新潟交通株式会社の第111期第3四半期決算報告が公開されました。売上高は前年同期比11.5%増の14,706,922千円となり、経常利益は6.2%増の1,086,797千円と、堅調な業績を維持しています。運輸事業や不動産事業など、同社の主要部門がそろって好調に推移しています。
企業情報
企業名: 新潟交通株式会社
証券コード: 90170
決算期: 3月31日
新潟交通株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新潟交通株式会社の決算日は3月31日です。第111期第3四半期は2022年10月1日から2022年12月31日までの期間となります。
主な事業
新潟交通株式会社は、運輸事業、不動産事業、商品販売事業、旅行事業、旅館事業などを展開しています。運輸事業では一般乗合バス、高速バス、貸切バスの運行を、不動産事業では商業施設の運営を、商品販売事業では観光土産品の卸売を、旅行事業では国内外の旅行企画・手配を、旅館事業では宿泊施設の運営を行っています。多角化したビジネスモデルが同社の強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高14,706,922千円、営業利益1,382,872千円、経常利益1,086,797千円、親会社株主に帰属する四半期純利益895,972千円となりました。前年同期比で売上高が11.5%増、営業利益が10.8%増、経常利益が6.2%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が10.8%増と、全般的に好調な業績を収めています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、新型コロナの影響で2020年度は大幅な減収減益となりましたが、2021年度以降は持ち直し、今期も増収増益を達成しています。運輸事業や不動産事業などの主要部門が堅調に推移しており、収益基盤は着実に回復してきています。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は56,529,986千円となっています。前期末比で259,738千円の減少となりました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,760,466千円、有形固定資産が49,999,874千円となっています。前期末比で現金及び預金は266,738千円増加し、有形固定資産は501,720千円減少しました。
負債の部
負債の部では、有利子負債が12,341,850千円と前期末比で1,527,941千円減少しています。また、支払手形及び買掛金が966,613千円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,591,338千円と前期末比で904,916千円増加しました。自己資本比率は31.6%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は1.92%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.01%となっています。前年同期と比べROAは0.06ポイント上昇、ROEは0.67ポイント上昇しており、収益性の改善が見られます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが1,405,433千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが699,205千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,025,264千円の支出となっています。
配当の支払額
現時点では、当期の配当予定は発表されていません。過去の実績を見ると、前期は1株当たり配当金50円を実施しています。同水準の配当が実施されることが期待されます。
今後の展望
今後の経営環境については、ウクライナ情勢や原材料価格高騰、円安などによる影響が懸念されています。しかしながら、同社は多角化した事業ポートフォリオを持っており、経営基盤は着実に強化されつつあることから、今後も堅調な業績を維持できるものと期待されます。
編集部のまとめ
新潟交通株式会社の第111期第3四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な結果となりました。主力の運輸事業や不動産事業が順調に推移し、全社的に収益性が向上しています。ただし、地政学リスクや物価高の影響には注意が必要です。今後も経営基盤の強化に努めながら、さらなる業績拡大が期待されます。
新潟交通株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新潟交通株式会社の決算日は3月31日です。過去の実績から同水準の配当(1株50円)が期待されますが、現時点では未発表です。同社は多角化したビジネスモデルを持ち、徐々に収益性を高めながら成長を遂げつつあるのが特徴です。引き続き注目していきましょう。