株主優待は、企業が株主に対して感謝の気持ちを込めて提供する特典です。食事券や商品、割引クーポン、サービス利用券、体験ギフトなど、その内容は実に多彩であり、企業によって大きく異なります。株主優待を受けるには一定数の株式を保有する必要がありますが、毎年継続的にその特典を受け取れることが大きな魅力です。本記事では、株主優待の内容が充実していながら、広く認知されている厳選10社をピックアップしました。食事好きな方向け、生活に役立つ商品を重視する方向け、お子さんやご家族向けの特典、ライフスタイルを彩る各種サービスなど、各社が個性的で魅力的な優待を用意しています。あなたの興味や投資スタンスに合致する企業を見つけるきっかけになれば幸いです。
1. NTT (9432)

国内通信事業の最大手として、地域電話、携帯電話、光回線で高いシェアを占めています。NTTグループは生活インフラを支える基幹企業であり、安定的な事業基盤と長期保有特典が魅力的です。2年以上の保有で優待ポイントが大幅増額される仕組みは、長期投資家に向いています。
株主優待の中身
- 100株以上かつ保有期間が2年に達すると1,500ポイント進呈
- 5年以上の長期保有で3,000ポイント進呈
- NTTグループの対象サービス利用やギフト交換に利用可能
- 毎年6月以降に順次進呈
こんな人におすすめ
通信・インフラ企業への投資に関心があり、長期保有で優待を着実に増やしたい投資家向けです。生活基盤を支える企業の成長を応援しながら、年単位で優待を蓄積したい方に適しています。
| 最低投資額(目安) | ¥14,840 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株・2年保有→1,500ポイント / 5年保有→3,000ポイント |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | あり(保有期間2年以上で増額) |
| 単元株数 | 100株 |
NTTの優待ポイントは、グループ内の様々なサービスに充当できるため、実際の生活費削減に直結しやすい仕組みです。長期保有による段階的な増額は、株式を保有し続けるインセンティブになります。
2. KOZOホールディングス (9973)
「小僧寿し」などの持ち帰りすしチェーンと居酒屋を全国展開する小売企業です。少額投資が可能で、グループ店舗で実際に使える割引優待が人気の理由。最低投資額が¥2,400と今回紹介する企業の中で最も安く、食事・外食をよくする方に最適です。
株主優待の中身
- 100株:アプリ経由で500円相当の割引クーポン
- 1,000株:1,000円相当のクーポン
- 10,000株:2,000円相当
- 50,000株:5,000円相当
- 小僧寿しアプリを通じて随時新規クーポンを配信
- 3月中旬に贈呈
こんな人におすすめ
少額から株式投資を始めたい初心者や、寿しや居酒屋をよく利用する方向けです。実際に店舗で使える割引クーポンはすぐに活用でき、優待の実感が得られやすいです。
| 最低投資額(目安) | ¥2,400 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→500円相当クーポン / 1,000株→1,000円相当 / 10,000株→2,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
¥2,400という低い最低投資額と、すぐに使える食事割引クーポンが組み合わさった、初心者向けの定番優待銘柄です。グループ店舗の利用頻度が高いほど、投資効率が上がります。
3. タメニー (6181)
婚活支援サービス「パートナーエージェント」や結婚式プロデュース事業を展開する企業です。人生の大切なイベントに役立つ割引優待が最大の特徴で、婚活や結婚を控えた方に極めて実用的な優待内容となっています。
株主優待の中身
- パートナーエージェント入会登録料無料優待券(30,000円分相当)
- スマ婚・ラフスタ(挙式披露宴プロデュース)割引優待券(50,000円分、税別50万円以上利用時)
- 二次会くん(結婚式二次会プロデュース)割引優待券(30,000円分、税別30万円以上利用時)
- ウエディングフォト「LUMINOUS」割引優待券(20,000円分)
- ライフプランニング相談会参加無料優待券
- 12月上旬に案内
こんな人におすすめ
婚活中または結婚を控えた方、ウエディングサービスの利用を検討している層に最適です。優待券の総額が大きく、人生の重要な時期における実質的な費用削減が期待できます。
| 最低投資額(目安) | ¥9,400 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 婚活支援・挙式・二次会・写真など計5種類の割引優待券 |
| 権利確定月 | 9月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
人生で一度の結婚式は、費用が大きくかかります。この優待を活用すれば、投資額の数倍の割引額を実現でき、ライフイベントと投資をリンクさせた戦略的な銘柄選択ができます。
4. 北の達人コーポレーション (2930)

健康・美容分野の通販で知られ、「カイテキオリゴ」や目元ケアクリームなど自社製品が多数あります。1年以上の保有で商品券が倍増し、実用的な美容商品が手に入るのが特徴です。長期保有による増額で、継続投資をしやすい設計となっています。
株主優待の中身
- 保有期間1年未満:自社商品(7,370円相当)+ EC商品券(3,000円相当×1枚)
- 保有期間1年以上:同商品 + EC商品券(3,000円相当×2枚)
- 具体的な商品は毎年異なり(例:スキンケア液など)
- EC商品券は同社オンラインストアで利用可能
- 8月中旬頃に贈呈
こんな人におすすめ
健康・美容に関心があり、実際に使える商品を受け取りたい投資家向けです。1年保有で券が増額される設計が、継続保有を促し、自社製品のファンづくりにも繋がります。
| 最低投資額(目安) | ¥13,100 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株1年未満→商品+券1枚 / 1年以上→商品+券2枚 |
| 権利確定月 | 2月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上保有で商品券が倍増) |
| 単元株数 | 100株 |
自社商品は継続して利用できるスキンケア・サプリが中心で、優待で実際に消費される可能性が高いです。1年保有で券が倍増する仕組みは、長期投資への確かなインセンティブになります。
5. ストリーム (3071)

「ECカレント」という家電・PC通販サイトを運営する小売企業です。自社サイトで使える割引券が株数に応じて増額され、家電購入時に活用しやすい優待が特徴。家電をよく買う方や、PC購入を予定している方に最適です。
株主優待の中身
- 100株:1,000円相当クーポン(1,000円券×1枚)
- 2,500株:3,000円相当(1,000円券×3枚)
- 5,000株:5,000円相当(1,000円券×5枚)
- 10,000株:10,000円相当(10,000円券×1枚)
- 50,000株:50,000円相当(10,000円券×5枚)
- ECカレント及び子会社サイト「エックスワン」で利用可能
こんな人におすすめ
家電・PC購入を予定している方や、定期的に家電を買い替える層向けです。割引券の金額が比較的大きく、実際の購買時期と権利確定月を合わせれば、投資効率が大幅に上昇します。
| 最低投資額(目安) | ¥10,400 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→1,000円相当 / 2,500株→3,000円相当 / 5,000株→5,000円相当 |
| 権利確定月 | 1月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
家電・PC購入は高額になりやすく、優待クーポンが実際の節約に直結しやすいです。権利確定月(1月)が新生活シーズンの前となるため、タイミング的に活用しやすい設計です。
6. 進学会ホールディングス (9760)

北海道地盤の学習塾「北大学力増進会」を主力とし、教育・スポーツクラブ事業を展開する企業です。QUOカードという用途広い金券が優待品で、子どもの教育投資に役立つのが特徴。教育関心の高い親世代に適しています。
株主優待の中身
- 100株:QUOカード 3,000円相当
- 500株:QUOカード 1,000円相当
- QUOカードは全国のコンビニや書店で広く利用可能
- グループ学習塾でも一部利用可能
- 6月定時株主総会終了後に決議通知に同封
こんな人におすすめ
子どもの教育に投資する親や、用途の広い金券を求める方向けです。QUOカードは全国で利用範囲が広く、教育費以外の日常消費にも充当でき、柔軟な活用が可能です。
| 最低投資額(目安) | ¥13,000 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→3,000円相当QUOカード / 500株→1,000円相当QUOカード |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
QUOカードは全国で使える金券として、利用範囲が最も広い優待です。教育関心層だけでなく、柔軟に資金を活用したい投資家にも適しています。
7. フィスコ (3807)

金融情報提供とIR支援を主軸とする情報通信企業です。金融情報サービスの無料クーポンが優待で、投資家向けの実用的なツールが活用できるのが特徴。株式投資を本格化させたい方にぴったりです。
株主優待の中身
- 100株:金融情報サービス 1ヵ月無料クーポン(6,600円相当)
- 2,500株:3ヵ月無料クーポン(19,800円相当)
- 5,000株:6ヵ月無料クーポン(39,600円相当)
- 年2回(6月・12月)の権利確定で複数回取得可能
こんな人におすすめ
株式投資の情報収集を重視する個人投資家や、トレード手法を学びたい方向けです。金融情報サービスの利用経験を通じて、投資判断の質向上が期待できます。
| 最低投資額(目安) | ¥10,600 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→1ヵ月無料 / 2,500株→3ヵ月無料 / 5,000株→6ヵ月無料 |
| 権利確定月 | 6月、12月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
年2回の権利確定により、年間で複数回のクーポンを取得できる可能性があります。金融情報サービスは月額5,000円前後のものが多く、優待を活用すれば実質的な節約効果が高いです。
8. ソースネクスト (4344)

セキュリティソフトや個人向け低価格ソフト、自動通訳機「ポケトーク」を展開する企業です。ソフト・通訳機販売サイトで使える割引クーポンが優待で、1年以上保有で大幅増額されるのが特徴。テクノロジーに関心のある方に最適です。
株主優待の中身
- 保有期間1年未満(100株):割引クーポン 2枚(2,000円相当)
- 保有期間1年以上(100株):割引クーポン 4枚(4,000円相当)
- 500株・1,000株・10,000株と株数が増えるごとに枚数・金額が増加
- 1枚 = 1,000円相当、1回の支払いで1枚利用
- 12月末日が基準日となる
こんな人におすすめ
セキュリティソフトやオフィスソフト、ポケトークなどのガジェットを活用する層向けです。1年以上の保有で優待が大幅増額される設計により、継続投資のインセンティブが高まります。
| 最低投資額(目安) | ¥12,900 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株1年未満→2枚2,000円相当 / 1年以上→4枚4,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上保有で優待が倍増) |
| 単元株数 | 100株 |
ソフトやガジェットは定期的に新製品や更新版が出るため、毎年複数回のクーポン利用機会があります。1年保有で倍増する仕組みで、継続保有が自然と促されます。
9. ラオックスホールディングス (8202)

ギフト事業「シャディ」が主力のホールディングス企業です。ポイント交換で商品購入または買物優待券に転換でき、選択肢が広い優待が特徴。柔軟な活用法で、投資家のニーズに応じた利用が可能です。
株主優待の中身
- 100株:1,000ポイント進呈
- 300株:2,000ポイント
- 500株:3,000ポイント
- 1,000株:5,000ポイント
- ポイントは商品交換または買物優待券(2,000円相当)に転換可能
- 専用サイトで商品ラインアップから選択
こんな人におすすめ
優待内容の選択肢を重視する投資家や、ギフト・商品購入の需要が定期的にある層向けです。ポイント制のため、現金のような自由度を持って活用できます。
| 最低投資額(目安) | ¥14,900 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→1,000ポイント / 300株→2,000ポイント / 500株→3,000ポイント |
| 権利確定月 | 12月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
ポイント制は交換方法が複数あるため、その時々のニーズに応じた活用が可能です。ギフト・商品購入の機会がある方なら、実質的な価値を最大化できます。
10. ヴィア・ホールディングス (7918)

首都圏を中心に焼き鳥・居酒屋チェーンを展開する外食企業です。割引クーポン枚数が株数に応じて大幅増加し、外食頻度の高い方に最適な優待が特徴。リーズナブルな価格で本格的な外食割引が実現できます。
株主優待の中身
- 100株:割引クーポン 16枚(8,000円相当割引)
- 300株:24枚(12,000円相当)
- 600株:36枚(18,000円相当)
- 1,000株:48枚(24,000円相当)
- 各クーポンは会計1,000円毎に500円割引
- テイクアウト・一部FC店舗を除く店舗で利用可
- 3月権利確定
こんな人におすすめ
焼き鳥・居酒屋をよく利用する方や、定期的に外食する層向けです。割引クーポン枚数が多く、複数回の利用機会で優待価値を最大化できます。
| 最低投資額(目安) | ¥10,500 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→16枚8,000円相当 / 300株→24枚12,000円相当 / 600株→36枚18,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
割引クーポン16枚という数量の多さが、外食頻度の高い方に抜群の実用性を提供します。月平均で1-2回の利用で十分に優待価値を消化でき、投資効率が高い銘柄です。
株主優待の取得時の注意点
株主優待を受け取るには、権利確定月の最終営業日までに株式を保有していることが必須です。一般的に、権利付き最終日(権利確定月の最終営業日の3営業日前)までに買付を完了する必要があります。同じく権利確定月でも、売却タイミングによっては優待を受け取れない場合があるため、各社の権利確定日程を事前に確認することが重要です。また、NISA口座で株主優待銘柄を保有することで、非課税での優待受取が可能になります。さらに、100株未満(単元割れ)での保有では一般的に優待対象外となるため、必ず100株以上での購入を心がけてください。
本記事で紹介した優待内容は、記事作成時点の情報です。優待内容は企業方針により変更・廃止される可能性があるため、投資前に必ず各社の最新IR情報(企業ウェブサイトのIR情報ページ等)をご確認ください。
まとめ
株主優待銘柄は、インカムゲインの一形態として、投資初心者から経験者まで幅広い層に支持されています。本記事で紹介した10社は、生活に役立つ優待品から金券、長期保有特典までバラエティに富み、投資スタイルに応じた選択が可能です。最低投資額は¥2,400から¥14,900程度の範囲で、少額から分散投資を始められるのも魅力です。ただし、株価変動リスクや優待廃止のリスクは存在するため、投資の最終判断はご自身の責任において、十分な調査と検討を行ったうえで決定してください。














