株式会社魚力の四半期決算が発表されました。水産業界で大きな存在感を放つ魚力は、今期も増収増益を果たし、株主の皆さまに期待を持たせる結果となりました。
企業情報
企業名: 株式会社魚力
証券コード: 75960
決算期: 2023年3月期
株式会社魚力の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社魚力は3月期決算を行っており、4月1日から3月31日までの1年間を会計期間としています。2024年2月14日に2023年12月期の第3四半期決算を発表しました。
主な事業
株式会社魚力は、小売事業と卸売事業を中心に事業を展開しています。小売事業では全国にチェーン展開する「魚力」ブランドの店舗で鮮魚や寿司を販売しています。卸売事業では子会社の魚力商事株式会社が、国内外の取引先に水産物を卸売りしています。近年は海外展開にも力を入れており、タイに合弁会社を設立するなど、事業の幅を広げています。
今期の業績と利益率は？
今期の第3四半期累計期間(2023年4月~12月)の業績は、売上高271億36百万円(前年同期比6.0%増)、営業利益13億7百万円(同57.4%増)、経常利益16億27百万円(同51.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益10億50百万円(同46.0%増)と、増収増益となりました。水産物需要の高まりと、コロナ禍からの消費回復が業績を牽引したようです。
売上・利益の推移
株式会社魚力は過去3年間、増収増益基調を維持しています。2023年3月期は、売上高が前期比8.1%増の337億43百万円、営業利益は同8.1%増の13億18百万円、当期純利益は同31.7%増の10億50百万円と、好調な業績を収めました。今期も3四半期連続で前年同期を上回る業績を上げています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社魚力の2023年12月末時点の総資産は220億68百万円で、前期末から23億80百万円増加しました。流動資産は129億8百万円、固定資産は91億60百万円となっています。負債合計は52億75百万円で、前期末から19億19百万円増加しました。純資産は167億93百万円で、自己資本比率は76.0%となっています。
資産の部
流動資産の増加は主に売掛金の増加によるものです。固定資産は投資有価証券の増加などが要因です。
負債の部
流動負債の増加は主に支払手形及び買掛金の増加によるものです。固定負債は長期前受収益の増加によるものです。
純資産の部
純資産の増加は主に利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は76.0%と高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社魚力のROA(総資産利益率)は前期末の7.4%から当第3四半期末には6.2%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の6.9%から当第3四半期末には6.3%と改善しています。これは、純利益の増加率が純資産の増加率を上回ったことが要因です。また、財務の健全性も高く、今後の成長に期待がかかっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については記載されていませんが、前期は営業活動によるキャッシュ・フローが19億81百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが7億96百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが10億25百万円のマイナスとなっています。今後も安定したキャッシュ・フローの維持が期待されます。
配当の支払額
株式会社魚力は、2023年5月と10月に1株当たり24円の中間配当を実施しました。期末配当を合わせると年間配当は48円となる見込みです。同社は株主還元を重視しており、今後も安定的な配当の維持が期待されます。
今後の展望
株式会社魚力は、国内外での事業拡大に意欲的です。国内では新規出店とともに、既存店の活性化にも取り組んでいきます。海外では、タイに設立した合弁会社の店舗展開などを進めていくとしています。また、ＳＤＧｓへの取り組みにも力を入れており、持続可能な経営を目指しています。今後の業績拡大とさらなる企業価値向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社魚力は、水産物の小売と卸売を軸に安定した業績を上げ続けています。今期も増収増益を達成し、株主還元面でも配当の維持を図るなど、健全経営が続いています。今後は国内外での事業拡大とＳＤＧｓ推進など、積極的な経営戦略に注目が集まりそうです。
株式会社魚力の決算日や配当についてまとめました。
株式会社魚力は3月期決算を行っており、2024年2月14日に2023年12月期の第3四半期決算を発表しました。同社は、年間配当を1株当たり48円(中間24円、期末24円)と、株主還元にも力を入れています。今後の業績拡大と企業価値向上が期待されます。
