株式会社モバイルファクトリーの決算報告を見ていただき、ありがとうございます。同社は、位置情報ゲームや着信メロディなどのコンテンツ配信サービスを提供する企業で、今期の業績は順調に推移しているようです。売上高は700,515千円で前年同期比4.1%増と堅調に推移し、経常利益は171,040千円で前年同期比8.5%増と好調な結果となりました。事業セグメントでは、主力のモバイルゲーム事業が好調でした。今後は新規事業の立ち上げなども見据え、さらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社モバイルファクトリー
証券コード: E31331
決算期: 12月決算
株式会社モバイルファクトリーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社モバイルファクトリーは、12月決算を行っています。具体的には、第1四半期決算は3月末、第2四半期決算は6月末、第3四半期決算は9月末、本決算は12月末に発表されます。
主な事業
株式会社モバイルファクトリーは、位置情報連動型ゲームアプリ「駅メモ!」や、着信メロディなどのコンテンツ配信サービスを中心に展開しています。特に「駅メモ!」は同社の主力サービスで、ユーザーのエンゲージメントを高める取り組みを行っています。また、ブロックチェーン事業からは撤退し、事業の選択と集中に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は好調で、売上高700,515千円(前年同期比4.1%増)、経常利益171,040千円(前年同期比8.5%増)と増収増益となりました。特にモバイルゲーム事業が好調で、収益の安定と強化に注力した結果、セグメント利益155,571千円と着実な成長を遂げています。全体の利益率も高く、営業利益率24.6%、経常利益率24.4%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去5期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は2019年12月期の2,889百万円から2023年12月期には3,370百万円と堅調に増加しています。同様に経常利益も2019年12月期の654百万円から2023年12月期には940百万円と大幅に増加しており、同社の事業が順調に成長していることがわかります。今後も、新規事業の育成や既存事業の強化により、さらなる売上と利益の拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は3,441,868千円、負債合計は637,476千円、純資産合計は2,804,391千円となっています。資産の部では、流動資産が2,962,069千円と大半を占める一方で、固定資産は479,798千円と規模が小さくなっています。一方、負債の部では、流動負債637,387千円、固定負債89千円と流動負債が中心となっています。自己資本比率は81.4%と非常に高く、財務体質は極めて健全と言えます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,519,961千円と最も大きな割合を占めており、手元流動性の確保が進んでいます。また、売掛金が386,226千円となっており、事業の受注状況も良好であると考えられます。一方で、たな卸資産は僅少で、運転資本の効率化が図られています。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が37,908千円、賞与引当金が15,128千円となっており、事業の推進に必要な費用が計上されています。一方で、有利子負債は皆無であり、自己資本比率の高さからも、財務の健全性が高いことがうかがえます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,479,399千円と大きな割合を占めており、自己株式が1,445,120千円となっています。これらから、内部留保の蓄積と自己株式の取得が積極的に行われていることがわかります。株主還元策としても、高水準の配当も行われています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は、2023年12月期で27.2%と非常に高い水準を維持しています。これは、高い収益力と資産効率の良さを示しています。一方でROE(自己資本利益率)は、2023年12月期で31.7%と、同様に高い水準を維持しています。これは、株主資本の運用効率が高いことを示しています。今後も、高い収益力と資本効率を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが堅調に推移しており、2023年12月期には1,166百万円のキャッシュ・インフローを計上しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは概ね均衡を保っており、財務活動によるキャッシュ・フローは自己株式の取得や配当金の支払いにより減少傾向にあります。全体としては、手元流動性が高く健全な財務体質を維持していると評価できます。
配当の支払額
同社は、株主還元策として安定的な配当を実施しています。2023年12月期には、1株当たり8.00円の期末配当を実施しました。株主還元の方針は、業績と財務状況を勘案しながら、継続的かつ安定的な配当の実施としています。直近5期の配当金実績は、1株当たり6円から8円台と推移しており、株主にとっても魅力的な水準と言えるでしょう。
今後の展望
株式会社モバイルファクトリーは、既存のモバイルゲーム事業を中心に好調な業績を維持しつつ、新たなSuishow事業へ参入するなど、さらなる事業の拡大を目指しています。また、ブロックチェーン事業からの撤退など、事業の選択と集中にも取り組んでおり、より効率的な経営基盤の確立を目指しています。今後も、新規サービスの立ち上げや既存事業の強化を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を図っていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社モバイルファクトリーは、位置情報ゲームや着信メロディサービスを中心に好調な業績を維持しています。売上高、利益ともに前年同期比で増加するなど、順調に成長を続けています。また、財務面でも高い自己資本比率を誇り、安定的な配当も行っています。今後は新規事業の育成と既存事業の強化に注力し、更なる企業価値の向上が期待されます。
株式会社モバイルファクトリーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社モバイルファクトリーは、12月決算を行っており、第1四半期決算は3月末、第2四半期決算は6月末、第3四半期決算は9月末、本決算は12月末に発表されます。また、株主還元策として安定的な配当を実施しており、2023年12月期は1株当たり8.00円の期末配当を行っています。今後も、業績と財務状況を勘案しながら、継続的かつ安定的な配当の実施が期待されます。