株式会社昭文社ホールディングスの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。コロナ禍の影響から脱却しつつあり、旅行需要の回復により好調な業績を維持しています。売上高は前年同期比17.8%増の4,212百万円、営業利益は44百万円と改善傾向にあり、今後の成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社昭文社ホールディングス
証券コード: 94750
決算期: 3月期
株式会社昭文社ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社昭文社ホールディングスの決算日は3月31日で、通常5月中旬に決算短信が公表されます。その後6月上旬に株主総会が開催され、配当金の支払いが行われます。
主な事業
株式会社昭文社ホールディングスは、地図や旅行ガイドなどの出版物の企画・制作・販売を行う「メディア事業」、地図データベースの販売やシステム開発を手掛ける「ソリューション事業」、不動産の活用を行う「その他事業」の3つの事業を展開しています。
今期の業績と利益率は？
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高4,212百万円(前年同期比17.8%増)、営業利益44百万円(前年同期は265百万円の営業損失)と大幅な改善が見られます。特に、旅行需要の回復により、メディア事業の業績が好調に推移しています。全体の営業利益率は1.1%と改善傾向にあります。
売上・利益の推移
2023年3月期の通期業績は、売上高5,553百万円、経常利益234百万円、当期純利益30百万円でした。第3四半期までの累計では、売上高が前年同期比で17.8%増加し、経常損失は42百万円と大幅に改善しています。今後の更なる回復が期待できる状況です。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の総資産は17,780百万円と前期末から2,201百万円増加しています。主な増加は、現金及び預金1,576百万円増加などによるものです。一方、負債合計は5,788百万円と722百万円増加しており、純資産合計は11,991百万円と前期末から1,478百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が6,317百万円と大幅に増加しているほか、投資有価証券が2,256百万円と増加しています。一方で、建物及び構築物が787百万円、土地が2,558百万円と減少しています。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が165百万円増加し、返金負債が2,371百万円と増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益1,351百万円が計上されたことなどにより、純資産合計が11,991百万円と大幅に増加しています。
ROAとROE
ROAは前期末の4.5%から当第3四半期は7.6%と大幅に改善しています。これは主に税金等調整前四半期純利益1,528百万円を計上したことによります。一方、ROEは前期末の0.3%から当第3四半期は11.3%と大幅に上昇しており、企業価値の向上が期待できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは735百万円の支出となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは2,312百万円の獲得となっており、有形固定資産の売却による収入が大きく寄与しています。この結果、現金及び現金同等物の残高は6,317百万円となり、前期末から1,576百万円増加しました。
配当の支払額
株式会社昭文社ホールディングスは、現時点では配当の予定はありません。過去にも配当を実施したことがなく、今後の状況を見極めながら検討していくものと思われます。
今後の展望
株式会社昭文社ホールディングスは、旅行需要の回復により好調な業績を維持しています。今後も、出版物事業の強化やデータベース・ソリューション事業の拡大、不動産事業の有効活用などに取り組み、持続的な成長を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社昭文社ホールディングスは、コロナ禍の影響から脱却しつつあり、旅行需要の回復により好調な業績を維持しています。出版物事業の強化やデータベース・ソリューション事業の拡大など、今後の成長が期待されます。引き続き企業の動向に注目していきたいと思います。
株式会社昭文社ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社昭文社ホールディングスの決算日は3月31日で、通常5月中旬に決算短信が公表されます。配当については、現時点では実施の予定はありません。今後の業績動向を見ながら検討していくものと思われます。
