野崎印刷紙業株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。売上高は前年同期比5.6%増の108億64百万円と好調に推移し、営業利益も前年同期比60.0%増の5億23百万円となり、収益性の改善が見られました。
同社は印刷事業を中心に、商業印刷や包装資材、情報機器などの分野で強みを発揮しており、感染症の落ち着きや物価上昇への対応などが業績に寄与しているようです。今後も持続的な成長を期待したい企業です。
企業情報
企業名: 野崎印刷紙業株式会社
証券コード: 79190
決算期: 3月期
野崎印刷紙業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
野崎印刷紙業株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。
四半期決算の発表スケジュールは、第1四半期(6月30日)、第2四半期(9月30日)、第3四半期(12月31日)、本決算(3月31日)となります。
主な事業
野崎印刷紙業株式会社は、商業印刷、包装資材、紙器・紙工品、情報機器およびサプライ品の製造・販売を主な事業としています。
商業印刷では、カタログやパンフレットなどの製造を手掛け、包装資材では段ボール箱や紙袋などの生産を行っています。また、受発注システムやバーコードラベルなどの情報機器の販売にも注力しています。
これらの事業を通じて幅広い顧客ニーズに応えるよう努めています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は売上高108億64百万円、営業利益5億23百万円、経常利益5億56百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益4億54百万円と好調に推移しました。
営業利益率は4.8%と前年同期の3.2%から大幅に改善しています。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、売上高は増加基調にあります。
利益面では、営業利益、経常利益、当期純利益ともに改善傾向にあることが分かります。
特に今期第3四半期は前年同期比で大幅な増益となっており、コスト管理の強化や収益性重視の営業施策などが奏功しているようです。
四半期連結貸借対照表について
野崎印刷紙業株式会社の2023年12月期第3四半期末の連結貸借対照表を見ると、資産合計は108億40百万円で、前期末比5億40百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は54億65百万円で、前期末比5億29百万円増加しました。
固定資産は53億74百万円で、前期末比11百万円の増加となりました。
負債の部
負債合計は67億11百万円で、前期末比1億78百万円増加しています。
流動負債は54億96百万円、固定負債は12億15百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は41億28百万円で、前期末比3億62百万円の増加となりました。
自己資本比率は36.13%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期4.4%、当第3四半期5.2%と改善しています。
ROE(自己資本利益率)も前期14.7%、当第3四半期12.5%と高い水準を維持しています。
これは、収益性の向上や資産効率の改善などが寄与したためと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが11億3百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが5億41百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが3億15百万円のマイナスとなっています。
手許流動性は十分確保されており、設備投資や借入返済など、財務的な健全性も維持できていると評価できます。
配当の支払額
野崎印刷紙業株式会社は、年2回の配当を行っています。
直近の2023年3月期の年間配当金は1株当たり5円、2023年12月期第3四半期の1株当たり配当金は3円となっています。
今後も安定的な配当を継続していく方針のようです。
今後の展望
野崎印刷紙業株式会社は、収益力の改善と財務体質の強化に注力しており、感染症の落ち着きによる社会経済活動の正常化や、新商品の投入などにより、今後も安定的な業績向上が期待できると考えられます。
また、設備投資や人材育成などにも積極的に取り組むことで、さらなる成長を目指していくとしています。
編集部のまとめ
野崎印刷紙業株式会社は、厳しい事業環境の中でも 収益性の改善に成功しており、業績好調を維持しています。
収益重視の経営戦略や、生産効率化による製造コストの抑制、新規需要の取り込みなどに取り組んでいることが好業績につながっているようです。
今後も持続的な成長を目指し、安定的な収益基盤の構築に努めていくことが期待されます。
野崎印刷紙業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
野崎印刷紙業株式会社の決算日は3月31日で、年2回の配当を行っています。
2023年12月期の1株当たり配当金は3円で、株主還元の面でも安定的な対応をしているといえます。
今後も中長期的な成長に向けて、着実に実績を積み上げていくことが期待されます。