株式会社KSKの決算が公開されました!情報サービス業を手掛ける同社の直近の経営成績をみていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社KSK
証券コード: 96870
決算期: 2024年3月期
株式会社KSSの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社KSKは3月31日を決算日とする企業です。第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績でした。
主な事業
株式会社KSKは、システムコア事業、ITソリューション事業、ネットワークサービス事業の3つの事業を展開しています。主力のネットワークサービス事業では、ネットワーク構築やセキュリティ対策などを手がけており、企業や官公庁からの旺盛な需要に支えられています。
今期の業績と利益率は?
直近の第3四半期決算では、売上高が前年同期比7.9%増の16,045百万円、営業利益が前年同期比3.5%増の1,644百万円と、堅調な業績を残しました。特に付加価値の高いサービス提供に注力し、売上総利益率が13.7%と改善されたことが利益増加につながっています。
売上・利益の推移
近年の業績をみると、売上高が2022年3月期に20,358百万円と過去最高を記録しており、2023年3月期にも2,292百万円の経常利益を計上するなど、増収増益基調を維持しています。情報サービス需要の高まりを確実に取り込めているようです。
四半期連結貸借対照表について
今回の第3四半期末の連結貸借対照表をみると、資産合計が20,636百万円、負債合計が4,977百万円、純資産が15,658百万円となっています。健全な財務体質を維持しつつ、成長に向けた投資も行っているようです。
資産の部
流動資産は11,514百万円で、現金・預金が5,401百万円、受取手形・売掛金が4,281百万円となっています。固定資産は9,121百万円で、投資有価証券が6,910百万円を占めています。
負債の部
流動負債は3,089百万円で、未払金や預り金などが含まれています。固定負債は1,888百万円で、退職給付に係る負債が主な内訳です。
純資産の部
純資産は15,658百万円となっており、自己資本比率は74.7%と高水準を維持しています。利益剰余金が13,215百万円と大部分を占めています。
ROAとROE
収益性指標であるROA(総資産利益率)は前期9.8%から当期8.3%に低下しましたが、ROE(自己資本利益率)は前期10.8%から当期7.8%と比較的健全な水準を維持しています。売上増加に加え、効率的な資産運用と財務基盤の強化が進んでいるようです。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加していると見られます。これにより、現金及び現金同等物の残高は5,401百万円と、十分な手元流動性を確保できている模様です。
配当の支払額
株主還元では、年間配当金を1株当たり80円と前期比3円増加しました。配当性向は30.1%で、株主への利益還元にも積極的な姿勢がうかがえます。
今後の展望
今後も成長市場への対応力を強化し、技術力の向上や人材育成にも注力していく方針です。DX関連需要の取り込みやサイバーセキュリティ対策など、先行投資を行いつつ、利益率の維持・向上にも努めていくとのことです。中長期的な成長と株主還元の両立を目指していきそうです。
編集部のまとめ
株式会社KSKは、情報サービス業界の中でも高い収益力を誇る企業と言えます。足元では人材投資の強化により一時的な利益率低下もありますが、市場環境を的確に捉えつつ、技術力とサービス品質の向上に注力し、持続的な成長を実現しています。株主還元にも配慮しながら、今後の業績拡大に期待が持てそうです。
株式会社KSKの決算日や配当についてまとめました。
株式会社KSKの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日時点のものでした。同社の年間配当金は1株80円と、前期から3円増加しています。株主還元にも積極的な姿勢がうかがえる決算内容でした。