協立情報通信株式会社は、クラウドを活用した基幹業務システムやモバイル関連の商品・サービスなどを提供する老舗のITソリューション企業です。2023年第3四半期決算では、売上高4,011百万円、経常利益186百万円と前年同期を上回る堅調な業績を遂げています。
企業情報
企業名: 協立情報通信株式会社
証券コード: 36700
決算期: 3月期
協立情報通信株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
協立情報通信株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期累計期間は2023年4月1日~12月31日となっています。
主な事業
協立情報通信株式会社は、ソリューション事業とモバイル事業の2つの柱を持っています。ソリューション事業では、クラウドサービスを活用した基幹業務システムの提案や導入支援を行っています。また、モバイル事業では、ドコモショップ等の運営や企業向けのスマートフォン販売・サポートサービスを展開しています。ITC関連の幅広い商品・サービスを提供する総合的なIT企業と言えるでしょう。
今期の業績と利益率は？
2023年第3四半期の業績は、売上高4,011百万円、営業利益180百万円と前年同期に比べ増収増益となっています。利益率も営業利益率4.5%と健全な水準を維持しています。主力事業のソリューション事業とモバイル事業がともに好調に推移したことが業績を押し上げた要因です。
売上・利益の推移
近年の売上高は、2022年3月期4,909百万円、2023年3月期（予想）4,820百万円と横ばい傾向にありますが、営業利益は2022年3月期182百万円、2023年3月期（予想）180百万円と堅調に推移しています。第3四半期の増収増益を背景に、通期でも前年並みの業績達成が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
協立情報通信株式会社は、2023年7月1日付で連結子会社を吸収合併したことにより、第2四半期会計期間より四半期連結財務諸表を作成していません。そのため、第3四半期会計期間の四半期財務諸表について説明します。
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は3,144百万円となり、前事業年度末に比べ298百万円増加しています。現金及び預金が464百万円増加したことなどが主な要因です。
負債の部
当第3四半期会計期間末の負債合計は1,192百万円と、前事業年度末に比べ168百万円増加しました。主な増加要因は支払手形及び買掛金の130百万円増加です。
純資産の部
当第3四半期会計期間末の純資産は1,951百万円と、前事業年度末に比べ130百万円増加しました。四半期純利益の計上195百万円により増加し、配当金の支払65百万円により減少したことが主な要因です。
ROAとROE
2023年3月期のROA（総資産利益率）は6.4%、ROE（自己資本利益率）は10.0%と、一定の水準を維持しています。直近の第3四半期では、売上高と利益が増加傾向にあるため、通期でも同水準かそれ以上のROA、ROEが期待できそうです。
キャッシュフロー
第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが234百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス21百万円となっています。手元流動性も高く、健全な財務体質を維持できていると評価できるでしょう。
配当の支払額
協立情報通信株式会社は、1株当たり年間55円の配当を実施しています。第3四半期会計期間においては、中間配当として1株当たり30円を支払っています。株主還元策も積極的に行われており、安定配当が期待できる企業だと言えます。
今後の展望
協立情報通信株式会社は、「中期経営計画2025」を推進しており、ソリューション事業とモバイル事業の連携強化により、事業ポートフォリオの再構築と持続的な収益拡大を目指しています。ＤＸ需要の高まりに合わせた新たなソリューションの開発や事業領域の拡大など、今後の業績拡大が期待できる企業と言えるでしょう。
編集部のまとめ
協立情報通信株式会社は、従来のモバイル事業に加えて、クラウドサービスを活用したＩＴソリューション事業にも強みを持つ企業です。直近の第3四半期も堅調な業績を残しており、売上高と利益の両面で着実な成長を続けている印象です。今後のＤＸ需要の高まりに合わせた新たな取り組みにも期待が高まります。株主還元策も積極的に行われており、投資家にとっても魅力的な企業だと言えるでしょう。
協立情報通信株式会社の決算日や配当についてまとめました。
協立情報通信株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年4月1日~12月31日となっています。また、同社は年間1株当たり55円の配当を実施しており、安定した株主還元を行っている企業だと言えます。今後も業績拡大と株主還元の両立に期待が高まっています。
