ワイエイシイホールディングス株式会社の2023年第3四半期の業績が発表されました。売上高は175億71百万円と前年同期比4.7%増加し、経常利益は10億58百万円と15.9%増加するなど、堅調な業績となりました。こうした業績は、自動搬送装置や人工透析装置などの製品が好調に推移したことが主な要因です。今後も顧客ニーズに合わせた製品開発に注力し、さらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: ワイエイシイホールディングス株式会社
証券コード: 62980
決算期: 2024年3月期
ワイエイシイホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ワイエイシイホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。この決算報告書では、2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期連結累計期間の業績が発表されました。
主な事業
ワイエイシイホールディングス株式会社は、メカトロニクス関連事業、ディスプレイ関連事業、産業機器関連事業、電子機器関連事業の4つの事業セグメントを展開しています。自動搬送装置やドライエッチング装置、人工透析装置などの製造・販売を行っており、幅広い産業分野にサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
2023年第3四半期累計期間の業績は、売上高175億71百万円、営業利益10億70百万円、経常利益10億58百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益7億30百万円となりました。売上高の増加に伴い、各利益指標も前年同期比で増加しています。売上総利益率は27.4%、経常利益率は6.0%と、堅調な収益性を維持しています。
売上・利益の推移
ワイエイシイホールディングス株式会社の直近3年間の業績推移を見ると、売上高は2022年3月期24,114百万円、2023年3月期予想が24,200百万円と増加基調にあります。利益面でも、経常利益は2022年3月期1,541百万円、2023年3月期予想が1,550百万円と順調に推移しています。今後も事業基盤の拡大に努め、さらなる業績向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は440億36百万円で、前期末比52億96百万円増加しました。主な増加要因は、仕掛品の増加22億48百万円、投資有価証券の増加13億17百万円などです。一方、負債合計は277億28百万円と前期末比49億65百万円増加しています。社債や短期借入金の増加が主な要因です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が72億87百万円、受取手形及び売掛金が114億89百万円、仕掛品が99億43百万円などとなっています。総資産の増加は、事業拡大に伴う運転資金需要の高まりが背景にあります。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が57億32百万円、短期借入金が86億35百万円、社債が25億50百万円などとなっています。事業拡大に合わせて、借入れや社債発行により資金調達が行われています。
純資産の部
純資産の部は163億8百万円で、前期末比3億30百万円増加しています。利益剰余金の積み上がりにより、自己資本比率は36.9%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ワイエイシイホールディングス株式会社のROA(総資産利益率)は6.7%、ROE(自己資本利益率)は18.0%と、高い収益性を示しています。これは主に売上高の増加と経費の抑制により、各利益指標が改善傾向にあるためです。今後も安定した収益性を維持し、株主価値の向上につなげていくことが期待されます。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローの状況については、決算短信には記載がありませんでした。しかし、仕掛品の増加など運転資金需要の高まりにより、営業キャッシュ・フローが減少したと考えられます。財務面では、借入金の増加により調達資金が確保されていると推察できます。今後は、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が重要なポイントとなるでしょう。
配当の支払額
ワイエイシイホールディングス株式会社は、2023年6月29日の定時株主総会の決議に基づき、1株当たり50円の期末配当を実施しました。また、2023年11月13日の取締役会決議で、1株当たり35円の中間配当を行うことを決定しています。年間配当金は1株当たり85円となる見通しです。配当性向は約40%程度を見込んでおり、株主還元の充実に取り組んでいます。
今後の展望
ワイエイシイホールディングス株式会社は、メカトロニクス、ディスプレイ、産業機器、電子機器の各分野で製品開発と販売に力を入れていきます。特に、医療分野やクリーンエネルギー分野など、今後の成長が期待される市場への積極的な事業展開が重要な経営課題となっています。また、M&Aによる事業基盤の拡大にも注力し、さらなる業績向上を目指していきます。
編集部のまとめ
ワイエイシイホールディングス株式会社の2023年第3四半期決算は、売上高、各利益指標ともに前年同期比で増加しており、堅調な業績となりました。足元の需要動向は好調で、事業基盤の強化や成長分野への取り組みも奏功している模様です。今後も製品開発力の強化とM&Aによる事業拡大に注力し、さらなる企業価値の向上が期待されます。
ワイエイシイホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ワイエイシイホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、年2回の配当(期末配当、中間配当)を実施しています。2023年度の年間配当金は1株当たり85円を予定しており、株主還元の充実に取り組んでいます。このように、同社は着実な業績拡大と株主還元の両立を目指しているのが特徴です。