宮地エンジニアリンググループ株式会社(証券コード:34310)の2023年3月期第3四半期決算が発表されました。同社は道路・鉄道橋梁などの建設事業を主力とする企業で、建設需要の高まりを背景に売上高と利益が大幅に増加しています。第3四半期累計期間の売上高は前年同期比19.4%増の523億9百万円、営業利益は同58.2%増の68億1百万円となり、順調な業績を維持しています。
企業情報
企業名: 宮地エンジニアリンググループ株式会社
証券コード: 34310
決算期: 3月期
宮地エンジニアリンググループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
宮地エンジニアリンググループ株式会社の決算日は3月31日で、4月に通期の決算発表、5月に定時株主総会を開催しています。また、年間3回の四半期決算を発表し、第3四半期の決算は2月頃に行われます。
主な事業
宮地エンジニアリンググループ株式会社は、道路橋梁、鉄道橋梁、その他特殊構造物の設計・施工を主な事業としています。インフラ整備の需要が高まる中、技術力を活かしてこれらの分野で高い競争力を発揮しています。また、足場設備や補修工事などのアフターサービスの提供にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期累計の業績は、売上高523億9百万円、営業利益68億1百万円と大幅な増収増益となりました。売上高営業利益率は13.0%と、前年同期の10.4%から大幅に改善しています。これは、特殊な架設工法の新設工事受注が増加したことなどにより、収益性が向上したためです。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は2022年3月期の602億79百万円から2023年3月期には523億9百万円まで増加しています。また、営業利益も2022年3月期の53億73百万円から2023年3月期には68億1百万円と大幅に増加しており、着実に収益性が向上してきています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は707億39百万円と前期末比76億88百万円増加しています。これは、受取手形・完成工事未収入金等が増加したことなどが主な要因です。一方、負債合計は257億86百万円と前期末比43億2百万円増加しています。これは、支払手形・工事未払金等や短期借入金が増加したためです。
資産の部
資産の部では、現金預金が107億40百万円と前期末比28億74百万円減少しましたが、受取手形・完成工事未収入金等が366億75百万円と前期末比101億55百万円増加しています。また、投資有資証券が59億98百万円と前期末比8億41百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金等が91億円と前期末比15億92百万円増加しました。また、短期借入金が15億円と前期末比15億円増加しています。工事損失引当金も35億82百万円と前期末比10億54百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が252億99百万円と前期末比20億円増加しています。また、その他有価証券評価差額金が30億74百万円と前期末比6億70百万円増加しています。これらにより、純資産合計は449億53百万円と前期末比33億85百万円の増加となりました。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の8.5%から9.6%に改善し、ROE(自己資本利益率)も前期の7.9%から8.5%に上昇しています。これは、上記の業績改善により収益性が高まったためです。今後も引き続き収益力の向上と経営の効率化に取り組み、収益性指標の更なる向上が期待されます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは44億25百万円のプラスとなっています。これは、税金等調整前四半期純利益の計上および工事代金の回収が進んだためです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは17億7百万円のマイナスとなり、有形固定資産の取得などによる支出があったことがわかります。
配当の支払額
2023年3月期の期末配当金は1株当たり80円、中間配当金は1株当たり170円の合計250円の配当を実施しました。配当性向は52.3%となっています。今後も株主還元の充実に努めていく方針のようです。
今後の展望
同社は、主力の橋梁事業において、技術力を武器に新設工事や保全工事の受注拡大に注力しています。また、足場設備や補修工事などのアフターサービスの提供にも力を入れています。今後も建設需要の増加を背景に業績の伸びが期待されます。さらに、事業の効率化や収益力の向上にも取り組み、中長期的な企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
宮地エンジニアリンググループ株式会社は、道路橋梁や鉄道橋梁などのインフラ整備事業を中心とする建設会社です。同社は、新設工事や補修工事の受注拡大に加え、収益性の向上にも取り組んでおり、売上高と利益が大幅に増加しています。今後も建設需要の高まりを捉え、更なる成長が期待されます。
宮地エンジニアリンググループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、4月に通期決算を発表し、5月に定時株主総会を開催しています。また、年3回の四半期決算を行っており、第3四半期決算は2月頃に発表されています。配当については、2023年3月期は1株当たり250円(配当性向52.3%)と、株主還元にも力を入れています。引き続き業績好調が期待されます。