決算報告は企業の重要な定期報告です。今回ご紹介するのは、フィンテック事業を展開する株式会社ネットスターズの2024年第1四半期連結決算です。同社は決済サービスやDXソリューションなどの事業を手がけており、売上高や経常利益の推移などをチェックしていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社ネットスターズ
証券コード: E38957
決算期: 12月期
株式会社ネットスターズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ネットスターズは12月決算の企業です。具体的な決算日は12月31日で、四半期報告書の提出期限は決算期末後45日以内となります。
主な事業
株式会社ネットスターズは、フィンテック事業を主力としています。決済サービスやDXソリューションの提供を中心に事業を展開しています。具体的には、クレジットカード決済代行サービスや、顧客企業のデジタル化を支援するDXソリューションの開発・提供などを手がけています。幅広い業界のクライアントに対して、先進的なサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の連結業績は、売上高826,536千円、営業損失158,501千円、経常損失163,673千円となりました。オペレーション効率化などにより前期から収益性が改善傾向にあるものの、まだ営業赤字の状況が続いています。
売上・利益の推移
株式会社ネットスターズの直近の売上高は、2023年通期実績で3,720,710千円でした。一方、経常損失は329,077千円と、まだ赤字基調が続いています。ただし、決済サービスを中心に売上が順調に拡大しており、今後の収益改善に期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ネットスターズの2024年3月末の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は30,544,429千円と大幅に増加しています。主因は現金及び預金の増加によるものです。一方、負債合計も23,623,136千円と増加しており、特に預り金が大幅に膨らんでいます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が28,712,660千円と大半を占めています。これは決済サービスの収受や前受金の計上などが要因と考えられます。一方、売掛金は453,241千円と前期末から減少しています。
負債の部
負債の部では、預り金が23,159,117千円と大幅に増加しています。決済サービスの成長に伴い、顧客からの前受金が増加したことが主因と推察されます。一方、買掛金や未払金などの短期債務は減少傾向にあります。
純資産の部
純資産合計は6,921,292千円となっています。親会社株主に帰属する四半期純損失165,027千円の計上により、利益剰余金は減少しています。
ROAとROE
株式会社ネットスターズのROAは第1四半期時点で-2.2%、ROEは-2.4%となっています。赤字体質が続いているため、収益性や資本効率は低い水準にあります。ただし、決済サービスなどの事業が順調に伸びており、今後の利益改善に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
第1四半期におけるキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが2,190,436千円の増加となりました。これは主に、預り金の増加によるものです。投資活動および財務活動によるキャッシュ・フローの変動はありませんでした。全体としてキャッシュ残高が大幅に増加しています。
配当の支払額
株式会社ネットスターズは、まだ配当を支払っていません。現状では成長投資に資金を振り向けており、今後の業績回復と株主還元の実現に期待がかかっています。
今後の展望
株式会社ネットスターズは、決済サービスやDXソリューションなどのフィンテック事業を中心に、売上と収益の拡大を目指しています。特に決済分野では、クレジットカード決済の取り扱いを開始するなど、サービスラインアップの強化に注力しています。これらの取り組みにより、今後の業績改善が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ネットスターズは、フィンテック事業を中心に業容を拡大しているベンチャー企業です。決済サービスの取り扱い拡大やDXソリューションの提供などにより、売上は順調に伸びています。ただし、赤字体質が続いており、収益性の改善が課題となっています。今後の業績回復と株主還元の実現に注目が集まっています。
株式会社ネットスターズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ネットスターズは12月決算企業で、四半期報告書の提出期限は決算期末後45日以内となっています。また、同社はまだ配当を行っていませんが、今後の業績回復に期待が寄せられています。フィンテック事業を中心に、売上拡大と収益性の改善に取り組んでいきます。