日本のメディカル機器大手、株式会社日本エム・ディ・エムの第3四半期決算が発表されました。同社は人工関節や骨接合材料、脊椎固定器具などの医療機器事業を展開しており、国内外で着実に成長を続けています。
企業情報
企業名: 株式会社 日本エム・ディ・エム
証券コード: 76000
決算期: 3月期
株式会社 日本エム・ディ・エムの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社日本エム・ディ・エムは3月期決算の企業です。第3四半期は2023年12月31日が期末となっています。
主な事業
株式会社日本エム・ディ・エムは、先進的な医療機器の研究開発、製造、販売を行う総合メディカル企業です。同社の主力事業は人工関節や骨接合材料、脊椎固定器具などの整形外科製品の開発・製造・販売です。日本国内はもちろん、米国や欧州などグローバルに事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
同社の第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が前年同期比8.8%増の16,993百万円、営業利益は21.7%減の1,183百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は35.6%減の732百万円となりました。売上高の伸長はあったものの、原価率の上昇や販管費の増加により利益率は低下しました。
売上・利益の推移
同社の直近3年間の業績は堅調に推移しており、売上高は21,307百万円、経常利益は2,043百万円、当期純利益は1,423百万円と高水準を維持しています。今後も人工関節や骨接合材料などの需要が見込まれ、着実な成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の第3四半期連結貸借対照表では、資産合計が30,177百万円、負債合計が5,823百万円、純資産合計が24,353百万円となっています。資産の大半を占める流動資産は20,570百万円と健全な水準を維持しており、財務基盤は安定しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,024百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が5,661百万円、商品及び製品が10,153百万円となっています。在庫や売掛金が増加し、流動性の高い資産が拡大しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,140百万円、短期借入金が1,432百万円となっています。金融機関からの借入金は減少傾向にあり、財務健全性が高まっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が3,001百万円、利益剰余金が16,045百万円と、自己資本比率は80.5%と財務基盤が非常に強固です。株主還元にも積極的に取り組んでいます。
ROAとROE
同社のROA (総資産利益率)は4.9%、ROE (自己資本利益率)は11.9%と、医療機器業界の中でも高い水準を維持しています。これは、事業の収益性が高く、財務基盤も強固であることを示しています。今後も高収益性を維持し、株主価値の向上に尽力していくことが期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは1,651百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは695百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは1,717百万円の支出となっています。営業活動からの収入が安定的に確保されており、健全な資金繰りを維持できています。
配当の支払額
株式会社日本エム・ディ・エムは、株主還元にも力を入れており、前期は1株当たり年間12円の配当を実施しました。直近の第3四半期では1株当たり13円の配当を行っており、今後も高水準の配当が期待できます。
今後の展望
同社は人工関節や骨接合材料、脊椎固定器具などの需要が堅調に推移する中で、グローバルな事業展開を強化していく方針です。特に、成長が期待される米国市場での事業拡大に注力しており、新製品の投入や販売網の拡大により業績の伸長が見込まれます。今後も高い収益性を維持しながら、株主還元の充実にも取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社日本エム・ディ・エムは、人工関節や骨接合材料、脊椎固定器具などの医療機器分野で国内外で高い評価を得ています。第3四半期の業績は売上高が好調に推移しましたが、利益率は一部圧迫されました。しかし、同社は財務基盤が強く、今後も高収益性と株主還元を両立しながら成長を続けていくことが期待されます。
株式会社 日本エム・ディ・エムの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算は3月期で、第3四半期が2023年12月31日が期末となっています。配当は前期実績が年間12円、今期第3四半期では13円と高水準を維持しており、今後も株主還元に注力していくことが期待されます。