株式会社ユニバーサルエンターテインメントの2024年3月期第1四半期決算が発表されました。同社は遊技機や統合型リゾート(IR)事業を展開する大手エンターテインメント企業です。売上高は34,427百万円と前年同期比3.0%減少したものの、経常利益は5,575百万円と大幅な増益となりました。遊技機事業は好調な事業環境を背景に増収増益を果たしたほか、統合型リゾート事業でも調整後EBITDAが高水準を維持するなど、全体として堅調な決算となりました。今後の成長に向け、新製品の投入や海外事業の拡大が期待されています。
企業情報
企業名: 株式会社ユニバーサルエンターテインメント
証券コード: E02452
決算期: 12月期
株式会社ユニバーサルエンターテインメントの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ユニバーサルエンターテインメントの決算は12月期で、2024年5月14日に2024年3月期第1四半期決算が発表されました。毎年1月から12月までの1年間が会計期間となっています。
主な事業
株式会社ユニバーサルエンターテインメントは、遊技機事業と統合型リゾート(IR)事業を主力事業としています。遊技機事業では、パチンコ・パチスロ機などの開発・製造・販売を行っています。また、フィリピンのマカティ地区に統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」を運営しており、ゲームやホテル、ショッピング施設などを提供しています。その他にメディアコンテンツ事業なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の連結業績は、売上高34,427百万円、営業利益4,023百万円、経常利益5,575百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益3,450百万円と、売上高は前年同期比3.0%減少したものの、営業利益は15.5%減、経常利益は76.5%増、純利益は17.1%増と大幅な増益となりました。
特に遊技機事業が好調で、売上高は前年同期比24.4%増加し、営業利益も26.7%増加しています。一方、統合型リゾート事業は新型コロナウイルス感染症の影響から依然として厳しい環境にありますが、回復基調にあります。
売上・利益の推移
株式会社ユニバーサルエンターテインメントの直近3期の売上高と利益の推移は以下の通りです。
2023年3月期 売上高178,995百万円、営業利益38,080百万円、経常利益28,439百万円、純利益28,439百万円
2024年3月期第1四半期 売上高34,427百万円、営業利益4,023百万円、経常利益5,575百万円、純利益3,450百万円
2023年3月期から2024年3月期第1四半期にかけて、遊技機事業が好調に推移しているほか、統合型リゾート事業の回復基調もあり、全体として業績は改善傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2024年3月31日時点の総資産は647,618百万円と、前期末比19,611百万円増加しました。これは主に、固定資産が増加したことによるものです。固定資産は円安ペソ高により増加し、非連結子会社に対する未収入金や関係会社長期預け金の増加などが要因となっています。
負債の部
負債合計は248,484百万円と、前期末比8,865百万円増加しました。長期借入金の返済による減少がある一方で、繰延税金負債の増加やリース債務の増加、1年以内償還予定の社債の増加などがあったためです。
純資産の部
純資産合計は399,134百万円と、前期末比10,745百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したほか、為替換算調整勘定も円安ペソ高により増加しています。
ROAとROE
株式会社ユニバーサルエンターテインメントの2024年3月期第1四半期のROA(総資産経常利益率)は0.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は0.9%となっています。前期に比べROAは0.1ポイント増加、ROEは0.1ポイント減少しています。
遊技機事業の好調さやコスト管理の効果などにより、全体としての収益性は改善傾向にあり、今後の成長が期待されます。
キャッシュフロー
2024年3月期第1四半期のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが3,801百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△5,156百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△2,177百万円のマイナスとなっています。
設備投資等による支出はあるものの、営業活動による収入が確保されており、全体として必要な資金繰りが行えている状況です。
配当の支払額
株式会社ユニバーサルエンターテインメントの2024年3月期の配当については、現時点での具体的な開示はありません。
過去の実績を見ると、2023年3月期は1株当たり年間配当金が30円でした。今後の業績動向や市場環境を踏まえ、株主還元策が検討されるものと考えられます。
今後の展望
株式会社ユニバーサルエンターテインメントは、遊技機事業での新製品投入や統合型リゾート事業での顧客拡大などに注力し、事業の成長を目指しています。
遊技機事業では、人気シリーズの最新作を投入するなど、魅力的な製品を市場に提供していく方針です。また、統合型リゾート事業では、海外顧客の取り込みやマーケティング強化により、収益基盤の拡大を図っていきます。
今後の業績動向に期待が高まる中、同社の成長ストーリーに注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社ユニバーサルエンターテインメントは、遊技機事業と統合型リゾート事業を二本柱に、安定した収益基盤を構築しつつ、成長戦略にも注力しています。
今回の2024年3月期第1四半期決算では、遊技機事業の活況が目立ち、全体としても増収増益と好調な結果となりました。キャッシュフローも安定しており、今後の事業展開や株主還元に期待が高まります。
同社の業績動向やこれからのアプローチに注目が集まっています。
株式会社ユニバーサルエンターテインメントの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ユニバーサルエンターテインメントの決算は12月期で、2024年5月14日に2024年3月期第1四半期決算を発表しました。
過去の配当実績をみると、2023年3月期の年間配当金は1株当たり30円でした。今後の業績次第で、株主還元策が検討されることが期待されています。