゃれんじ」事業の在籍者減少などが減収の主な要因となりました。
売上・利益の推移
前年同期比で売上高は99.5%、営業利益は97.5%、経常利益は93.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益は84.1%と減少しています。
国内外の通信教育事業の在籍者減少が響いたものの、介護・保育事業の順調な業績により、大幅な減益は免れています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期の連結貸借対照表では、総資産が5,212億79百万円と前期末比3.7%減少しました。
流動資産は2,375億29百万円と10.6%減少し、固定資産は2,836億50百万円と1.5%増加しています。
資産の部
総資産は減少しましたが、有形固定資産が1,671億90百万円と2.5%増加しており、介護・保育事業の拡大に向けた設備投資が進んでいることがうかがえます。
一方で、流動資産の減少は、未収入金の減少などが主な要因です。
負債の部
負債総額は3,525億49百万円と7.3%減少しています。
流動負債は1,231億46百万円と27.0%減少し、固定負債は2,294億2百万円と8.4%増加しています。
流動負債の減少は、前受金や支払手形及び買掛金の減少が主な要因です。
純資産の部
純資産は1,687億30百万円と4.6%増加しています。
利益剰余金の増加や、その他有価証券評価差額金の増加などが主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は3.15%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.14%となっています。
前年同期と比べROAは0.22ポイント低下、ROEは1.49ポイント低下しました。
売上・利益の減少が影響しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは266億1百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは113億38百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは40億45百万円の支出となっています。
期末の現金及び現金同等物は1,156億82百万円となりました。
配当の支払額
当第3四半期累計期間の配当金は1株当たり60円の計58億87百万円を支払っています。
前年同期比では3億83百万円の増加となっています。
今後の展望
ベネッセグループは、「変革事業計画」に基づき、「コア教育」「コア介護」「新領域」の3本柱の利益構造の実現を目指しています。
持続的な収益向上と企業価値の向上に向けて、事業構造の変革に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
ベネッセグループの2023年度第3四半期業績は、通信教育事業の在籍者減少により減収減益となりました。
一方で、介護・保育事業は引き続き好調で、設備投資も進んでいることがうかがえます。
今後は新しいサービスの開発や事業構造の変革に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社ベネッセホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ベネッセホールディングスは3月31日を決算期末とし、毎年4月から3月までが会計年度となっています。
当第3四半期(2023年4月1日~12月31日)の業績は減収減益となりましたが、1株当たり配当金は前年同期比増加の60円となりました。
今後は新領域への事業展開や収益力の向上に期待が高まっています。