バリュエンスホールディングス株式会社の最新の決算報告が公開されました。リユース事業を中心に事業を展開する同社は、売上高が前年同期比14.4%増加するなど堅調な業績を残しています。今後の展望についても、国内外への出店拡大やDX推進など、さらなる成長が期待される企業といえるでしょう。
企業情報
企業名: バリュエンスホールディングス株式会社
証券コード: 92700
決算期: 8月期
バリュエンスホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
バリュエンスホールディングス株式会社の決算期は8月期です。第3四半期連結決算の発表は2024年7月12日に行われました。
主な事業
バリュエンスホールディングス株式会社は、ブランド品・骨董品等のリユース事業を中心に事業を展開しています。リユース品の買取、オークション販売、小売店舗運営などを手がけており、中古品買取の大手企業として知られています。持続可能な社会の実現を目指し、循環型ビジネスモデルの構築に注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間における売上高は61,387百万円と前年同期比で14.4%の増加となりました。一方、営業利益は622百万円の損失となるなど、利益面では厳しい結果となりました。利益率を重視した仕入れに注力したものの、販売費や管理費の増加により営業赤字となりました。
売上・利益の推移
売上高は増加傾向にあり、前年同期比で7,713百万円(14.4%)の増収となりました。ただし、利益面では第3四半期連結累計期間で754百万円の経常損失を計上するなど、赤字に転落しています。仕入れと販売のバランスを取ることが課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況を示す四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計は29,398百万円、負債合計は21,431百万円、純資産合計は7,966百万円となっています。前期末と比較して、資産は1,722百万円増加、負債は2,590百万円増加、純資産は867百万円減少しています。
資産の部
資産合計は前期末比1,722百万円増加し、29,398百万円となりました。流動資産は19,607百万円、固定資産は9,790百万円です。現金及び預金、売掛金、ソフトウェアなどが主な資産項目となっています。
負債の部
負債合計は前期末比2,590百万円増加し、21,431百万円となりました。流動負債は11,211百万円、固定負債は10,220百万円です。主な負債項目は短期借入金、長期借入金などです。
純資産の部
純資産合計は前期末比867百万円減少し、7,966百万円となりました。資本金は1,295百万円、資本剰余金は1,501百万円、利益剰余金は5,284百万円などが主な内訳です。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)については、直近では悪化傾向にあります。赤字経営が続いていることから、両指標とも現時点では低水準となっています。収益力の改善と自己資本比率の向上が喫緊の課題といえるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は開示されていません。ただし、前述の通り、借入金の増加により現金及び預金が120百万円増加しているなど、一定の資金調達は実施できている模様です。今後の事業展開や投資活動に対するキャッシュマネジメントが重要となってきます。
配当の支払額
バリュエンスホールディングス株式会社は、第3四半期連結累計期間に1株当たり30円の配当を実施しています。前年同期の1株当たり25円から増配となっており、一定の株主還元に努めています。
今後の展望
バリュエンスホールディングス株式会社は、中期経営計画「VG1000 ver2.0」に基づき、国内外でのリユース事業の拡大やリカーリング型ビジネスへの転換に取り組んでいます。新規出店や自動車事業の強化、デジタル化の推進などに注力し、持続可能な成長を目指しています。今後の業績改善に期待が集まっています。
編集部のまとめ
バリュエンスホールディングス株式会社は、リユース事業を中心とした事業展開を行っている企業です。足元では利益面での課題はありますが、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。今後の事業展開や財務体質の改善に注目が集まっています。
バリュエンスホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
バリュエンスホールディングス株式会社の決算期は8月期で、第3四半期連結決算の発表は2024年7月12日に行われました。また、第3四半期連結累計期間には1株当たり30円の期末配当を実施しており、株主還元にも注力しています。今後の業績改善と持続的な成長が期待される企業です。