スズデン株式会社の最新の決算報告書を分析したので、分かりやすくご紹介します。経営環境が厳しい中でも、しっかりとした業績を維持しているスズデン株式会社の強みを詳しく解説していきたいと思います。
企業情報
企業名: スズデン株式会社
証券コード: 74800
決算期: 2023年3月期
スズデン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
スズデン株式会社の決算期は3月31日です。つまり、毎年3月31日時点での決算・業績の報告を行っています。3月決算の企業は多く、会計年度を合わせるためにこの時期を選んでいると考えられます。
主な事業
スズデン株式会社は、電機・電子部品の販売事業と製造事業を展開している総合商社です。電機・電子部品の分野では、FA機器、情報・通信機器、電子・デバイス機器、電設資材など幅広い製品を取り扱っています。また、自社で製品の製造も行っており、顧客のニーズに合わせたソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は？
直近の第3四半期(2023年4月〜12月)の業績は、売上高が39,930百万円と前年同期比で21.6%減となりました。利益面では、経常利益が2,460百万円と前年同期比で31.5%減となっています。厳しい事業環境の中でも、一定の収益を確保しているといえます。
売上・利益の推移
スズデン株式会社の過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、2022年3月期は売上高が67,439百万円、経常利益は4,756百万円と好調でした。しかし、2023年3月期以降は、受注の減少や顧客の設備投資抑制などの影響で、売上高、利益ともに減少傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
直近の2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が29,317百万円、負債合計が11,323百万円、純資産が17,994百万円となっています。前期末と比べ、総資産と負債が減少し、財務体質が改善されています。
資産の部
資産の部では、流動資産が23,378百万円と前期末から減少しています。これは主に、受取手形及び売掛金が減少したことによるものです。一方で、固定資産は5,938百万円を維持しており、長期的な事業基盤は堅調です。
負債の部
負債の部では、流動負債が9,380百万円と前期末から大幅に減少しています。これは主に、支払手形及び買掛金の減少によるものです。固定負債は1,942百万円と増加しています。
純資産の部
純資産の部は17,994百万円と、前期末から減少しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と配当金の支払によるものです。自己資本比率は61.4%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
スズデン株式会社の収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、直近の第3四半期時点でROA 8.4%、ROE 9.2%となっています。前年同期と比べROAは低下しましたが、ROEは前年並みの高水準を確保しています。これは、自己資本が高い水準にあるため、利益を効率的に生み出せていると判断できます。
キャッシュフロー
直近の第3四半期連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが2,673百万円の増加となっています。これは主に、売上債権の減少によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは33百万円の増加、財務活動によるキャッシュ・フローは2,617百万円の減少となっています。全体としてキャッシュ・ポジションは良好に推移しています。
配当の支払額
スズデン株式会社は、株主還元の一環として配当を実施しています。直近の第2四半期(2023年9月期)の中間配当では、1株当たり53円の配当を行っています。年間の配当予想は、中間配当と期末配当を合わせて167円となっています。安定した配当政策を続けています。
今後の展望
スズデン株式会社は、厳しい事業環境の中でも、在庫管理の強化や物流体制の維持などにより、安定した商品供給を実現しています。また、業務の効率化にも取り組み、収益性の維持にも努めてきました。今後は、経営環境の改善に伴い、再び業績の拡大を目指すものと期待されます。
編集部のまとめ
スズデン株式会社は、電機・電子部品の販売と製造を行う総合商社です。直近の業績は厳しい状況にありますが、財務体質は健全で、安定した配当政策を維持しています。今後は、経営環境の改善に合わせて、さらなる業績拡大が期待されます。同社の決算報告から、今後の成長に期待が高まります。
スズデン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
スズデン株式会社の決算日は3月31日です。配当については、年間167円の配当を行う予定で、安定した還元を続けています。今後の業績改善に期待が寄せられる同社の決算情報をお届けしました。
