株式会社共和電業の2024年第1四半期決算報告が発表されました。同社は計測機器や各種コンサルティングサービスを提供する企業で、電子部品の調達状況改善などを背景に売上高が14.3%増加し、利益も大幅に伸びました。決算内容をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社共和電業
証券コード: E01921
決算期: 12月期
株式会社共和電業の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社共和電業の決算日は12月31日です。定時株主総会は3月27日に開催され、決算短信の発表と四半期報告書の提出は5月14日に行われました。
主な事業
株式会社共和電業は、ひずみゲージをはじめとする各種計測機器を製造・販売するほか、各種産業施設の計測サービスを提供しています。自動車関連や航空宇宙、エネルギー分野などの顧客に向けて、最先端の測定技術と解析サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は43.87億円と前年同期比で14.3%増加しました。営業利益は前年同期比55.2%増の6.53億円、経常利益は57.7%増の6.72億円となりました。売上総利益率は40.0%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
売上高は過去3年間で堅調に推移しており、第1四半期では14.9%の増収となりました。営業利益率も14.9%と良好な水準を保っています。前年同期比で利益が大幅に伸びた背景には、自動車向けの大口案件の増加などによる売上増加に加え、原価率の改善があります。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の資産合計は246.75億円となり、前期末比0.1%増加しました。負債合計は69.04億円で、前期末比1.3%減少しました。純資産合計は177.72億円と、前期末比0.6%増加しています。
資産の部
流動資産は170.96億円で前期末比0.5%減少しました。現金及び預金が増加した一方で、受取手形・売掛金や棚卸資産が減少しています。固定資産は75.79億円と、前期末比1.5%増加しました。
負債の部
流動負債は48.93億円で前期末比2.1%減少しました。支払手形及び買掛金が減少しています。固定負債は20.11億円と、前期末比0.5%増加しました。
純資産の部
純資産合計は177.72億円と、前期末比0.6%増加しました。その他有価証券評価差額金の増加により、自己資本比率は72.0%となりました。
ROAとROE
ROAは前年同期の2.7%から3.0%に上昇し、ROEも前年同期の4.2%から4.6%に改善しています。これは、売上高の増加と利益率の改善により、資産効率と株主資本効率が向上したためです。同社は収益性とキャッシュ創出力の強化に取り組んでいます。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フローは前年同期比で増加しており、設備投資や配当金の支払いなどを賄える水準となっています。手許流動性も良好に推移していることから、事業活動の維持や成長投資に備えた資金が十分に確保されていると言えます。
配当の支払額
株式会社共和電業は、1株当たり16.50円の期末配当を行う予定です。前期の年間配当16.00円から増配となる見込みです。配当性向は36.7%で、株主還元に積極的な姿勢がうかがえます。
今後の展望
自動車関連や航空宇宙、エネルギー分野での受注が順調に推移しており、事業環境は良好な状況が続くと見られます。デジタル技術の活用によるさらなる営業力強化や、生産工程の最適化などに取り組むことで、収益性の向上が期待できます。
編集部のまとめ
株式会社共和電業は計測機器の製造・販売や各種計測サービスを展開する企業で、当第1四半期の業績は好調に推移しました。自動車やエネルギーなどの分野で需要が伸びており、収益性の改善にもつながっています。また、配当性向も高く、株主還元にも意欲的な様子が伺えます。今後の成長にも期待がかかる企業といえるでしょう。
株式会社共和電業の決算日や配当についてまとめました。
株式会社共和電業の決算日は12月31日で、定時株主総会は3月27日に開催されています。また、2024年3月期の期末配当は1株当たり16.50円と、前期比増配となる予定です。同社は収益力の向上と株主還元に努めており、今後の成長に期待が高まる企業といえます。