株式会社ダイレクトマーケティングミックスの2024年度第1四半期決算が発表されました。売上収益は5,945百万円と前年同期比で大幅に減少しましたが、親会社の所有者に帰属する四半期利益は455百万円となり、依然として堅調な業績を維持しています。今期は経済活動の正常化に伴いワクチン接種関連業務の需要が大幅に減少したものの、通信インフラからのアウトバウンド/ハイブリッドの業務受託や新規事業領域の開拓など、安定収益の確保に努めています。
企業情報
企業名: 株式会社ダイレクトマーケティングミックス
証券コード: E35931
決算期: 12月期
株式会社ダイレクトマーケティングミックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ダイレクトマーケティングミックスの決算期は12月期で、今回発表された決算は2024年1月1日から2024年3月31日までの第1四半期の決算となります。
主な事業
株式会社ダイレクトマーケティングミックスは、マーケティング事業とオンサイト事業を展開しています。マーケティング事業では、ダイレクトマーケティングやコンサルティング、BPOサービスなどを提供し、通信インフラ分野を中心とした顧客企業のセールスや営業・マーケティング支援に取り組んでいます。一方、オンサイト事業では主に人材派遣サービスを展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上収益5,945百万円、営業利益784百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益455百万円となりました。前年同期比では売上収益が31.6%、営業利益が52.0%、親会社の所有者に帰属する四半期利益が57.6%それぞれ減少しています。この減少は主に新型コロナウイルスワクチン接種関連の需要の大幅な縮小によるものです。
売上・利益の推移
直近3期の売上収益は、2023年12月期8,686百万円、2024年12月期第1四半期5,945百万円となっています。一方で、親会社の所有者に帰属する四半期(当期)利益は、2023年12月期1,180百万円、2024年12月期第1四半期455百万円と推移しています。新型コロナウイルスワクチン接種関連需要の大幅減少の影響を受けつつも、安定的な収益基盤の確保に努めています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表では、資産合計が25,483百万円、負債合計が12,053百万円、純資産合計が13,430百万円となっています。前期末比では、資産は692百万円減少、負債は1,037百万円減少、純資産は344百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が698百万円減少しているものの、営業債権及びその他の債権が691百万円増加しています。また、非流動資産合計は17,544百万円で、前期末比250百万円の減少となっています。
負債の部
負債の部では、借入金が223百万円減少し、その他の流動負債が779百万円減少しています。結果として、負債合計は12,053百万円となり、前期末比1,037百万円の減少となりました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が317百万円増加し、純資産合計は13,430百万円となっています。自己資本比率は52.7%と、前期末の49.9%から上昇しています。
ROAとROE
ROAは前期の4.5%から当期の3.5%に低下しています。一方、ROEは前期の9.0%から当期の9.8%に上昇しています。ROAの低下は主に資産合計の減少によるものと考えられますが、ROEの上昇は利益剰余金の増加によるものと分析できます。経営効率の向上と収益基盤の強化に取り組んでいると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローは、営業活動で126百万円の支出、投資活動で79百万円の収入、財務活動で651百万円の支出となり、その結果現金及び現金同等物は前期末比698百万円減少して3,760百万円となりました。主な要因は、税引前四半期利益の計上や減価償却費の計上があった一方で、営業債権の増加や法人税の支払いがあったためです。
配当の支払額
当第1四半期では、1株当たり3円の配当を実施し、配当金の総額は137,959千円となりました。前期第1四半期の1株当たり17円、配当金の総額798,260千円と比較すると、配当額は大幅に減少しています。今後の業績動向を見ながら、株主還元の在り方について検討していくことが課題と考えられます。
今後の展望
当社は、既存顧客の深耕やDX対応サービスなどの新規事業領域の開拓に注力しており、収益基盤の多様化と収益性の向上を目指しています。また、優秀な人材の確保と育成にも力を入れ、ワーク・ライフ・バランスの実現を通じた従業員の活躍を支援する環境づくりに取り組んでいます。今後の業績動向には不透明な面もありますが、持続的成長に向けた様々な施策を推進することで、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ダイレクトマーケティングミックスの第1四半期決算は、新型コロナウイルスワクチン接種関連需要の大幅な減少の影響を受けつつも、安定的な収益基盤の確保に努めた結果、依然として堅調な業績を維持しています。今後は既存事業の強化と新規事業の開拓により、持続的な成長を目指していくことが期待されます。株主還元策についても、業績動向を見極めながら検討していくことが課題と考えられます。
株式会社ダイレクトマーケティングミックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ダイレクトマーケティングミックスの決算期は12月期で、今回発表された決算は2024年1月1日から2024年3月31日までの第1四半期の決算となりました。当第1四半期では1株当たり3円の配当を実施し、配当金の総額は137,959千円となりました。今後の業績動向を見ながら、株主還元の在り方について検討していくことが課題と考えられます。