新都ホールディングス株式会社の2024年2月期第1四半期決算報告書を見てみました。売上高は613億円と前年同期比67%の大幅減少となりました。営業損失は28億円と赤字が続いています。ただ経常損失は2億円と大きく改善しており、先行きに期待が持てそうです。
企業情報
企業名: 新都ホールディングス株式会社
証券コード: 27760
決算期: 2月
新都ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新都ホールディングス株式会社の決算期は2月末日です。第1四半期は2月1日から4月30日までとなっています。
主な事業
新都ホールディングス株式会社は、廃プラスチックやリサイクル金属の貿易事業を中心に、アパレル事業や不動産関連サービス事業など幅広い事業を展開しています。廃棄物の有効活用を通じて、環境保護にも貢献しています。最近では2024年5月に廃金属リサイクル企業の株式会社北山商事を子会社化し、事業拡大を目指しています。
今期の業績と利益率は?
2024年2月期第1四半期は売上高613億円、営業損失28億円と厳しい結果となりました。前年同期と比べると売上高が67%減少しており、主力のグローバル貿易事業の不振が響いています。ただ、経常損失は2億円と大幅に改善しており、収益基盤の強化に向けた施策が効果を上げつつあるようです。
売上・利益の推移
新都ホールディングス株式会社の売上高は、2024年2月期第1四半期が613億円と大きく減少しました。これは前年同期の1,872億円から大幅に落ち込んでいます。一方で、経常損失は83億円から2億円まで大幅に改善しており、収益性の向上に向けた取り組みが成果を上げつつあるようです。今後は売上高の増加と、収益性の向上を両立していく必要があります。
四半期連結貸借対照表について
新都ホールディングス株式会社の2024年2月期第1四半期末の連結貸借対照表を見ると、総資産は1,274億円となっています。前期末から138億円減少しており、主に現金及び預金が減少したことが要因です。一方、負債は433億円と133億円減少しており、財務体質の改善が進んでいるようです。純資産は841億円と少し減少しましたが、自己資本比率は64.1%と高水準を維持しています。
資産の部
2024年2月期第1四半期末の資産の部を見ると、現金及び預金が101億円と大きく減少しています。一方で、売掛金が521億円と増加しており、売上債権の管理に注力していることがうかがえます。また、商品及び製品が19億円と大幅に減少しており、在庫圧縮の取り組みが進んでいると考えられます。
負債の部
負債の部では、買掛金が36億円、訴訟損失引当金が35億円と大きく減少しています。これにより、負債の合計が433億円と前期末から大幅に減少しました。財務体質の改善が進んでいるようです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が減少したことにより、純資産が841億円と減少しています。一方で、自己資本比率は64.1%と高水準を維持しており、財務の健全性は確保されています。
ROAとROE
新都ホールディングス株式会社のROAとROEについては、今期第1四半期の数値は開示されていません。ただ、前期はROAがマイナス27.9%、ROEがマイナス28.5%と、いずれも赤字の水準となっていました。今後は収益力の改善に注力し、ROAやROEの向上につなげていく必要があります。
キャッシュフロー
新都ホールディングス株式会社の2024年2月期第1四半期のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が公開されていないため詳細は不明です。ただ、現金及び預金が前期末比79億円減少しており、事業活動の資金繰りに課題があるものと推察されます。今後の収支改善とともに、キャッシュ・フロー改善にも注力していく必要があるでしょう。
配当の支払額
新都ホールディングス株式会社は、2024年2月期第1四半期においては配当を行っていません。また、前期も配当は実施されていません。当面は業績回復に注力し、財務体質の改善を優先するものと考えられます。将来的に業績が回復傾向に転じれば、株主還元の検討も期待されるところです。
今後の展望
新都ホールディングス株式会社は、2024年5月に株式会社北山商事を子会社化するなど、事業拡大に向けた取り組みを進めています。従来の廃プラスチックやリサイクル金属の貿易事業に加え、北山商事との協業により、より幅広い環境関連ビジネスを展開していくことが期待されます。また、不採算事業の見直しにも着手しており、収益性の改善にも注力する方針です。今後の業績回復に期待が高まるところです。
編集部のまとめ
新都ホールディングス株式会社の2024年2月期第1四半期決算は、売上高の大幅な減少により厳しい結果となりましたが、経常損失は大幅に改善するなど、収益性の向上に向けた取り組みが一定の成果を上げつつあるようです。また、財務体質の改善にも進展が見られます。今後は、経営改革の一環として2024年5月に株式会社北山商事を子会社化するなど、事業拡大と収益力向上に向けた取り組みにも期待が高まるところです。引き続きの業績回復に注目していきましょう。
新都ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新都ホールディングス株式会社の決算期は2月末日です。第1四半期は2月1日から4月30日までとなっています。また、直近の決算では配当は行われておらず、業績回復と財務体質の改善に注力している状況です。今後、業績が回復傾向に転じれば、株主還元の検討も期待されるところです。