徳倉建設株式会社の最新決算報告書が公開されました!建設業界の主要プレイヤーである徳倉建設の業績や今後の展望をお届けします。決算内容をわかりやすく解説していきますので、建設会社の決算に興味がある方は必見です。
企業情報
企業名: 徳倉建設株式会社
証券コード: 18920
決算期: 2023年3月期
徳倉建設株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
徳倉建設の決算は毎年3月31日が決算日となっています。決算発表は通常6月頃に行われ、四半期決算はその後の2月、5月、11月に発表されます。
主な事業
徳倉建設は建設業が主力事業です。建築工事、土木工事、不動産事業を展開しています。建築分野では大型商業施設やオフィスビルの建設を、土木分野では道路や橋梁などのインフラ整備工事を手掛けています。これらの事業を通じて、地域の発展に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
2023年3月期第3四半期の業績は、売上高43,593百万円、営業利益1,006百万円、経常利益1,085百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益683百万円となりました。この結果、営業利益率は2.3%、経常利益率は2.5%となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は増加傾向にあります。一方で、利益面では第3四半期累計期間での赤字から黒字化しています。これは、原材料価格の上昇や人手不足などの影響を受けつつも、PFI案件の獲得や利益率の改善などに取り組んだ成果だと言えます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は46,178百万円、負債は27,850百万円、純資産は18,328百万円となっています。この結果、自己資本比率は39.6%となり、財務健全性が維持されています。
資産の部
流動資産が33,967百万円と全体の7割以上を占めています。主な内訳は現金及び預金、受取手形・完成工事未収入金等です。固定資産は12,211百万円で、投資有価証券などが含まれています。
負債の部
流動負債が24,567百万円と全体の8割以上を占めています。主な内訳は支払手形・工事未払金等、未成工事受入金などです。固定負債は3,283百万円で、長期借入金などが含まれています。
純資産の部
18,328百万円の純資産を計上しており、資本金が2,368百万円、利益剰余金が12,522百万円となっています。この結果、自己資本比率は39.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は2.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は4.4%となっています。前年同期と比べて改善しており、収益性と資本効率性が高まってきています。これは、業務効率化やコスト削減に取り組んだ成果が現れているといえます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,539百万円のプラスとなりました。これは、未成工事受入金の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは-79百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは-741百万円となっています。全体としては、手元資金が増加しているため、財務体質の健全性が維持されている状況です。
配当の支払額
2023年3月期の年間配当金は1株当たり150円を予定しています。これは前期より増配となっており、純利益の伸びを受けて株主還元の拡大を図っています。配当性向は46.9%となっています。
今後の展望
徳倉建設は、公共投資や民間設備投資の回復を背景に、さらなる受注拡大と利益率の向上を目指します。また、DX推進やサステナビリティ経営の強化にも取り組み、競争力の向上と企業価値の最大化を図っていく方針です。今後の業績と株価動向に注目が集まります。
編集部のまとめ
徳倉建設は建設業界のリーディングカンパニーとして、財務基盤の強化と収益力の向上に取り組んでいます。業績は回復基調にあり、株主還元の拡大も行っていることから、当社の成長に期待が高まっています。また、DXやサステナビリティへの対応など、時代の変化に柔軟に適応しようとする姿勢も評価できます。今後の事業展開にご注目ください。
徳倉建設株式会社の決算日や配当についてまとめました。
徳倉建設の決算は3月31日が締日で、6月に決算発表が行われます。また、年間配当金は1株当たり150円を予定しており、株主還元にも力を入れています。決算内容を分析すると、同社は確実に業績を回復させつつあり、今後の成長に期待が高まる企業といえるでしょう。