東リ株式会社の最新四半期決算レポートが公開されました。売上高は前年同期比8.6%増の73,209百万円と大幅に伸長し、経常利益も前年同期比103.4%増の3,040百万円となる好業績を記録しました。今期も引き続き、ビニル系床材やタイルカーペットなどの新製品発売や、環境重視の製品の採用増加などが業績拡大に寄与しているようです。
企業情報
企業名: 東リ株式会社
証券コード: E00995
決算期: 2024年3月期
東リ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東リ株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日時点の数値となっています。決算発表は2024年2月9日に行われました。
主な事業
東リ株式会社は、建設資材の製造・販売を中心事業とする会社です。主力製品は、ビニル系床材、カーペット、壁装材、カーテンなどのインテリア製品です。建築の内装資材全般にわたる幅広い商品を取り扱っており、独自の開発力と提案力で市場をリードしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高73,209百万円(前年同期比8.6%増)、営業利益2,862百万円(前年同期比101.0%増)、経常利益3,040百万円(前年同期比103.4%増)と大幅な増収増益となりました。利益率も大幅に改善し、経常利益率は4.1%となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は95,230百万円(2023年3月期)と堅調に推移しています。利益面でも経常利益は3,640百万円(2023年3月期)と高水準を維持しており、安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は85,923百万円で、前期末比1,131百万円増加しています。この増加の主な要因は、投資有価証券の増加によるものです。一方、負債合計は43,006百万円と前期末比890百万円減少しています。
資産の部
流動資産は50,331百万円で前期末比346百万円減少しましたが、固定資産は35,591百万円と1,478百万円増加しています。この増加の主な要因は投資有価証券の増加によるものです。
負債の部
流動負債は30,519百万円と前期末比1,207百万円減少しました。一方、固定負債は12,486百万円と317百万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は42,916百万円と前期末比2,022百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものです。
ROAとROE
ROAは前期末の5.9%から当第3四半期末には4.8%に低下しています。一方、ROEは前期末の12.5%から12.2%へと微減しました。これは、有形固定資産の増加や投資有価証券の増加などにより総資産が増加したことが影響しているようです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前期実績では営業活動によるキャッシュ・フローが4,842百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが2,231百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,654百万円の支出となっています。
配当の支払額
東リ株式会社は、株主への利益還元を重要な経営課題の1つと位置づけています。2023年3月期の年間配当金は13円で、当第3四半期では中間配当3円を実施しました。今後も安定的な配当の維持・向上に努めていく方針のようです。
今後の展望
東リ株式会社は、2021年度から2024年度を対象とする中期経営計画『SHINKA Plus ONE』を推進しており、安定供給体制の構築や製造原価の低減などに取り組んでいます。今後もコア事業の強化や新製品開発、環境対応製品の拡充など、様々な施策を展開し、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
東リ株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅な増加となり、好業績を残しています。原材料高騰や為替変動など、経営環境は厳しい状況が続いていますが、新製品投入や環境対応製品の拡充などの施策が奏効し、収益力が向上しているようです。今後も積極的な事業展開により、さらなる成長が期待できそうです。
東リ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東リ株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は12月31日時点の数値となっています。また、同社は株主への利益還元を重視しており、2023年3月期は年間配当金13円、当第3四半期では中間配当3円を実施しました。今後も安定的な配当の維持・向上に努めていく方針のようです。