株式会社スペースの2024年第1四半期決算報告書が公開されました。同社は、店舗や商業施設などのディスプレイ事業を主要な事業としている企業です。今期の業績は好調で、売上高は前年同期比17.9%増の158億35百万円となり、経常利益も同55.5%増の14億37百万円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社スペース
証券コード: E04902
決算期: 12月期
株式会社スペースの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スペースの決算日は12月31日で、第1四半期は1月1日から3月31日までとなっています。定時株主総会は3月に開催されるため、第1四半期決算の発表は5月中旬に行われます。
主な事業
株式会社スペースは、店舗や商業施設の企画・設計から施工、メンテナンスまで一貫したサービスを提供するディスプレイ事業を主要な事業としています。近年は、単なる内装工事だけでなく、コンサルティングやデザインなど、付加価値の高いサービスにも注力しており、大手小売店や飲食店、オフィスビルなどの大型案件を数多く手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が前年同期比17.9%増の158億35百万円と大幅に伸びました。また、営業利益は同55.2%増の14億25百万円、経常利益は同55.5%増の14億37百万円と、段階利益も大きく改善しています。これにより、売上総利益率も前年同期より上昇しており、同社の収益力が高まってきていることがわかります。
売上・利益の推移
株式会社スペースの売上高は、今期第1四半期に158億35百万円と過去最高を更新しました。これは前年同期比で17.9%の増加です。また、経常利益も14億37百万円と同55.5%の大幅な増加となっています。同社は中期経営計画において、売上高成長率5%、営業利益率5%の目標を掲げていますが、今期第1四半期の実績はこの目標を大きく上回る好調な結果となりました。
四半期連結貸借対照表について
株式会社スペースの四半期連結貸借対照表を見ると、当第1四半期末の総資産は404億26百万円と前期末比で28億円増加しています。流動資産が274億63百万円と27億円増加した一方、固定資産は129億62百万円と55百万円の増加にとどまっています。
資産の部
流動資産のうち、現金及び預金が前期末比20億56百万円減少した一方、完成工事未収入金及び契約資産が39億91百万円増加しています。また、未成工事支出金も10億11百万円増加しています。これは受注が順調だったことによるものと考えられます。
負債の部
負債合計は91億61百万円と前期末比22億89百万円増加しています。流動負債が84億86百万円と23億48百万円増加しており、その主な要因は工事未払金が19億49百万円増加したことによるものです。
純資産の部
純資産は312億64百万円と前期末比5億11百万円増加しています。利益剰余金が4億32百万円増加したことが主な要因です。自己資本比率は77.21%と高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社スペースのROA(総資産経常利益率)は当第1四半期で3.6%となり、前年同期の2.5%から大幅に改善しました。ROE(自己資本利益率)も当第1四半期で3.1%と前年同期の2.0%から上昇しており、収益性の向上が顕著に表れています。これは、大型案件の受注増加や収益性の改善などが寄与したものと考えられます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前期の連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは22億68百万円のプラスとなっています。投資活動によるキャッシュ・フローは1億71百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは5億27百万円のマイナスとなっており、全体としては現金及び現金同等物は16億70百万円増加しています。
配当の支払額
株式会社スペースは、2024年3月の定時株主総会において1株当たり22円の期末配当を決議しました。これは前期比4円増の配当で、会社設立75周年を記念した特別配当4円が含まれています。同社の配当性向は31.9%となっています。
今後の展望
株式会社スペースは、中期経営計画「進化発展」の下、営業利益率5%、売上高成長率5%、全社員活躍の実現、顧客提供価値の向上を目標に掲げています。当第1四半期の業績は既に上記の目標を大きく上回る実績となっており、今後も企業価値の向上に向けて注目していく必要があります。また、店舗の新装・改装需要の回復も追い風となっており、同社の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社スペースは、2024年第1四半期の決算において、売上高、経常利益ともに前年同期比で大幅な増加を果たし、好調な業績を示しました。特に大型案件の受注増加と収益性の改善が業績を押し上げており、同社の企業価値向上への取り組みが成果を上げつつあると言えます。今後も、中期経営計画の目標達成に向けて、さらなる成長が期待されます。
株式会社スペースの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スペースの決算日は12月31日で、第1四半期は1月1日から3月31日までとなっています。同社の2024年3月の定時株主総会では、1株当たり22円の期末配当が決議されました。これは前期比4円増の配当で、特別配当4円が含まれています。同社は中期的にも高い収益性を維持しており、株主への還元も堅実に行っている様子がわかります。