株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの最近の決算が発表されました。同社は不動産マーケティングソリューションを提供する企業で、デジタルマーケティング事業やプラットフォーム事業を展開しています。今期は新型コロナウイルスの影響もあり、売上高や利益が前年同期比で増加しましたが、一方で経費も増えたため、全体としては前年同期比で利益が減少する結果となりました。
企業情報
企業名: 株式会社マーキュリーリアルテックイノベーター
証券コード: E37397
決算期: 2月末
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの決算日は2月末で、第3四半期の決算発表は毎年1月頃に行われます。
主な事業
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは、不動産業界向けのマーケティングプラットフォームの提供を主力事業としています。主力のプラットフォーム事業では、不動産事業者向けの市場調査・分析システムやトレンド分析システムなどを提供しています。また、デジタルマーケティング事業では、SNS広告などのデジタル広告の取り扱いも行っています。
今期の業績と利益率は?
当期の売上高は1,082,548千円と前年同期比で2.4%増加しましたが、経費増加により営業利益は27,967千円と73.3%減少しています。経常利益も同様に30,299千円と71.8%減少しました。営業利益率は2.6%、経常利益率は2.8%と低下しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は1,000億円台で推移しています。ただ利益面では、これまで順調に増加してきた営業利益と経常利益が前年同期に比べて大幅に減少しています。これは開発投資の増加などによる経費の増加が影響しているようです。今後はこうした投資の効果を発揮し、利益率の改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の総資産は前期末比4.3%減の926,670千円となっています。現金や売掛金が減少した一方で、ソフトウエアなどの無形固定資産が増加しています。
資産の部
流動資産は前期末比3.7%減の669,514千円で、現金及び預金が減少しています。固定資産は前期末比6.3%減の257,155千円となっています。無形固定資産のソフトウエアが増加した一方で、ソフトウエア仮勘定が減少しています。
負債の部
負債合計は前期末比25.6%減の193,019千円となっています。短期借入金や未払法人税などが減少しました。
純資産の部
純資産は前期末比3.4%増の733,651千円となっています。利益剰余金が増加した一方で、自己株式が減少しています。
ROAとROE
ROAは前期の7.3%から当期は3.3%に低下しており、ROEも前期の34.3%から当期は2.6%と大幅に減少しています。これは利益が大幅に減少したことが主な要因です。今後は開発投資の効果発現によって収益性が改善し、ROA、ROEの向上につながることが期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期の152,789千円から当期は17,789千円と大幅に減少しています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは前年同期の△27,283千円から当期は16,215千円と黒字に転じています。財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などにより△101,825千円となりました。全体として現金及び預金は前期末比67,821千円減少しています。
配当の支払額
当期は無配となっています。これまで配当は行っていませんが、今後は業績回復に伴い配当の実施も期待されます。
今後の展望
同社は不動産マーケティング分野でのプラットフォーム事業の拡大に注力しており、市場調査・分析システムの機能強化や新規サービスの投入などを進めていく予定です。また、デジタルマーケティング事業においても、SNS広告や新しいWeb広告媒体の活用などにより売上拡大を目指します。
編集部のまとめ
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは、不動産マーケティング分野における大手プラットフォーム企業です。当期は新型コロナの影響もあり経費が増加し、利益面では厳しい結果となりましたが、今後はプラットフォームの機能強化やデジタルマーケティング事業の拡大などにより、業績回復が期待されます。株価の推移にも注目が集まるでしょう。
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの決算日は2月末で、第3四半期決算が毎年1月頃に発表されます。当期は無配となりましたが、今後の業績回復次第では、配当の実施も期待されます。不動産マーケティング分野で大きな存在感を示す同社の今後の動向にも注目が集まっています。