株主優待の中でも特に人気が高いQUOカードは、全国の多くの店舗で幅広く使用できる利便性が最大の魅力です。食事や買い物、書籍購入など日常生活のあらゆる場面で活躍する優待品として、多くの投資家から選ばれています。さらに、QUOカードを提供する企業の多くは、保有年数に応じて優待内容をアップグレードする「長期保有優遇制度」を導入しており、継続保有することで、もらえるQUOカードの額が増えたり、ランクが上がったりします。本記事では、長期保有のメリットが大きく、QUOカードの優待が充実している企業を10社厳選してご紹介します。各企業によって優待の増額ペースや保有年数の条件が異なるため、自分の投資スタイルや保有計画に最適な企業を見つけるうえで、このガイドをぜひ参考にしてください。
1. 東海東京フィナンシャル・ホールディングス (8616)

中部地方を中心とした証券準大手。対面営業スタイルで顧客をサポートし、地域の有力地銀との提携も進めています。金融サービスに関心の高い投資家にとって、地域一体型のビジネスモデルが特徴です。
株主優待の中身
- 100株以上 3年以上保有:QUOカード500円相当
- 1,000株以上:名産品(金額に応じて2,000円〜10,000円相当)
- 株数が多いほど、商品グレードが上がる構造
こんな人におすすめ
長期保有でQUOカード獲得を目指す方。100株でも3年以上持つことで確実に500円がもらえます。中部地方での投資実績がある方にも向いています。
| 最低投資額(目安) | ¥71,000(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株 3年以上→QUOカード500円、1,000株→名産品2,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上継続保有で500円のQUOカード) |
| 単元株数 | 100株 |
この企業は100株の場合、3年以上保有が条件です。短期売却を考えている方には向きませんが、腰を据えて持つ投資家にとってはシンプルで分かりやすい制度です。
2. INPEX (1605)

資源開発最大手として、原油・ガスの生産を主軸に事業展開。豪州ではLNG事業も推進しており、グローバルに資源供給を担う企業です。長期的に保有価値が見込める業種です。
株主優待の中身
- 400株以上 1年以上保有:QUOカード1,000円相当
- 400株以上 2年以上保有:QUOカード2,000円相当
- 400株以上 3年以上保有:QUOカード3,000円相当
- 800株以上で金額がさらに増額(8,000円相当まで)
こんな人におすすめ
資源・エネルギーセクターへの長期投資を考える方。最低投資額は高めですが、3年保有で3,000円のQUOカードが確実に取得できます。
| 最低投資額(目安) | ¥384,800(400株〜) |
| 優待内容(要旨) | 400株 1年→1,000円、2年→2,000円、3年→3,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
| 長期保有特典 | あり(毎年段階的にQUOカード金額が増加) |
| 単元株数 | 100株 |
QUOカード額が毎年増加する点が特徴。1年目1,000円、2年目2,000円、3年目3,000円と段階的に増える仕組みは、長期保有への強い支援体制を示しています。
3. TBK (7277)

自動車部品メーカーとして、トラック・バス用ブレーキで国内首位。ポンプ類やエンジン部品も手がける、産業の根幹を支える企業です。安定した業績基盤が魅力です。
株主優待の中身
- 100株以上 1年以上保有:QUOカード500円相当
- 500株以上 1年以上保有:山形県産お米「つや姫」2.0kg
- 1,000株以上 1年以上保有:山形県産お米「つや姫」5.0kg
こんな人におすすめ
少額(36,300円)で始められる株主優待が欲しい方向け。1年保有でQUOカードがもらえる速度が早く、投資初心者にも分かりやすい制度です。
| 最低投資額(目安) | ¥36,300(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株 1年以上→QUOカード500円、500株→お米2kg、1,000株→お米5kg |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上保有で優待対象) |
| 単元株数 | 100株 |
ここはスタートラインの価格が非常に低い(36,300円)。1年でQUOカードがもらえるので、短期~中期の投資家でも優待を実感しやすいです。
4. 西川ゴム工業 (5161)

自動車用ドアシール分野で国内首位。国内自動車全メーカーへの納入実績があり、産業資材も展開。自動車産業の発展と直結した企業です。
株主優待の中身
- 100株以上 3年未満保有:QUOカード500円相当
- 200株以上 3年未満保有:QUOカード1,000円相当
- 200株以上 3年以上保有:2,000円相当の商品
- 2,000株以上 3年以上保有:5,000円相当
こんな人におすすめ
株数を増やす計画がある投資家向け。100株でスタートしても、株数を増やすことで優待が大きく増額される設計になっています。
| 最低投資額(目安) | ¥323,500(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→500円、200株→1,000円(未満3年)/2,000円(3年以上) |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上で大幅増額) |
| 単元株数 | 100株 |
3年未満でも優待がもらえますが、3年以上保有することで金額が跳ね上がります。段階的に株数を増やす投資計画に向いています。
5. 萩原工業 (7856)

合成繊維大手として、土木建築向け樹脂シートが主力事業。原糸から機械製造まで一貫体制で、産業インフラを支えます。選択肢豊富な優待が特徴です。
株主優待の中身
- 100株以上 3年未満保有:1,000円相当(QUOカード含む選択可)
- 100株以上 3年以上保有:2,000円相当(食品・グッズ・自社製品など選択肢あり)
- 1,000株以上 3年未満保有:3,000円相当(選択式)
- 1,000株以上 3年以上保有:6,000円相当(備前牛・ふぐなど高級食材選択可)
こんな人におすすめ
選択肢の多さを重視する方、あるいは現物商品とQUOカードどちらかを柔軟に選びたい投資家向け。食品が得意な方も満足度が高いです。
| 最低投資額(目安) | ¥166,500(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→1,000円相当(選択)、1,000株→3,000円相当(未満3年)/6,000円相当(3年以上) |
| 権利確定月 | 10月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上で金額が2倍〜3倍に) |
| 単元株数 | 100株 |
※重要:この企業の株主優待制度は2026年10月31日をもって廃止される予定です。購入を検討される場合は、廃止タイミングを確認の上、お早めのご判断をお願いします。
6. カーブスホールディングス (7085)

女性向けフィットネス施設「カーブス」の運営。日本発祥で、今や海外でもフランチャイズ展開。健康志向の高い女性層に定評があります。
株主優待の中身
- 100株以上 1年未満保有:QUOカード1,000円相当
- 100株以上 1年以上保有:QUOカード1,500円相当
- 100株以上 3年以上保有:QUOカード2,000円相当
- 500株以上 3年以上保有:5,000円相当(さらに上乗せ)
こんな人におすすめ
毎年確実にQUOカードがもらえる企業をお探しの方。少額(83,500円)から始められ、保有期間に応じて金額が増える点が魅力です。
| 最低投資額(目安) | ¥83,500(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 1年未満→1,000円、1年以上→1,500円、3年以上→2,000円相当 |
| 権利確定月 | 8月 |
| 長期保有特典 | あり(毎年段階的に増額) |
| 単元株数 | 100株 |
毎年確実にQUOカードがもらえるシンプルな制度。初年度(1年未満)からすでに1,000円がもらえるため、「すぐに優待を実感したい」という方に向いています。
7. ANAホールディングス (9202)

国内線首位の大手航空会社。アジア近距離路線に強みを持ち、格安航空ピーチやウイングスなどの傘下企業も展開。グローバルに成長する企業です。
株主優待の中身
- 航空割引運賃(FLEX-D運賃の50%割引など)
- ホテル宿泊割引(IHG・ANA・ホテルズグループで20%割引)
- 国内・海外パッケージツアー10%割引
- 3年以上保有で割引枚数が増加
こんな人におすすめ
飛行機で旅行をよく利用する方。金銭的なQUOカードではなく、旅行割引として優待を活用したい投資家向けです。長期保有で割引チケットが増加します。
| 最低投資額(目安) | ¥282,850(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 航空割引運賃1枚(~499株で1枚、1,000株以上で複数枚)、ホテル・ツアー割引等 |
| 権利確定月 | 3月, 9月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上で割引枚数増) |
| 単元株数 | 100株 |
この企業はQUOカード直系の優待ではなく、飛行機割引が中心です。旅行好きな投資家にとっては、金銭的な価値以上の満足度が得られるかもしれません。年2回(3月・9月)基準日があるのも特徴です。
8. 日本毛織 (3201)

羊毛紡織の老舗名門企業。制服での実績が豊富で、産業機材・生活流通・不動産賃貸など多角化。安定感がある企業です。
株主優待の中身
- 100株以上 1年以上保有:QUOカード1,000円相当(別枠)
- 100株以上 1年以上保有:特別価格販売(割引券)
- 1,000株以上 1年以上保有:割引券3,000円相当
- 3,000株以上 1年以上保有:割引券5,000円相当
こんな人におすすめ
QUOカード+割引券の二重取りが可能。100株でもQUOカード1,000円がもらえ、さらに自社製品の割引も活用したい方向け。
| 最低投資額(目安) | ¥181,600(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株 1年以上→QUOカード1,000円相当+割引券、1,000株→割引券3,000円相当 |
| 権利確定月 | 5月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上保有で対象) |
| 単元株数 | 100株 |
QUOカードと割引券が同時にもらえるユニークな制度。100株でもQUOカード1,000円は確保できるため、「堅実に優待をもらいたい」という方に向いています。
9. リコーリース (8566)

リコー系のリース大手。事務機器リースが中核事業で、中小企業向けの提案力に定評があります。金融サービスの安定性が魅力です。
株主優待の中身
- 100株以上 1年未満保有:カタログギフト2,000円相当(QUOカード選択可)
- 100株以上 1年以上保有:カタログギフト4,000円相当(QUOカード選択可)
- 100株以上 3年以上保有:カタログギフト5,000円相当(QUOカード選択可)
- 300株以上で金額がさらに増加
こんな人におすすめ
カタログギフト内でQUOカードを選べる柔軟性を重視する方。金額が1,000円単位で増加し、3年以上で大幅増額される点が魅力です。
| 最低投資額(目安) | ¥623,000(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 1年未満→2,000円、1年以上→4,000円、3年以上→5,000円相当(カタログギフト選択) |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上で増額) |
| 単元株数 | 100株 |
最低投資額は高めですが、カタログギフト内でQUOカードを自由に選べる点がユニーク。食品・雑貨・電子マネー・AmazonギフトカードなどQUOカード以外の選択肢も豊富です。
10. 日産証券グループ (8705)

商品先物大手。為替・金融商品の証拠金取引に注力。少額で始められる点が特徴で、初心者向けの投資商品が豊富です。
株主優待の中身
- 200株以上:QUOカード300円相当
- 500株以上 1年未満保有:QUOカード1,000円相当
- 500株以上 1年以上保有:QUOカード2,000円相当
- 1,000株以上 2年以上保有:Qウォカード5,000円相当
- 10,000株以上 2年以上保有:QUOカード25,000円相当
こんな人におすすめ
圧倒的な少額(26,000円)から始められる。株数と保有期間で優待が劇的に増加する点が特徴。金融投資初心者にも向いています。
| 最低投資額(目安) | ¥26,000(200株〜) |
| 優待内容(要旨) | 200株→300円、500株→1,000円(未満1年)/2,000円(1年以上) |
| 権利確定月 | 3月, 9月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上で段階的増額、2年以上で大幅増額) |
| 単元株数 | 100株 |
最低投資額の低さが最大の魅力。26,000円から始められて、1年以上保有で2,000円のQUOカード、2年以上で5,000円へと急速に増額します。株数をさらに増やすと、優待が25,000円相当まで到達する可能性もあります。
株主優待の取得時の注意点
株主優待は、必ずしも誰もが取得できるわけではありません。いくつかのポイントがあります。
権利確定月と権利付き最終日:各企業ごとに「権利確定月」が決まっており、その月末時点の株主名簿に記載されなければ優待は取得できません。つまり、権利確定月の1営業日前(権利付き最終日)までに購入を完了する必要があります。
売買タイミング:権利を確定させた直後に売却すれば、短期で優待を取得できますが、手数料や税金を考慮すると、中期~長期保有が現実的です。
NISA口座での購入:一般NISA、つみたてNISA、成長投資枠など、NISA制度を利用すれば、配当金や売却益の税金優遇を受けながら、株主優待も取得できます。
単元割れ:単元未満株(1株~99株)での購入も可能ですが、通常は優待対象外。最低でも100株(1単元)を保有する必要があります。
優待内容は変更・廃止される可能性があるため、投資前に必ず各社の最新IR情報をご確認ください。本記事の情報は作成時点のものであり、実際の投資判断時には、各企業の公式サイトで最新の株主優待内容を確認してから購入をご検討ください。
まとめ
QUOカードがもらえる株主優待は、生活に直結した金券として、多くの投資家に人気があります。本記事で紹介した10企業は、長期保有で優待がアップグレードされる仕組みを採用し、投資の継続を応援しています。最低投資額や権利確定月も企業によって異なるため、あなたの資金計画や投資スタイルに合わせて選択できます。
ただし、株主優待は市場環境や企業経営状況によって変更・廃止される可能性があります。また、株価の変動リスクなども総合的に判断する必要があります。投資の最終判断はご自身の責任で、各企業の最新情報を確認した上で行ってください。













