リズム株式会社の決算について分析してまいりました。売上高は前年同期比2.9%減の234億40百万円となりましたが、精密部品事業の売上高は好調に推移しているようです。一方で、生活用品事業の業績が低調だったことが響いているようですね。今後は事業環境の改善に向けた取り組みに注目していきたいと思います。
企業情報
企業名: リズム株式会社
証券コード: 77690
決算期: 2024年3月期
リズム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
リズム株式会社の決算期は3月期です。第3四半期決算の発表は2024年2月13日に行われました。
主な事業
リズム株式会社は、精密部品事業と生活用品事業を主力としています。精密部品事業では自動車向け部品の製造などを手掛け、生活用品事業ではクロックやその他生活用品の製造・販売を行っています。さらに物流事業なども展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が234億40百万円、営業利益は5億56百万円となりました。精密部品事業では自動車向けの受注が好調に推移したものの、生活用品事業の低迷が影響し、全体としては減収減益となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、2022年3月期が312億31百万円、2023年3月期第3四半期が241億31百万円、今期第3四半期は234億40百万円と推移しています。一方、経常利益は2022年3月期が12億46百万円、2023年3月期第3四半期が10億11百万円、今期第3四半期が8億99百万円となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は426億99百万円と、前期末から29億60百万円増加しました。主な増加は受取手形及び売掛金の増加です。一方、負債は131億80百万円と前期末から23億15百万円増加し、社債の増加が主な要因となっています。
資産の部
流動資産は268億47百万円と前期末から16億75百万円増加しました。受取手形及び売掛金の増加が主な要因です。固定資産は158億52百万円と前期末から12億85百万円増加し、有形固定資産の取得が主な増加要因となっています。
負債の部
流動負債は70億83百万円と前期末から7億39百万円増加しました。主な増加は支払手形及び買掛金の増加です。固定負債は60億97百万円と前期末から15億76百万円増加し、社債の増加が主な要因となっています。
純資産の部
純資産合計は295億18百万円と前期末から6億45百万円増加しました。為替換算調整勘定の増加が主な増加要因となっています。
ROAとROE
ROAは前期末の2.0%から当期末は2.1%と微増しています。一方、ROEは前期末の2.8%から当期末は2.9%とやや上昇しています。これは営業利益の減少を上回る純資産の増加が主な要因と考えられます。今後の事業環境の改善に期待したいところです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュフローの状況については、詳細な数値の提示がありません。ただし、営業活動によるキャッシュ・フローは減少しており、投資活動によるキャッシュ・フローは増加しているようです。財務活動によるキャッシュ・フローについては、数値の開示がありません。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり48.50円と前期から11円増加しています。これは、業績回復への期待感から増配となったものと考えられます。株主還元の強化に期待が高まっています。
今後の展望
リズム株式会社は、精密部品事業を中心に事業拡大を目指しています。自動車向け部品の受注増加に期待がかかっています。一方で、生活用品事業の収益改善に向けた取り組みも重要になってくるでしょう。中長期的な成長に向けて、事業ポートフォリオの最適化に注目していくことが肝心だと考えます。
編集部のまとめ
リズム株式会社の決算では、精密部品事業の好調と生活用品事業の低迷がトレードオフとなっている状況がわかりました。今後は両事業の収支改善に向けた取り組みが重要となってくるでしょう。また、配当の増額は株主還元の強化を示唆しており、中長期的な成長に期待が持てそうです。引き続き同社の動向を注視していきたいと思います。
リズム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
リズム株式会社の決算日は3月期です。直近の第3四半期決算は2024年2月13日に発表されました。配当金は1株当たり48.50円と前期から11円増額となっています。業績回復への期待感から増配となったようですね。今後の事業環境の改善と株主還元の動向に注目していきたいと思います。